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プロ犬。/第二話:興味津々。

なんて素朴な仔犬だろう。

クーンクーンと鳴いているだけだから、まだ正社員になれなかった。

だから会社の中庭を探検することにしたよ。

なんでもかんでも興味津々。

道に落ちてるうんちも気になっちゃう。

そもそもうんちということもわかってない素朴な仔犬。

とにかく好奇心のかたまりなんだ。

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「なんだー、このにおいは・・・クンクン」

はじめてしゃべった言葉はこれだった。急にしゃべれたのには、仔犬本人も驚いた。

クンクン、クンクン。なんかお鼻をツーンとするにおい。

犬の嗅覚は、刺激臭なら人の1億倍ある。

Webに出てたから、うまれての仔犬にとってはやばいくらい危険な状況だ。



先輩社員「くさいものは食べちゃダメだよ!」

仔犬「なんで?なんでダメなの?」

だんだん刺激になれちゃって、興味津々でクンクンしてると、先輩が来て怒られちゃった。

先輩社員「きみはセキュリティの番犬だっただろう?」

もちろん仔犬は何も知らない。セキュリティってなんなんだろう・・・。

先輩社員もセキュリティって意味はよくわかってなかったけど、何となく仔犬に言った。

先輩社員「くさいものは食べられないんだ。あとね、道に落ちているものを食べるのもきたないから危ないんだよ。」

なるほど・・・仔犬は仔犬なりになんとなくわかった気がした。めっちゃプラス思考な仔犬。

それがセキュリティの番犬ってことかもなぁ・・・。

ひとつ賢くなった仔犬は成長したよ。

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