『閃光のハサウェイ』が神なのでそれはそれとして見栄を切ってかっこいいガンダムの話をする
◆閃光のハサウェイはめちゃめちゃおもしろいので見ろ
君ら『閃光のハサウェイ』見た? めちゃめちゃおもしろいので見たほうがいい。なんかいま映画館でやってる映画全部おもしろいんじゃないかってくらいオタクたちがみんな「○○はおもしろいから見たほうがいい」って叫んでる気がしませんか? 閃光のハサウェイ、モータルコンバット、レビュースタァライト、モータルコンバット、ポンポさん、るろうに剣心、シドニアの騎士、モータルコンバットなどだ。
とくに『閃光のハサウェイ』はめちゃめちゃおもしろく、ガンダム知らないお前たちも見るべきです。なぜ『閃光のハサウェイ』がおもしろいのかは以前書いたのでこっちも読め。
◆閃光のハサウェイのMSはカッコつけてなくてカッコいい
閃光のハサウェイのMSどもはめちゃめちゃカッコいいのだが、これについてよく「見得を切ってなくてカッコいい」と形容される。
「見得を切る」とはなにか? なんとなく使ってしまうがこれは本来歌舞伎にオリジンを持つワードであり、「感情の高まりなどを表現するために、演技の途中で一瞬ポーズをつくって静止する演技」であるとなんかググったら歌舞伎のホームページに書いてありました。つまりガンダムで言うとZZガンダムが合体したときのアレです。
そして確かに『閃光のハサウェイ』のMSどもは見得を切ってなくてカッコいい。カタパルトで「○○出撃する!」とか言ってバシューンって飛んでいったりしないし、ガッシィ! って膝を折って四肢をビッシィ! とビーム・ライフルを画面いっぱいに伸ばして射撃したりしない。むしろ画面からいつもはみ出してる(MSはとてもデカいから画面に収まりきらないのだ)し、カッコいいポーズとかを取らない。むしろ自然に、必要に応じて腕を伸ばしたり、スカートを広げたり、ビルに乗っかったら崩れて尻もちをついたりする。それがリアルでカッコいいのが『閃光のハサウェイ』だ。戦闘シーンは全部暗くてヤバいが、テロリストが必要ない限り夜に戦闘するのは当然なので当たり前なのでそれはエラいし、暗いせいでMSのデザインも映像見てるだけだとよくわかんないんだけどだからこそビームの照り返しで「あれ当たったら死ぬなあ」ってなるのがいいし、クライマックスでΞガンダムとペーネロペーがビーム・サーベルの光に照らされてそれまで判然としなかった顔がババーンと出て「ウワァーッ! ガンダムだぁーっ!」ってなるのが美しいので『閃光のハサウェイ』のMSは見得を切って無くてカッコいいのだよな。カッコいいなあ。
◆見得を切ったMSはバカだと思われるとむかつく
だが人類は愚かなのであまりにもこういう言い方をされると「いままでのガンダムは全部カッコつけたポーズとか取ってたのでアホ」とか言い出す。バカ! お前は本当にバカ! 「やっぱシャアの言ってたとおり地球人は地球から出ていくべきだしそのためにはテロ活動もやむを得ないんだよな」とか言い出すハサウェイくらいバカだ。あなたってパターンしか喋らないんだ。
『閃光のハサウェイ』のMSが見得を切らなくてカッコいいのは『閃光のハサウェイ』を作った人類たちが「今回は全体的にこういうノリでいくのでMSのみなさんも自然な感じでお願いします」とディレクションし、それがバチバチにハマってるから結果としてカッコいいのであってつまるところすべてのやっていきには「こうしたいのでこうなった」という動きがあり、その結果だけ切り取って「じゃあこれをやっていってない奴は全部ダメなんだな」って思うのはアホのやることであり、お前みたいなやつはギンガナム艦隊ではやっていけない。
だが私はアムロほどのんびりもしてなければ人類に希望を持ってもいないので今のうちにこういう奴らが今後現れるであろうことを予想して「やめろ!」と言っておくし、あとガンダムで見栄を切っていてカッコイイと思うシーンを羅列していくので見たことがないやつは全員これらを見ろ。羅列したかっただけなのかもしれない。すまん、上につらつらと1600文字書いたのは全部自分の好きな話をしたいだけの言い訳です。終わり。
・∀ガンダム『地球光』でターンエーがウォドムの脚を斬るシーン
これは事あるごとに言ってるんだけど∀ガンダム『地球光』のウォドムの脚を斬るシーンは全ガンダムでいちばんカッコいいシーンなので君たちは全員見なければならない。困ったことに作品としては『地球光』と『月光蝶』はあまり見なくても良いと言わざるを得ないくらい編集が微妙なのだが、マジでこの新規作画シーンは鬼なので見ざるを得ない。
