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【18禁】変質者に遭遇した時の話

学生時代のこと。
引っ越しの前日の夜のことでした。

私はほんっとによく引っ越しをしてきました。
学生時代は、ほぼ1年に1回、引っ越しをしていました。

この時も、既に数回引っ越しを経験した後で、少しノウハウがあったのです。それは、

引っ越し先に荷物を運びこむ前に、じゅうたんは先に敷いておくと良い

そこで、引っ越しの前日に、引っ越し先の部屋に先にじゅうたんを運び込んで敷いたのです、が…

※引っ越し先は、自転車で5分程度の場所で、それほど遠くはありませんでした。

引っ越し先には妹と一緒に住む予定で、引っ越し前日に、妹が私の部屋に来て一緒に荷造り等を手伝ってくれていました。

そして夜がだいぶ更けたところで、私がじゅうたんを引っ越し先に運んでおこう、と言い出して、妹と引っ越し先に出かけたのが夜22時を回っている頃だったのです。

そんなに治安が悪い場所でもなかったので、私も妹もそれほど時間が遅いとは思っていなかったのですが、まぁそれが油断だったのでしょうね…

そして、引っ越し先にじゅうたんを敷き、元の家のエントランスに戻り、エレバーターに乗りました。元の家は、マンションの8階にありました。

エレベーターに乗る時に、私と妹が乗り込むと、もう一人、男の人が乗り込んできました。
エレベーターが上昇を始めると、男の人が私に話しかけてきました。
「ティッシュありますか?」
私は、ティッシュを探して、男の人に渡しました。
その時、妹が私の後ろで、何度も私に肘鉄をゴン、ゴンとぶつけてきたのです。(なによ。うるさいなぁ)と私が思っていると、妹が
「おねえちゃん、おねえちゃん」
と小声で私に呼び掛けてきました。
「何?」
と思いながら、ふと、男の人の方に目がいくと、あれ?なんかおかしいな?
と私はやっと気づいたのです。
私はなぜか、この時に限って、メガネもコンタクトもしていなかったので、視界がぼや~としていました。それもあって、なかなか気づくことができなかったんです。

男の人は、
〇半身を出して、手を上下に動かして、しごいてたようです。(たぶん)

視界はぼーっとしつつも
(これはやばい状況だ)
と思っていると、エレベーターが8階に着き、扉が開きました。

私は扉の横の操作盤の前にいたので、扉の外に出て、扉を押さえ、扉が閉まらないようにしながら、妹に降りるように促しました。

妹は、引っ越し先から戻ってくるときに、空の段ボール箱を持ち帰ってきたものを両手に抱えて持っていたのです。その箱で、男の人と距離を取り、牽制しつつ、エレベーターを降りることができました。

同時に扉が閉まり、エレベーターはまた階下に降りて行ったのですが、
扉が閉まる間際に男の人が

「さんぴーしようよー」

と言っていたのが聞こえました。

妹と2人で急いで部屋の中に戻り、
「キモチ悪かった~」
「なにあれ~」
「あぶなかった~」
等等、胸をなでおろしました。

妹には、私があまりにも気づかず鈍感だったのを散々指摘されました。

そして、変な人と出会ってしまったのは嫌だったけど、もう明日は引っ越すから良かった、と話して、この出来事は終わった、のですが。

実は少し後日談がありまして。

私は、この出来事でこの件は終わったのですが、妹の方は、
「変質者とまた出会うかもしれない」
という気持ちになってしまったらしく、
その後、何度も変質者に遭遇した、と後から聞きました。

願望実現の方法の1つとして、

(かなって欲しいことを)詳細に、アリアリとイメージできれば、その願望は実現する

というのがありますが、かなってほしくないことであっても、
詳細に、アリアリとイメージすると、実現しやすくなってしまうんですね。

お年頃の女性は、私(達)のこのエピソードを読んで、身の安全を守る教訓としていただければと思います。


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