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前にでるのを躊躇う気持ちをどう扱うか

 週末ルーティーンになりつつある遠隔会議。最近はダブルブッキングは当たり前な感じで、PC、スマホでそれぞれ別な研修に参加しながら、ipadで会議という名のおしゃべり、なんてこともざら。今日も朝から海外と繋いだ。夕方のアメリカ大陸西海岸と比較的時間を合わせやすいこの時間に会議を行うことが多い。

 前に出てなんだかんだするのは好きな方ではないし、意識高い系はどちらかというと苦手で、自分がそうなるのも嫌だし、そういう人と一緒にいるのもちょっと疲れる。キラキラ眩しがられる存在になりたい気持ち半分、どこにでも親しみだけが取り柄の人でいたい気持ち半分。一方で、ドイツのメルケル首相や、台湾の蔡首相、亡くなったけど国連の緒方さんなど、女性リーダーに憧れている自分もいる。こんな調子で重要なプレゼンの前になると、気持ちがあっちこっちいき、思考グルグルループから抜けられなくなるのである。

 プレゼンの骨格は決まったし、内容もそれなりに自信はある。誰よりもその件は経験したし、悩み抜いてブレイクスルーした。その意味を知るために勉強もした。子どもの頃のピアノの発表会とか、学生時代の定期演奏会とか、院生時代の学会発表とか、学位論文審査とか、そこそこ舞台経験はある方だし、舞台上での高揚感や達成感は好きだ。舞台まであがれば堂々とできるっちゃできる。

 そして、なんだかんだいって人脈には恵まれていて界隈のコアメンバーのそばにチョロチョロ出没し登壇の機会もある。だけど、先に書いたようなグルグルループで、もう一歩前に出るのを躊躇してしまうのだ。なるったけ、注目を浴びたくなく、出し切らず逃げモードに入ってしまうのだ。失敗を恐れる硬直マインドセットの呪縛。

 本当は、私すごいでしょ〜〜〜と、マウントとりに行きたい自分がいるのに、それを認めたくないから、そんなこと興味ありませんっていう顔して、仮面を被って過ごす無自覚な自己中心性、攻撃性かな。子どもの頃から変わらず成長していかない部分、で、結果得られる屈辱感、私はやっぱりだめなんだ感。

 誰にでもそんなダークな面はあるでしょう、そういう思いを抱えながら皆、前に進んでいくのだよ、と、今日は自分に語りかけることにしよう。熊野の八咫烏に見護られながら。




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