革命30周年のイランで迎えたお正月 壮大な王宮の痕跡とどめるぺルセポリス
新年を異国の地で迎えたことがある。イランでは、太陽が春分点を通過する時刻を新年としている。訪れた2009年は3月20日午後3時13分だった。テヘラン行き国内便の出発を待つタブリーズ空港でカウントダウンが始まり、「ノウルーズ」と祝われる新しい年の幕開けと同時に、拍手に包まれた。この年、イスラム革命から30年を迎えていた。イランを取り巻く国際情勢は、核兵器開発などをめぐって10数経た現在も変わらず厳しい。激動の中東にあって、はるか7000年前から悠久のペルシャ文明の歴史を刻んで