ウォドムを倒すために身体を屈めてダッシュするターンエー! なんかミサイルとかでドカドカ床が削れる! 盛り上がる菅野よう子BGM! するとターンエーの肩からビーム・サーベルがシュコっと発射され空中でそれをキャッチしたターンエーがビシュンと振り払うと糸のように細いビーム刃がウォドムの脚を両断! ターンエーは最後に(とくに必要がないのに)ビュバッ! とサーベルを振り払いながらビームの発振を止める。ヤバい。そして最後にバチバチとビームの残光が残るサーベル基部を特に意味なく構えて……見得を切る。完璧に。このシーンはガンダムが生み出した芸術であり……「ガンダムはロボットがかっこいいから好きだな」と思ったことがあるなら見なければならない。これは使命です。でも『地球光』と『月光蝶』はマジで微妙で、これだけ見て「ターンエーガンダムあんまりだったな」と思われるとちょっと悲しくなるのでできればテレビ版を見て、アニス・パワーを得ていってほしい。
・新訳Zの新規作画のMS全部
君はいちばんえっちなガンダムを知っているか? それは『劇場版Zガンダム』三部作であり、その理由は「新規作画のMSがエロすぎる」ことに尽きる。嘘だと思うなら予告編を見てみるがいい。
40秒あたりから見られるガンダムMk-2の脚線美を見たまえ。これよりえっちなものはこの世にそうそうない。新訳Zの新規作画MSはどれも活き活きと動き、やたらエッチな影とハイライトが入れられていて「私たちになにを思わせようとしてるんだ?!」と戸惑うほどエロい。とくにMS形態に変形するハンブラビやコロニーレーザー機関部を破壊するジ・Oはもはやポルノと言っていいレベルでエロく、君たちに性欲が備わっているのなら見るべきだ。
・ガンダムAGEの48話
第二部主人公であり、ガンダムで主役格なのに唯一Xラウンダー(ガンダムAGE世界のニュータイプみてぇなやつ)になれない落ちこぼれのアセムさんが、Xラウンダーであるライバルのゼハートをワイヤーで捕まえて2秒くらいで瞬殺するシーンがはちゃめちゃにカッコよく、このシーンを見ただけで「うわ~~ガンダムAGE1年見ててよかったなあ」と思えたバカかっこいいシーンなので「AGE見てねーんだよなそういや」というオタクはここを見るために見るべきだ。このシーンはなんか才能あるやつでもめちゃ頑張り太郎には瞬殺されることもあるというのが大変美しく、あとなんかそれでもこのふたりが友達なのがなんか良いよなというのがある。なにがXラウンダーだよスーパーパイロットのほうが強いんだよな。『ガンダムAGE』にはこのふたりに特化して作られた『メモリーオブエデン』って作品があって、これも全体的に作画かっこよくて評判いいんだけどこの瞬殺ラストバトルがなぜか大増量されて数分とかになってるのが私のなかでは「余計なことすんな!」って感じでそんなに評価高くないです。あとあんまり関係ないけど『ガンダムZZ』でオウギュスト・ギタンっていうモブに毛が生えたおっさんが「なにがニュータイプだ! なにがプルツーだ! 俺たち大人の男がそんなに役立たずか!」って慟哭するシーンがあるんですが、うわ~ ガンダムってコンテンツを端的に表している悲哀があって素晴らしいなって感じでとても好きです。マジであんまり関係ないな。オタクは関係ない余談が好き。
あと48話はこれまた特に特殊能力の無いオッサンがジムみたいなMSに乗ってニュータイプどもを殺すというとてもいいシーンが見られるのでお得。
◆あとなんか他にもいろいろあった気がするけどキリがないからやめる
ほかにも「鉄血2期の1話がウルトラかっこよかったような記憶がある」「Gガンは言わなくてもまあわかるだろ」「SDガンダムフォースのサザビー戦がヤバいが試聴手段があんまりない」「ガンダムXのラスヴェート戦が好きだが冷静に考えたらあんまりカッコよくなかった気もする」「ダブルオーライザーが好き」「いまいちカッコいいシーンが思い出せないけどデスティニーがだいすき」など色々あるなと思ったがこのへんで「じゃあどれピックするか…」に迷い始めたのでまあいいやということにしておく。言おうと思えば無限に言えるのでダルいのでやめた。ターンエーの話書いたあたりでだいぶ満足感があった。あとGジェネ魂のOPがすげえいいって話もしていい? するね。
やっぱ森口博子なんだよな。
終わりです。そしてモータルコンバットを見ましょう。