東南アジアで初の公式大会&有力チーム予想【WildRift】
昨日、東南アジア地域(SEA)の運営から、初の公式大会(SEA ICON SERIES)開催の発表がありました。(公式ページ)
5週間をかけて、7か国の国内リーグ戦を順番に行っていく形式です。今回はプレシーズンという位置づけで、国を超えての試合はありません。夏には、国内予選+各国代表トーナメントという形式でより大きな大会が開かれることが示唆されています。
出場チームは、既に他ゲームのEsportsシーンで実績のあるチームを中心に、招待制となっています。Youtube等での配信も予定されているので、新しいメタや、将来日本勢のライバルとなる有力チームを知るチャンスです。
観戦の道しるべとすべく、各国での試合日程、配信プラットフォーム(Youtubeのみ、他プラットフォームは公式参照)、有力チームの分析を以下にまとめます。
なお、他ゲームタイトルとして、当記事では以下の略称を使用します。 【伝説対決Arena of Valor=AoV、モバイル・レジェンド=モバレ】筆者はAoVを過去2年プレイしていたので、AoVに関する記載が多くなることをご了承ください。
ベトナム
試合日程:2月26日~28日 Youtubeチャンネル
ベトナムはLoL PCも人気な地域ですが、今回参戦のチームはmobileMOBAでの実績があるチームが多いです。TEAM FLASH(FL)、SAIGON PHANTOM(SGP)、CERBERUS (CES)、V GAMING(VG)の4チームはAoVの国内一部リーグに参戦しています。特にFLは世界優勝、SGPは世界準優勝の実績がある強豪です。また、RSGはシンガポールにモバレのチームを持ち、先月の世界大会(以下、M2)では日本代表10Sとも激突しています。
マレーシア
試合日程 3月6日~7日 Youtubeチャンネル
マレーシアはどちらかというとmobile優勢の国のようですが、あまり情報がありません。BERJAYA DRAGONSだけは既にAsia BrawlやBit Warsといった国際戦で活躍しており、注目チームです。また、TODAKはモバレM2の同国代表であり、ベスト6に入賞しています。
台湾
試合日程 3月11日~14日 Youtubeチャンネル
台湾はLoL PCやAoVでの実績があるチームがほとんどです。AoVでいうと世界戦優勝チームが4チーム(FLASH WOLVES(FW)、MAD 、ONE、TXO)ある恐ろしい顔ぶれですが、特に注目したいのはTXOです。他ゲームでの優勝実績といっても、ほとんどのチームはWildRiftで新たに選手を募集して新チームを作っていますが、TXOはAoV世界大会優勝のメンバーがそのまま参戦するようです。5人でのプレイ期間は3年以上。息の合った連携に要注目ですね。
タイ
試合日程 3月13日~14日 Youtubeチャンネル
タイはAoVがとても盛んな国です。(日本のSengoku GamingのHAK選手、RUSH選手は直前までタイリーグで活躍していました。)AoVプロチームを持つBURIRAM UNITED(BRUTD)、EVOS、KING OF GAMERS(KOG)の3チーム、既にAsia Brawlに出場したSOUL OF SOYあたりが注目チームでしょうか。
フィリピン
試合日程 3月20日~21日 Youtubeチャンネル
ようやくやってきました、今回のド本命です。いまのところ、一番競争が熾烈と目され、各界で実績のあるチームが集結しているのがこのフィリピンです。皆さん、フィリピン大会だけは見ましょう。というか誰か観戦会開いてください。
チーム分析ですが、日本勢も参加していたワイリフ国際戦Asia Brawlで、圧倒的な強さを見せたSMART OMEGA、NEXPLAYの優勝・準優勝チームが最有力です。同じく同大会に出場したLIYABは、AoV世界戦で日本代表USGと戦ったメンバーが土台となるチームです。また、モバレ界からは、M2優勝のBREN、3位のRRQ、M1で5位のSUNSPARKSが参戦しています。さらに、TEAM SECRETは、Dota2やLoLでの実績がある古豪Esportsチームです。
インドネシア
試合日程 3月26日~28日 Youtubeチャンネル
インドネシアはモバレ優勢の国でしょうか。M2で4位のALTER EGO、M1出場のONICなどが参戦しています。また、BIGETRON、VICTIMEの2チームは、Asia BrawlやBit Warsなどで既に良い結果を残しているため、この2チームの戦績で全体のレベルも見えてくると思います。
シンガポール
試合日程 3月26日~28日 Youtubeチャンネル
最後はシンガポールです。既にいくつかの国際線で活躍しているALLIANCEが強豪と目されます。また、IMPUNITYは、カンボジアにモバレのチームを持ち、M1、M2の連続出場を果たしています。
終わりに(日本は?)
日本は、今回の開催国には含まれていません。韓国、中国大陸も同様です。SEA地域には含まれないということでしょう。これらの国については、いずれ来たる世界大会の際は、LoL PCと同じく独自の枠を貰えるということでしょうか。是非、そのようにあってほしいものです。
一方で、レベルアップという意味では、日本チームの試合機会が不足しないかは不安なところでもあります。念願の観戦機能が実装されたので、国内での競技シーンが、どんどん盛り上がっていってほしいと思います。