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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第61回 ロック対談_だぶる模話模話模話〈ブリティッシュビート特集②キンクス編1〉~「どのアルバムが好き?」「セカンド。カインダ・キンクスをCDウォークマンに入れてよく聴いてた。ルック・フォー・ミー・ベイビーがかかると、血が騒いだね」「楽曲でいうと何が好きだった?」「1位がシーマイフレンド、2位がセットミーフリー、あとは順不同でアイ・ニード・ユー、オールオブザナイト、ウエイティングフォーユー、カモンナウ、ルイルイとかノリのいい奴はね」~」

模話1「ブリティッシュビート2回目だよ」

模話2「果てしないくらい広大な世界だね」

模話1「ブリティッシュビートって、日本でよく謂われるものは日本のビートバンドが好んで聴いた英国のバンドって意味合いが強い気もするね」

模話2「ロッカーズの可愛いアノ娘とかWhoのサマータイムブルースに影響受けてるっぽいしね」

模話1「福岡、北九州のビートバンドの日本ロック界への影響ってのもあるよね。ルースターズはまあ、もっと広義のブリティッシュビートって感じだけどさ…ザ・モッズのトミーガンみたいなギターリフとかさ…要するにロンドンパンクシーンが影響受けていた60年代ブリティッシュビートをルーツロック的に取り入れてるってかね…」

模話2「まあ、君みたいに勉強したんだろうね(笑)」

模話1「ザ・フーってパンクロックの元祖とか影響受けた音楽っていわれてたよね」

模話2「ストゥージスもベルベットアンダーグラウンドもいわれてるよね(笑)」

模話1「ストーンズだっていわれてるだろうし、ミックジョーンズってかんぜんにキースリチャーズの真似してたよね(笑)」

模話2「まあ、そう系統立てて考えがちなのは日本人の特徴だしさ…けっこう混沌として、なおかつ個人的な体験の上に成り立っているのがロックだからさ…英国人は日本人みたいにはとらえてないかもよ?」

模話1「広義のブリティッシュビートって、ロンドンパンクも含まれそうだしね」

模話2「どうでもいいけどね。パンクって概念は、幸か不幸かわかりやすい体験をしてないからさ」

模話1「そういえば、FMからエアチェックしたテープが昔ずっととってあってさ…プリティベイカントの後が、輝ける七つの海で次がスモークオンザウォーターのライブだったりしててさ(笑)」

模話2「ギター歪んでて大音量ならなんでもかっこよかったんだろうね(笑)」

模話1「ギターが好きってのはロックが好きってのともまた違うんだと思うよ」

模話2「今回の主題はなにさ?」

模話1「キンクス特集ね」

模話2「もう終わりに近づいてるぞ(笑)」

模話1「続くでええやん(笑)。キンクスってさ、やっぱり本当に好きな人ってディープな人が多い気がする」

模話2「チャボさんが英国ビート好きで中でもキンクスファンというのは有名な話だしね」

模話1「加藤久くんがキンクスの本出してたけど、ボクはそこまでキンクスというのかレイデイビスのことに興味がなかったからさ…敬して遠ざけたって経緯があるかな?」

模話2「結構よくきいてたじゃん?」

模話1「それはね、やっぱり1枚目から4枚目までを中心にってことでさ、はっきりいってコンセプトアルバムとか、よく聴いてないんだよ」

模話2「文学性高い感じもあるしね」

模話1「ローラとか好きだけどさ、Whoみたいに自分の庭みたいに聴く感じじゃないから、キンクスは来日公演もみてるし、レイデイビスも見に行ったけどね」

模話2「レイデイビスがWhoの悪口いうのはちょっとね…どっちも尊敬してるけどさ、なんかなあ…」

模話1「どっちも天才だけどね、こっちからしたらさ。そういうわけで、初期キンクスの楽曲をたのしむってことだけをしていました」

模話2「もわくんが買って聴いたキンクスのアルバムってボーナストラックがあるやつ?」

模話1「はじめは、1枚目2枚目がセットになってるやつかな? たしかそういうCDだった。キンクスの情報ってまだ当時は少なくてさ…のちにボーナストラックの入ったリマスター紙ジャケのやつとか? とにかく、最初の4枚分のアルバムをボーナストラック含めてよく聴いてた時期があったのよ」

模話2「どのアルバムが好き?」

模話1「セカンド。カインダ・キンクスをCDウォークマンに入れてよく聴いてた。ルック・フォー・ミー・ベイビーがかかると、血が騒いだね」

模話2「楽曲でいうと何が好きだったの?」

模話1「1位がシーマイフレンド、2位がセットミーフリー、あとは順不同でアイ・ニード・ユー、オールオブザナイト、ウエイティングフォーユー、カモンナウ、ルイルイとかノリのいい奴はね。でもウォータールー・サンセットとかも好きだね。まあ、キンクスを普通に好きな人レベルでたのしかった。名曲ばっかじゃん? ひとりで書いてるんだよねだいたい。嫌ってるけどピートと同じような天才だよね」

模話2「ウィキペディアを引用をしとくね。

ザ・フーのピート・タウンゼントも影響を受けたと言及し、「『シー・マイ・フレンズ』を聴いた時、『神よ、彼がまたやった。新しい物を発明した』と思った。最初の合理的な持続低音の使用例であり、ビートルズがやったよりはるかに早く、はるかに良かった。それは東洋のサウンドというよりもヨーロッパのサウンドだった。しかし、力強く、正当な東洋の影響を受け、ヨーロッパの民族音楽をルーツに持つものだった」と書いた。

ウィキペディア(Wikipedia)キンクスより

天才は天才を知る。ピートはよくわかってるんだよねたぶん」

模話1「キンクスは初期のパリのライブがYouTubeで見られるよ。バイバイジョニーをデイブデイビスが最初に歌うという、なんか最初にロールオーバーベートーベンをジョージハリスンが歌ってオープニング的な意表をつかれてたのしい映像だよ(笑)」

模話2「頼もしい感じだよね。最初あんまり、全体ではうけてない感じからものすごく盛り上がっていく感じ…かっこいい」

模話1「ビートルズ、ストーンズ、キンクスを三大ブリティッシュビートっていう人もいるけど、開拓者っていみじゃそのとおりだよね。レイデイビスのマッチョな感じないとこがまたしびれる。抜き身でにっこり真剣を使う感じだね」

模話2「続く~」