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稲葉さんのライブハウス公演でお腹を壊した話

2024年6月11日。Zepp Hanedaで6日間行われる稲葉さんのソロライブ3日目です。

ライブ当日、僕が絶対にやらなくてはいけないのは「ストッパを飲むこと」でした。あのピーピーを止めるやつです。

7年前、INABA/SALAS(稲葉さんとスティービーサラスのプロジェクト)のライブハウス公演が当選した僕の元に届いたチケットには「管理番号30」と書かれていました。「これは最前列かも」と思った時から緊張し出し、当日は全開でお腹を壊しました。

最前列を当てながら途中でトイレ退席なんてあってはなるものかと、慌ててドラッグストアに駆け込み「ストッパ」を購入。なんとか事なきを得たのでした。

「ライブハウス最前列」という幸運で手持ちの運を使い果たした僕は、それ以来B’zやソロのライブハウス公演に当選することはなく、あっという間に7年の月日が経ちました。

7年間も当たっていないというと、小学校に通ってる間に一度も当たらなかったってことです。辛い!と思いつつも、この例えにあまり意味がないことは自分が一番わかっています。

さて2024年、Zepp Hanedaの稲葉さんのソロ公演になんとか当選することができ、ようやくその日を迎えたのです。公演日が近づくにしたがって、案の定少しずつ緊張が増してきました。

ただ今回の管理番号はわりと後ろの方だったこともあるのか当日お腹をくだすことはありませんでしたが、念のため開演3時間前にストッパを飲みます。

開演1時間半前、Zepp Hanedaがある羽田イノベーションシティに到着した僕は、腹痛でトイレに駆け込みました。結局壊すんかい。ほんで今日は効かへんのかい。

と、まぁストッパの話はこれくらいにして、少し不安は残るものの入場待機列に並びます。10人ずつ呼ばれて少しずつ場内へ入っていくので、現場に大きな混乱はありません。

開演40分前に会場に入ることができました。1階スタンディングの真ん中よりややステージ寄りといったとこでしょうか。フロアはすでにぎゅうぎゅうで、ライブハウスならではの圧を体に感じます。

ここで僕はストッパに続いて、もうひとつ錠剤を飲みました。「速攻ブルーベリー」なる、視界がクリアなると言われるサプリです。

サプリでどうにかなんてなるもんか…と若干怪しんでいた僕でしたが、開演と同時に稲葉さんの顔がクッキリと見えます。

すげぇ!

サプリが効いたのか、見聞色の覇気(©︎ONE PIECE)が突然覚醒したのかはわかりませんが、とにかく稲葉さんの彫りの深い美しい顔が目に飛び込んできます。

腹は万全、目はクッキリ。もう怖いものはありません。

この日は3枚目のアルバム『Peace Of Mind』がメインとなったライブで、懐かしい曲・ずっとライブで聴きたかった曲が次々と演奏されます。

新作含めて6枚のソロアルバムを作ってきた稲葉さんは、6日間の公演でそれぞれ大量の日替わり曲を用意していました。その数、6日間で全62曲!

それも9日間で6公演も行うのです。こちらは1公演2時間ステージに声援を送っているだけでクタクタになるのに!

一体どこからこのバイタリティは来るのでしょうか。

今回のライブで印象的だったのは、稲葉さんの”メッセージ性の強いMC”がなかったことです。B'zのライブだとアルバムや新曲に込めた思いを話す場面があるのですが、今回はそれがなかったのです。

MCは「最高です」「楽しんでいってください」「(バンドメンバーに対して)過酷なライブを付き合ってくれて感謝」的なものがほとんど。

ライブを観ながら「あぁ、これは稲葉さんがただやりかったことなんだろうな…」と思いました。自分の歴史をたどりながらライブで演奏するとどうなるかという興味が一番なのでは…と。

去年、あるインタビューで「B'zとは”鎧”」と答えた稲葉さん。ソロではその鎧を脱ぎ、生身の人間として過酷なライブを自らに課し、さらなる変化を求めたのだと思います。

松本さんと稲葉さんがソロ活動を経て(音楽的に)パンプアップし、B'zとしてどんな活動をみせてくれるのか、ますます楽しみになりました。

ただその前に稲葉さんのアリーナツアー、松本さんのバンドTMGのライブがあります。楽しみでなりません。

僕はまたストッパと速攻ブルーベリーを携えてライブ会場を訪れるでしょう。もし会場で目がギンギンの僕を見かけても、やばい薬やってるわけじゃないので、そっとしておいてください。

会場近くにオープンした特設タワレコ

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