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とーます模話のこざこざシリーズ 27「わたしが川柳をつくる訳② 解説つけました編~ 『麺すすり できた』のメール 異国友 ほか~」

他の記事で、「外国人 日本食動画」および
犬の動画をご紹介いたしました。

その記事の最後に、
その動画を題材に川柳をいくつか作ったことがあり、
掲載しました。

記事が「川柳」のテーマではないので、
「川柳」のコーナーへ再掲載します。


① 異国友 かつ丼具のみ 食べにけり
【解説:外国人日本食動画も、最近では外国の方の理解も進み、どんぶりもののご飯は「具と一緒に食べるものである」という認識も浸透しているようです。しかし、一昔前くらいはかつ丼などは具だけ食べて、ご飯は添え物という感覚の観光客…特に白人の方は少なくなかったように感じます。ライスは野菜同様付け合わせのような感覚だったのかもしれませんね。そういうかつての風潮というか、その光景を思い出しながら書きました】

② 上級編 異国の友に どぜうなべ
【解説:外国人日本食動画も、いろいろなパターンが出てきて、外国人観光客の日本食への好奇心もさらに高まっているようです。ウナギだとかも最近では好きな方も増えているようです。ただ、さすがにどじょうってのは…。日本人でも苦手なひとがいる料理ですが、どこかの動画で柳川鍋をおいしいといっている白人の方の動画をみたことがあって…それを題材にして書きました】

③ 鼈(まる)なべを 異国の友と 初体験
【解説:上記と同じパターンで、すっぽんだったらどうかな?ということを思い書きました。外国の友人に紹介するというよりも、一緒に初体験しようって状況はたのしそうだと思いました】

④ 「麺すすり できた」のメール 異国友
【解説:外国人日本食動画で、「好きな日本食は?」と聞かれて「ラーメン」という回答は定番です。しかし、すするということは「麺料理を食べるときは音を立てない」文化の国々では当然のことながら難しいようです。アマンディーヌさんたちがふつうに麺をすすっているので、慣れなんでしょうね。そういう動画を見てイメージして書きました。ちなみに10穴ハーモニカにはベンドとフェイクという音を下げる奏法がありますが…フェイクは口先で行い、ベンドは口先だけでなく喉自体を細くして吸うやり方です。すすることも、ハーモニカと似ているように感じました。「口先だけでたべようとするか」「喉までイメージして吸い取るように食べるか」のような説明をしたらどうでしょうかね? ジュニアウェルズは来日時にそばとかたべたんでしょうかね?】

⑤ 箸づかい 異国の友に 直される
【解説:お箸を使うことに積極的な観光客をみるようになって久しくなります。日本人でもあやしい使い方の人もいるので、というか、結構いますよね。この川柳のようなことが今後増えるかもしれませんね】

⑥ 愛犬の 食費のために 朝は水
【解説:犬の動画はさまざまな名作があります。裕福なうちばかりじゃないでしょうから…愛犬の食費はたいへんでしょうね…という想像をして書きました】

⑦ 愛犬の ビーフ横目に 父竹輪
【解説:ある動画で、和牛の切り落としだとか、すね肉、すじ肉を愛犬にあげるというものがあり、びっくりしました。関係ないですけど…下五は私の好きな「すとれんじ&ふぁにーな響きの言葉」です(ちちちくわ)】

⑧ 愛犬の 真似してみたし 皿ぺろり
【解説:お皿…時には舐めたいですよね(笑)】


この8句の川柳をライターのiさんにも見せたことがあります。
iさんは、
⑤ 箸づかい 異国の友に 直される
がいいと言ってくださいました。

Uさんというライターの方にも見てもらったのですが、
⑥ 愛犬の 食費のために 朝は水
がいいと言ってもらいました。

自分としては、
④ 「麺すすり できた」のメール 異国友
が気に入っています。

② 上級編 異国の友に どぜうなべ
も、お気に入りですが…


ちなみに「どぜう」は旧かな表記ですと
「どぢやう」だそうです。

四文字が縁起悪いとかで、
三文字の「どぜう」になったと聞いたことがあります。


食動画癒やしに興味のある方は、

とーます模話食べ物シリーズ:「食動画癒やし_外国人 日本食動画のご紹介」と「川柳作品」①

をぜひご覧くださいませ。



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