【第1話】初めての日本

2019年9月4日 09:43

17歳のとき、僕は初めて日本に来ました。

インドネシアでは、バイクが凄く好きだったのでバイクの整備工場で働いていました。
その当時のインドネシアでも日本製のバイクがたくさん走っていました。

毎日バイクに触れながら

『こんな素晴らしい技術をこんなにもたくさん作ってる日本っていう国はどんな国なんだろう？』

と日本に思いを馳せていたら段々と日本という国への興味が大きくなってきていつか自分も行ってみたいな、と思っていました。

でも14年前は日本に旅行に行こうとしてもなかなかビザが下りなかったり、申請してもなかなか書類の処理をしてくれなかったり、早く通して欲しかったらカネ払えなどと言われたり。

その上、日本行きの飛行機の本数も今ほどは無かったので航空券代も30万くらいしました。
（当時のインドネシア人の2ヶ月分のお給料くらい）

それでもなんとかして日本に行きたかったので色んなところで働きながらお金を貯めて、何度断られてもビザの申請を何回も何回もし続けました。

そんなある日のこと、仕事を終えてクタクタに疲れた中、日本大使館からビザの申請が下りたという電話が入りました。

やっと日本にいける！

クタクタに疲れていたのに一気に身体の奥から喜びが溢れ出てきました。

僕の最初の日本旅行の目的は、日本に住んでいる親戚に会いにいくことでした。
僕の親戚はかなり前から千葉の柏でお店をやっていたのでそこに泊まらせて貰いながら色々なところを見て回りました。

最初に日本に来た時は何もかもに圧倒されました。
街に出て周りを見渡せば道は人で溢れていて、
空を覆い尽くすかのような高層ビルの数々。
そして途絶えることなく行き来する電車たち。

あぁ、テレビで見てた日本てこういう国なんだ。
いつか自分もこんな国に住んでみたいな。

行ってみたかった国というとこからいざ来てみると住んでみたい国に変わっていました。

そんな僕の初めての日本という国の体験でした。

NHKにも出演したオーナーのリノが運営する松戸のインドネシアのコーヒーのみを取り扱ったカフェです。

住所：千葉県松戸市本町6-8平野ビル1F

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【第1話】 初めての日本