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とーます模話食べ物シリーズ:それは人には見せられませんね④「ぬるい白い飯編4 木村九商店ちりめん山椒といっしょ」

ぬるい白い飯、今回は少しお値段がはりますので、
ご了承ください。

みなさんは、ちりめん山椒ってご存じでしょうか?

今回紹介いたします京都木村九商店の名品「ちりめん山椒」…
かつては1瓶大きいサイズが、
1000円以内で買えたものでした。

しかし、いまは大瓶も見かけなくなり、
小さいサイズのものが多くなりました。
値段もかなり高くなりました。
残念なことです。

ちりめん山椒は関西へ行くと、
関東よりはよく食べらているようです。
料亭だったり、小料理屋さんでも売っていたり、
手に入りやすいのですが…
ちりめんの漁獲減少だとかもあって、
当地でも値段は高くなってしまいました。

兵庫県では、いかなごのくぎ煮という名品があり、
その味付けはちょっと甘めで、
いわゆる佃煮のような濃い甘いごはんにあうものですが…
ちりめん山椒も甘めのものがあるようです。
しかし、ここの木村九商店などの京都風というのか、
この手のちりめん山椒は甘くありません。
好みは様々あると思いますが…
私はこの京都風のちりめん山椒の味が好きです。
余計な味があまりなく…ちりめんのうまさと
山椒という実のほんとうの味をダイレクトに味わえる逸品です。


しそちりめんという逸品もありますが、
山椒と比べてしそちりめんに入っているしそは多少、ちりめんの醍醐味をそいでしまうきらいがある気がします。ですので、今回はちりめん山椒でいきましょう。しそを使う場合は、青じそを細かく切って加えることをお勧めします。


【材料】
木村九商店のちりめん山椒の大瓶1つ
卓上用食用油 (かどやのごま油でもいいのですが、お金があるなら、しそ油=えごま油などのくせのないオメガ3系の上質なものがなおいいでしょう。オリーブオイルでもいいです。亜麻仁油でも、なんでもいいのですが…いつもはかどやのごま油推しですが…今回はちりめん山椒のためにはかどやのごま油でないほうがいいかもしれません。太白ごま油等なら、いいかもしれません)
漬物 (しその実の漬物や京都の漬物など、唐辛子がきつくないものがいいでしょう。細かく刻まれた漬物が合います。柴漬けなんかを自分で細かく刻んでもいいでしょう)
醤油 適量
ぬるい白い飯 どんぶりやまもり、おかわりもどうぞ
青じそ お好み。細かく切るとうつくしいです
よく冷えたとてもおいしいお水か麦茶か粉茶の緑茶

※お好み
ナチュラルチーズ(溶かして使います)
酒悦のメンマか穂先メンマ、桃屋のメンマかやわらぎ
燻製していないポークソーセージ(お湯でゆでます)


【作り方】
まず、巨大などんぶりにしこたまぬるい白い飯を盛りましょう。
山盛りにしてもいいですが、ちりめん山椒を大量にのせてもこぼれない配慮が必要です。

そこに木村九商店のちりめん山椒の瓶をぼっこりとあけましょう。
そこに裏バシか、取りバシを使って大瓶の半分くらいをまずぬるい白い飯のうえにまわしてかけます。

自分のセンスにあうようにちりめん山椒をレイアウトしつつ、
ちりめん山椒丼とよべるうつくしさに仕上げます。

好みで味を邪魔しない程度に青じそを散らします。
小皿に細かく切ったお好みの漬物を置いておきます。
数種類あるとテンションは高まります。

まず、割り箸でちまちまコメとちりめん山椒をお好みにまぜて、
様子見で味わいましょう。
ちりめん山椒はかたいので、うまみを感じるまでしばらくかかります。
口の中にうまみが刺さるようにひろがったら、
ぬるい白い飯とともに嚙んで味わいましょう。

ひたすらちりめん山椒とぬるい白い飯を嚙み続けていると、
スイッチが入ることでしょう。
そうなったら、もう止めることはできません。
欲望のままに割り箸で白い飯をのどに向かって
ぐいぐい押し込んでください。
冷たい麦茶か粉茶で入れた緑茶を飲んでください。
呼吸がとまるかもしれませんが、
天国は近づきます。


えんえん以上の工程をたのしむこともいいと思います。
変化をつけたい方には、
以下の禁断のコースを参照ください。

【禁断のコース】
木村九商店のちりめん山椒の瓶を再びあけます。
もう、たぶんぼっこりはいいませんが、残り全部ぶちまけてください。
麦茶か粉茶を空きビンに入れてかきまぜてもったいないので、残りのちりめん山椒を呑み込んでください。
空になりましたね?
では、続いて、
ぬるい白い飯の上にのせたちりめん山椒にえごま油などをかけましょう。
ごはんにぶちまけてしまいましたか?
だいじょうぶです。ちりめん山椒周辺を油でまみれさせてください。
そして、ちょっと醤油をかけてみてください。
そして、その近くのちりめん山椒油地帯をかきわけて、
白い飯を露出させましょう。
そこに、お好みの刻んだ漬物をおきます。
そこにも油をかけて醬油をかけてもよござんす。
青じそを追加してうつくしくするのもいいでしょう。


さあ、準備ができたら、
心の赴くままに食べ進んでください。
ドラマはそれぞれの心の中に起こってくるかもしれません。

もし、これ以上の危険なコースをお望みの方は以下を参考にしてください。

【さらに危険なコース】
禁断のコースに以下のやり方を加えてみましょう。

禁断のコースのどんぶりの脇に、
茹でた白いソーセージなどのポークソーセージを置いてください。
これはぶっといブラートヴルストや燻製していない白いソーセージが合います。
燻製がちりめん山椒の風味をじゃまするので、
燻製してないのがおすすめです。

それに、さらにそのわきに酒悦や桃屋の穂先メンマを置いてください。
そして、ゆでて溶かしたチーズをソーセージの上にかけて醤油をたらしましょう。

さあ、あとは割り箸の動くままに喉に押し込んでください。
時に漬物、時に冷たい麦茶か粉茶の緑茶、お好みで熱いお茶でもいいかもしれません。ここには特別にとがった味のものは少なく、
ちりめん山椒のちりめんに山椒は決して埋もれることはないと思います。

次回は、ぬるい白い飯に合う、家庭のおかずベストテンです。
おたのしみに~♪