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プロ犬物語 第1章

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誕生からプロ犬がどんどん活躍していく最初のストーリー。おともだちもたくさん登場します。
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プロ犬。セキュリティの番犬物語/第一話 :誕生

ここは2050年。 そう、時代的にはレイ・カーツワイルさんが提唱してた、シンギュラリティを過ぎてるから何でもありの世界。 コンピュータと人が調和した理想の世界には、危険なことは何もないから、みんな危機意識はなくっていた。 そんな、セキュリティという言葉すら、みんなが知らないくらい平和な世界。 ちょこっと郊外の中堅企業に、小さな仔犬が、セキュリティの番犬として入社してきた。 もちろん、この時代は、就職氷河期とかもないし、いきたい会社に入れちゃう。 うまれたての仔犬は

プロ犬。/第二話:興味津々。

なんて素朴な仔犬だろう。 クーンクーンと鳴いているだけだから、まだ正社員になれなかった。 だから会社の中庭を探検することにしたよ。 なんでもかんでも興味津々。 道に落ちてるうんちも気になっちゃう。 そもそもうんちということもわかってない素朴な仔犬。 とにかく好奇心のかたまりなんだ。 「なんだー、このにおいは・・・クンクン」 はじめてしゃべった言葉はこれだった。急にしゃべれたのには、仔犬本人も驚いた。 クンクン、クンクン。なんかお鼻をツーンとするにおい。 犬

プロ犬。/第三話 :お友達とクッキー。

一度教えてもらったことは忘れない、頭がめっちゃいい仔犬。 それからというものは、人の1億倍以上の嗅覚を活かして、くさいものや道に落ちているものを見極める能力が覚醒した。 そんなある日、道におちてるクッキーを食べようとしているお友達のトリさんを見た。 あっ!トリさんが危ない。仔犬の本能がさけんだ。でも、美味しそうなクッキーだ。少しだけ、仔犬は思考した。 落ちていたうんちも食べちゃダメなら、落ちているクッキーもダメなはず。 クッキー🍪は臭くないけど、落ちているものはダメ

プロ犬。/第四話 :基地局アンテナ?

仔犬の日課は会社と中庭の偵察。入社してからOJTで、とにかく現場に出ろ、と上司から言われた。まじめな仔犬は、忠実にまもって日課にしている。 すてきな未来の会社は、勤務時間なんて言葉もない。好きな時に会社にいってもいいし、いかなくても全然怒られない。 その世界は、1932年にオルダス・ハクスリーが、元祖SF小説として描いた世界と少し似ている。2050年では古典みたいな本だけど。 そんな、セキュリティという言葉すら、みんなが知らないくらい平和な世界。 ある日、偵察を一生懸