見出し画像

大会のこぼれ話など(後編)

だいぶ間隔があいてしまいました。前編はこちら

準決勝①(ののの vs KG)

 のののはDTN戦と同様にレンガーを早いタイミングでピック。チームとしてレンガーjgを軸にして準備してきたのでしょう。KGはザヤラカンを中心にした構成を組みました。強力なCCとディスエンゲージ能力が優秀なザヤ、そして大会直前のパッチで耐久力にバフを受けたラカンは、相乗効果により海外シーンでも急激に評価を上げているPickです。

 試合は、当日も話したように「コーキが3分50秒前後にリコールして4分に出現するパッケージを拾いにいく」という定石を逆手にとったKGが1stドレイクラッシュの判断、続けてののの側のローテーションを読んだ寄りで流れを掴み、そのまま離さず押し切りました。

 コーキのパッケージを巡る駆け引きは、海外のトップチームが何回か行っているのを見たことがあったので、そこは解説で言及できてよかったです。(あの短い時間でどれだけ伝えられたかはわかりませんが)

準決勝②(FENNEL vs FIRST Gaming)

 ようやくザワついていた上のブロックへ。尤も、私の立場では何も言えることはないですが……。ちょっと偉そうですみませんが、コミュニティ大会は参加者も一緒に育てていくものだと思っているので、次につながるように、誰が悪いとかではなくて共通の課題として改善を話題にしていただけるといいのかなぁと。少なくともREIGNの運営さんはそれを受け止めてくれる度量があると感じました。

 PickはFG側の2キャリーがAPダメージ、対するFLがAPキラーのガリオを起用、公式配信のコメント欄で流行っているゲームだと「FLが勝ち確」になるそうです。我々のやっているWildRiftにそういうルールはありません。北はロシアから南はブラジルの大会まで目を通してからそういう寝言は言ってください。

 とはいえ、負け始めると敵を落としきれない傾向があることは事実。FL側のスノーボールが始まってしまい、FGとしては難しい試合となってしまいまいした。コーキadcは強力ですが、流行りの金剣(エクスキューショナーコーリング)を積みづらく、能動的に重傷をばらまけるチャンピオンがいなくなってしまうという問題があります。いつかの公式大会でどこかのチームがコーキへモータルリマインダーを積んでいましたが、これもAAによる重傷を重視した結果ではないかと思います。

決勝(FENNEL vs KG) 

 決勝3戦は濃すぎてこのブログが未完成になってしまうので、まだ見ていない方は是非大会アーカイブを見直してください(逃げ)。とはいえこぼれ話と銘打っているのですからポイントだけ。

 1戦目、FLのPickしたTFは海外Hot Pick。なにかバフされたというよりは、フルパで強い、他が弱くなった、使う人が上手ければ強い、というところ。ただし今回は、対面のPikuminアカリがそれ以上の怪物となってしまいました。

 2戦目→3戦目の間に、それまでFL側が崩しにかかっていたsoloレーンへ注目を向けられたのが決勝3戦で唯一の解説らしい仕事だったかなぁと思います。あるいはKGが空気を読んでくれたのか。いままで勝ち続け、3戦目も勝ちにきたフィオラを腐らせてしまったKGの組み立てが上手かったです。

 とにかく両チームの判断が早く、展開が早いので、理解度という意味でも伝える力という意味でも解説者としては未熟を感じる決勝戦でした。1ファンとしては面白かったけれども。

解説者としての反省、こうしたかったという点

 まず環境面として後進の人に伝えたいことは、ノートPC1台でやろうとするなってことですかね。それだけは言っておきたい。配信中って、配信画面(≒試合画面)を見ながら、運営さんからのカンペを見ながら、事前の打ち合わせ内容やら自分の予習内容を確認しながらになるのですが、それをいちいち切り替えたりしている余裕がないんです。なので、少なくともスマホは使い、タブレット等を持っている人はそれも準備して、少しでも使える面積を広げたほうがいいです。あとは……水筒かなぁ?喉が死ぬし、コップは倒したらテンパって地獄だと思うので。

 解説の内容については今でも「むっずい!むっずい!」しか感想が出てこないので偉そうなことは言えません。難しいと思ったポイントを羅列すると、

ゲームの理解度・どこでどれぐらい喋るか・専門用語をどこまで使うか・声の大きさやトーン・注目ポイントの設定(特に大差のとき)・一個前のプレイを話しながら今の状況を把握し続けなければいけない……などなど。

総括

 初めて解説をして、難しかったなぁ、もっと上手くやりたかったなぁという旨を多く述べましたが、それは見ている方がいるからで、私個人としてはとても楽しめましたしいい経験をさせていただきました。

 あとはこれも初めて、大会の裏側?に携わることができて、それも非常に勉強になりました。とりあえず皆さん、配信者や運営にはもっと積極的にねぎらいの言葉をかけてあげてください。何気ない一言が本当に嬉しいです。私も決勝戦後にコメントくれた人、特にギフトまでくれたさとうさん、わざわざ終了直後にディスコにコメントくれたえっきーさんのことは一生好きです(ちょろい)。

 またこういう経験がしたいなぁと思いました。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?