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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第118回 ロック対談_だぶる模話模話模話~〈ロック再入門編_日本のロック、ポップス2【じわっと、とべる曲②  はちみつぱい/塀の上で、薬屋さん かまやつひろし/どうにかなるさ 昭和のテレビCM_ユーミン、大瀧詠一 ほか】〉~」

模話1「日本のじわっと、とべる曲②ね」

模話2「はっぴいえんどが中心の話だったね」

模話1「避けては通れないよね。金字塔だもんね、日本のロック・ポップスには…」

模話2「今日はその続編ですかい?」

模話1「そうだね。というよりも…音、楽曲に焦点を当てての話です。それでは今夜の1曲目…はちみつぱいで〈塀の上で〉」

塀の上で 1973


模話2「すごいね。いま聴いても…日本の歴代の名作の中でも…これ以上の作品はそんなに見当たらないくらい…1973年…すでにデビュー作で完成されてる…」

模話1「サイケっぽいのはあとの2曲のほうがそうかも。とべるねえ。この3曲が同じアルバムに入っていてって…すげえよな」


薬屋さん 1973



センチメンタル通り 1973


模話2「うーん。蒲田の海岸通りを歌ってるんだよね」

模話1「うちの近所にも規模は小さいがセンチメンタル通りとひそかによんでいるとこがあるけどね」

模話2「猫がいて、鯉がいて、お稲荷さんがあって飲み屋さんがあるあたりだろ?」

模話1「うん。スカイツリーも見えるが昭和のまんまなんだよね。水原弘の看板はないけどな」

模話2「鈴木慶一さんって日本のデッドヘッズみたいな人だよね。ライナーとかにも出てたかな?」

模話1「グレイトフルデッドはなあ…セカンドアルバム好きだったけど…私はあんまり興味がないということでよろしくどうぞ」

模話2「それくらい…影響力ある、力がある音楽ってことね。次行こうか?」

やつらの足音のバラード ちのはじめ 1974年
作詞:園山俊二 作曲:かまやつひろし

やつらの足音のバラード 1994


模話2「これは小学生のときに人気のアニメの〈はじめ人間ギャートルズ〉のエンディング曲だったんだよね。ロックミュージシャンにも人気が高い曲だよね」

模話1「園山俊二さんの1番の歌詞が…なんにもない大地にただかぜが吹いてた…ていう部分が、なんだか子どもながらに虚無感というか、荒涼な感じとか…遠く広がっている草原を想起させたんだろうね。ものすごくドゥワディディディ現象に近いような居ても立っても居られないような感じになっていたのを思い出しますね」

模話2「かまやつひろしさんの作曲…彼は、結構ひとの記憶に残るよい作品にかかわってるねえ」

模話1「そうだね。スパイダース大好きだったからね。元々マチャアキファンだったけど…大人になってもCD買ったりしてたね。いい曲おおいんだよ」


かまやつひろし/どうにかなるさ (1970年)


模話2「アメリカのフォークロックとか、カントリー風なテイストもありで…日本人っぽくないイメージも子ども心に〈なんかこの人は洋楽風味だな〉って思っていましたねえ」

模話1「兄貴の吉田拓郎さんのアルバムのシンシアは小学生だったけど…すごく好きだったね。よくかけてもらった。かまやつさんの雰囲気がよくてさ…なんかアメリカをイメージしてなんかとべる感じだったんだよね。小学生だったけど…スチールギターもいいしね。いま聴いてもいい曲だよね。拓郎さんの中でも好きな曲です」

シンシア 吉田拓郎 1974年


模話2「性格よさそうな人だよね。ライブで見たことあるんだよね」

模話1「うん。キースムーン追悼コンサートで著名なPOW!のライブのゲストに出てきてさ…バンバンバンの歌をマイジェネレーションの曲にのせてやってくれたのよ。すごく華やかな雰囲気で、場がなごむし明るくなったの覚えてるよ。ぜんぜん偉そうな感じなくてさ…見てよかったなって思うよ。かまやつさんはまた別の話で特集しようと思います」

ザ・スパイダース 『バン・バン・バン』 1967年


模話2「では、次にいきましょう」

模話1「CMソングでさ…とべる曲がけっこうあったのよね。ケンとメリーの動画前回紹介したけどね。子ども心にアメリカへの憧れみたいなもの…あったかどうかはわからないけど…遠くの世界への憧れってのはあったとおもう。それを刺激してくれた音楽がCMに使われていたのよね。次はマイク真木さんの名曲をどうぞ」

【昭和のテレビ】【No.4】CM編 Mobilガソリン 「気楽に行こう」【懐かしいCM】


模話2「鈴木ヒロミツさんの立ちしょんシーンとかはいまでも覚えてるよね(笑)。モップスでもこの曲やっていたよね」

気楽に行こう / ザ・モップス 1973

模話1「うーん、マンダムのCM。久しぶり。ジェリー・ウォレスさんって知らなかったけど、この曲はオリコン洋楽チャートで1970年10月5日付から通算12週1位! なんと130万枚売れたとウィキペディア情報」

【1970年CM】マンダム チャールズ・ブロンソン【フル3バージョン】

男の世界/ジェリー・ウォレス Lovers Of The World/Jerry Wallace 1970年

模話2「アメリカっぽい曲だよね。タッチミーが連想されるね(笑)」

The Doors - Touch Me (Live) (1968)


模話1「かっこいいな。ジムモリソンって本番に強かったんだね。いい曲だな~」

模話2「CMから音楽に目覚めるってのも結構めずらしいことじゃないんじゃない? あの曲は誰の曲だろう?ってのはいつの時代もあるし」

模話1「当時はやっぱり音楽情報少なかったから…今よりはね。では、かなり影響受けたCMをいくつか出してお別れです。カーペンターズのトップオブザワールドのサントリーポップはもう大好きで…高いけど、サントリーポップは果汁入り炭酸だったか…ちょっと高めだったように思い出します。小銭をためて買ってよく飲みました(笑)。ウイスキーのCMの歌が日本人歌手の斎藤洋二さんだと知ったときは〈外国人じゃなかったのか?〉と思ったと思います(笑)。どれも好きでしたね~」

模話2「出前一丁も三ツ矢サイダーもあの大瀧詠一さんって知ったのは…高校生以降でしたね(笑)。続く~」

不二家ソフトエクレアのCM(1974年):やさしさに包まれたなら:荒井由実


日清食品「出前一丁」 大瀧詠一

大瀧詠一CM集 三ツ矢サイダー篇

山下達郎CM集 三ツ矢サイダー篇

carpenters commacials suntory-pop 1977

サントリーオールド 1974 斎藤洋二さん 

1976年 資生堂 CM 「オレンジ村から春へ」 りりィさん



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