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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第33回 ロック対談_だぶる模話模話模話~〈ピートタウンゼントのコードだけのギターソロtop3、キッズアーオールライトにババオライリーのナイジェルケネディのソロの前のぐちゃぐちゃな感じのコードプレイに無法の世界のブレイク前のジャムみたいなコードプレイ ほか〉」~速く弾きゃあいいってもんじゃないんだよ!

模話1「前回の続きでさ、top3をやろうか?」
模話2「いいね。テーマは?」
模話1「できるだけマニアックでニッチな感じかな?」
模話2「例えば?」
模話1「ピートタウンゼントのコードだけのギターソロtop3(笑)」
模話2「わらっちゃ失礼でしょ?」
模話1「一般的にはギターソロ弾かない弾けないみたいに思われてるじゃん?」
模話2「まあね。初めてライブアットリーズ聴いたときに、ギターソロ長いからたまげたよね」
模話1「しかも、謂われてるように下手じゃないしさ、すごくピートタウンゼントって力量を正当に評価されてないよな」
模話2「ローリングストーン誌のtop100ギタリストでも高い評価されてるよ。無駄なソロを弾かないが効果的な秀逸なソロを入れているって、ピートタウンゼントが狙ったこと正確に評価してると思うよ」
模話1「そりゃあ海外の記者が見る目があるってことだね。みのミュージックでもそこのとこ取り上げてたかも」
模話2「みのさんはピートタウンゼントの評価はまともだよね。3枚目のアルバムのピートタウンゼントの曲にギタープレイが好きだって言ってたよ。聴いててうれしかったもんね。フーをちゃんと聴いてる人だなって」
模話1「考えてみればさ、ギターソロを単音じゃなくてコードプレイでやったキッズアーオールライトとかマイジェネレイションのノイジーなスクラッチ音やスイッチング、フィードバックなんかをギターソロにしているってのが画期的でさ…しかもギター破壊と同じで作品になってるわけさ。マイジェネレイションのステレオのオリジナルバージョンは結構プレイは抑制されていて、ちゃんとエンディングを迎えてるのが衝撃的。オーバーダビングした作品は確かに派手でいいけど、3人だけでやるあのバージョンは結構好きだな」
模話2「フーはベースソロっていう武器があるしね」
模話1「ピートタウンゼントは自分のプレイがバンドサウンドとしてどうなのかをよく知っていて、自分でもメトロノームにドラムスの役割と理解してた発言も有名だよな」
模話2「映画ではキースムーンは3人のプレイをパーカッション的に装飾しながら実は彼こそがサウンドをまとめていたという発言もロジャーダルトリーからあったね」
模話1「キースムーンのパートはドラムスだけ聴いても独特で初期はなんの曲かはわかるくらい、曲の性格はキースのドラミングによるカラフルな装飾がされたサウンドだよな」
模話2「キースムーンがいなきゃもっとシンプルで地味な曲になってたものはすくなくないんじゃないの?」
模話1「確かにソーサッドアバウトアスってドラミングがあってのあの切なくカラフルなドラマチックな世界だよな」
模話2「リリーの面影もハッピージャックもね」
模話1「ハッピージャックはそこまでたいした曲でもないけどライブでの演奏はキースを見るためにあるくらい、キースの曲になってる」
模話2「ピートタウンゼントもキースに合わせて曲を書いたものがある的な発言もあったよね」
模話1「最近キースムーンのドラム解説を見るたびに、素人目にも叩きかたが読めないというか、ふつう叩くとこは意外にあっさりしていて、えっ?ていうところで手が出てくるっつうかさ」
模話2「U2のエッジが映画の中で、ピートタウンゼントが実はわざと弾かない、コードを弾かないときがあることを説明しててさ、うれしかったよね。ひきゃあいいってもんじゃないしさあ、ピートタウンゼントは常にただコード弾いてるわけじゃないぞって、少し溜飲さがったよ(笑)」
模話1「スティングがあんなにうまい人がやめるのはもったいないっていったこともある。スパークスの出だしでさ、1弦の開放弦が短音で鳴るでしょ? バンドでやったからなおさらそのセンスってのがわかるんだよ。あのEの開放弦の短音の響き…スイートホームシカゴの1弦短音の響きと同じく…弾きゃあいいってもんじゃないんだよ!」
模話2「一緒にやればわかるのかもね。うまさが」
模話1「結局フーの話になったな」
模話2「いいじゃん。キッズアーオールライトにババオライリーのナイジェルケネディのソロの前のぐちゃぐちゃな感じのコードプレイに無法の世界のブレイク前のジャムみたいなコードプレイがtop3」
模話1「キッズアーオールライトは同じで、リアルミーのラストの盛り上がるとこ、ドリーミンフロムウェイストのオランダだっけ?ライブのやつ、バイナンバーズにおまけではいってたやつ。あのライブのスクイーズボックスのギターリフこそ最高のプレイだね。エッジがまるで鞭で叩いてるような誰もあんな音にならないようなバッキングが選外」
模話2「まあ、ほんとはもっとピートタウンゼントの最高のプレイはあるけどね~。続く~」

【続く】
©2023 tomas mowa