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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第66回 ロック対談_だぶる模話模話模話〈サケトレインロック②〉~ザ・ローリングストーンズ編1~」

模話1「サケトレインロックだよ」

模話2「初回はどんとさんだったね」

模話1「まあ、日本のロック名曲〈橋の下〉の話でもあったけどね」

模話2「ライブオーガストのバージョンだね」

模話1「〈まったくいかしたやつらだぜ〉とか含めて、全部スタジオバージョンをはるかに超えてる感じだよね」

模話2「まるで大正昭和の文壇のような破滅的だけど、意を決して頽廃に向かう感じは影響受けたろうね…もわくんは」

模話1「それで敬して遠ざけるって感じでいたんだけどさ…もう、自分を客観的にみてみようかなと…」

模話2「ローリングストーンズってのは…初来日公演ってのは、大きかったんじゃない?」

模話1「そうだね。山川健一さんの著書やキースへのインタビューとかさ…影響受けたけどね」

模話2「バンドブームの中に〈バッドボーイズロック〉的なジャンルというのか…マイケルモンロー、ジョニーサンダース、キースリチャーズ的な悪でダーティなファッションってのか、雰囲気がはやったよね」

模話1「それはやはり、ルックスに恵まれ的な人の話でさ…もうちょっと、精神的に、悪魔主義ってのか…根本敬先生の路線だとか、ガロ的なものや宝島的な方向から、19世紀末頽廃主義的なものだとか…鬼畜系というのか…真にやばい感じのものもやはりはやったといえばはやったね」

模話2「レッドツェッペリンみたいな悪魔崇拝とかは?」

模話1「どっちかというと…そっちは時代の流行に左右されないというか…グノーシス主義的で…フィーリングでしゃべってるから…あんまり知的レベル高くない的にきいてほしいけどね(笑)」

模話2「キースリチャーズにどっぷりだった時期があるよね?」

模話1「うん。あるね。渋谷さんがラブユーライブのライナーだか、原稿での解説でさ…キースのリズムギターを聴いてほしいみたいなこと書いてたのよ」

模話2「渋谷系他人軸ロックですね(笑)」

模話1「(笑)。まあ、そうだね。影響されたよ(笑)。それでさ…ラブユーライブ聴きまくって、白人のブリティッシュビートバンドのリズムギターのお手本として勉強したわけね(笑)」

模話2「勉強スキネアナタ(笑)」

模話1「ローリングストーンズ初来日の時期にさ、ボクは初めて25歳過ぎてロックバンドのステージに立ったんだよね」

模話2「作品になってたね(笑)」

模話1「同時期にさ…〈日本のロックの歴史解説〉みたいな論文というか文章を書いたのよ」

模話2「うんうん。それまで洋楽中心だったロックから日本のロックも聴き始めた時期ね」

模話1「ある意味、20代半ばから30歳くらいまでに自分なりのロックの夜明けがあったのよ」

模話2「夜明け繰り返してるな~(笑)」

模話1「まあね。日本のロックに対しての偏見というか、考え方が柔軟になった時期だったのよね」

模話2「それが、日本語で自作曲書くという方向にもなったわけね」

模話1「うん。しかし、バカにしてたわけじゃないけど…日本語でロック作るって…ものすごい難しいのよ」

模話2「それで、いろんな日本の好きなバンドだとかアーティストが増えた時期ってわけか」

模話1「そうだね。あと、実際にバンドに入ってみるとさ…元々ギターの音にしびれてそれだけでかっこいいな、気持ちいいなって人間だからさ…ドラムが鳴って、ギターとベースが鳴って…それだけで気持ちいい感じでさ…あんまり歌詞がどうだとか、ロッキングオンでいってるような理屈とかどうでもいいなって(笑)。それより、今日の練習であの曲は気持ちよかった、家に帰って録音テープ聴き返そうって…他人のうまい演奏より、下手でも自分の演奏どうだったかな~ってさ(笑)」

模話2「おもしろいけど…紙幅が尽きます。せんせい」

模話1「ああ(笑)。まあ、そういうロックの夜明けの時期にローリングストーンズが来日するじゃん? 3日前から並んでチケットとったりさ…最初の日間違った場所に並んじゃってさ…あわてて新宿の伊勢丹のとこ行ったりしたけどね(笑)…まあ、アリーナとれたりで、確か5回くらい見に行ったかな…そういうなんか青春の延長戦みたいな時期で…楽しい半面、悪魔につかまっちゃった的な時期でもあったってことだね」

模話2「一度のいろんな情報が飛び込んできた時期でってことだね…悪魔につかまっちゃったってのは?」

模話1「それまで、よくわからなかった魔術的なロックの魅力にとりつかれたってことだよね」

模話2「簡単にいうと?」

模話1「例えば、スティッキーフィンガーズをロックの初心者が聴けば、まずブラウンシュガーとかビッチとかじゃない?」

模話2「そうだね」

模話1「それが、ワイルドホーシズはまあいいとして…スウェイとかキャン・ユー・ヒア・ミー・ノッキングとかアイガットザブルースとかに変わるわけね。それと同時にずっとストーンズを日がな一日聴くようになっちゃうみたいなね…」

模話2「ちなみにリフトップ100かなんかの件で、みのさんが〈キャン・ユー・ヒア・ミー・ノッキング〉をリフでいちばん好きだといっていたね。この曲は2002年の来日の時に見たと思うよ。後半のミックテイラーとボビーキーズのからみが魔術的で…ブラックマジックウーマンみたいな呪術みたいな感じだよね。続く~」