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【第9話】 ITバブル

その当時はインターネットという言葉が少しずつ世間にも広まっていっていました。
テレビでは毎日のようにサイバーエージェントや、ライブドア、Yahooや楽天などと、今ではメガベンチャーと呼ばれるほどの規模に広がっている企業の社長も、当時は20代中盤とかで、

20代の若者がITバブルで億万長者に!

と言ったような見出しの雑誌やテレビでの特集も多く組まれていました。

そんな様子を、毎日へっとへとになるまで朝から晩まで働いてるのに、億万長者なんて程遠い生活を送っていた僕からするととても羨ましかったのです。

というわけでとりあえずITを勉強したい!と思ってそのITを勉強出来るところを探しました。
とりあえずITがなんだかも知らなかった僕はITの専門学校を探し始めたのです。

住んでるところの近くに丁度ITの専門学校があったので、そこに入学を決めました。
ただ日本語学校時代から唯一続いていた百貨店のデパ地下のお惣菜屋さんで、副店長にまで上がっていてそちらにもかなりの時間を割かなければならなくなっていたのでした、、、

そんな中入学したITの専門学校。
自分もここでいろんな知識を身につけてお金を稼いでやるぞと息巻いていたのですが、
そんな上手くはいかないですよね、人生。
教科書に書いてある言葉が本当にこれが日本語なのかと思うくらいちんぷんかんぷんでした。
その結果、授業は毎日2限から行って、行ってもその当時流行っていたPSPをやるという始末。

人は変わらないんだなってのを認識したんですが、
日本に最初に来た時と違ったことは、

そこの学校を卒業するためにはどうすればいいか

を考えられていたことでした。

わからないなりにも唯一楽しんでいた授業があって、それはアルゴリズムの授業でした。

その授業だけは好きだったので熱心に授業を聴きながら、わからないことがあれば先生に聞きに行ったりしてるうちに、その先生と飲みに行くことになり、強いては飲み友達になっていき、その学校のことを色々と聞き出していったら、やっぱり学校と言えど、生徒を毎年集め続けられなければ学校も続けられないので、生徒をどこの企業に就職させたかの実績が一番大事だということを聞き出しました。

そこで、先生たちが僕にどうすれば単位をくれるかを考えたところ

先生と仲良くなって、その先生が僕ならどんなところにも就職できるというような信頼を勝ち得て、学校の実績を少しでも上げられるような生徒だとおもわせること

だと思い、とりあえずこの先生とはどんどん仲良くなっていこうと思いました。
さすがにこの頃には日本で生き抜いていくための知恵(たまに悪知恵)も働くようになっていて、最終的にはそれを持ってその学校を卒業できるようにまでなっていたのでした。笑
(今の時代だとそこでのことを書くと色々と問題にもなりかねないので、その学校と先生の名誉のためにも知りたい人はカフェでこっそり聞いてくださいね。(笑))

その学校を卒業して、あるコンビニチェーンで働くことになるのですが、その前の就職活動の時にも色んなことがあったんです。

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★MAHAMERUコーヒーとは?

NHKにも出演したオーナーのリノが運営する松戸のインドネシアのコーヒーのみを取り扱ったカフェです。
URL:https://www.mahameru.tokyo/

住所:千葉県松戸市本町6-8平野ビル1F


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