見出し画像

森の天使とともに

もう2週間になります。
先日、小林さちこさんの天使展で天使とともに過ごさせていただきました。一緒に光に包まれた皆様、本当にありがとうございます。
 自分の中の黒い部分も十分知っている私といたしましては、天使の隣にどのように存在したらよいのか、について考えた準備期間でした。

 出来ることは限られております。身体の調整は、もうだいぶ慣れ親しんできたところなのでありますが、心の調整についての方法はなかなかうまい方法が見つかりませんで、模索してきた結果、出来る限り毎日を丁寧に暮らすこと、というのが最近の最適解となっております。王道に近道無しなのか?と半分ホッとして、半分残念なのであります。

 天使は、光に包まれた場所にいるもので、空も緑も太陽の光も山の全てのエネルギーがピラミッド型の天井から降り注いでいました。その様子が、数日前に体験したサンゴ礁の海の様子と重なりました。明るくて透明なその景色はいつもはテレビの中で見る光景です。”本当にそこに居る”という感覚は、海水の重たさが感じさせてくれました。海の水をかき分けることで、海の水に押し上げられて波間に浮かぶことで、海の領域と空の領域とを感じる私でした。
 身体の力を抜けば抜くほど、身体は海の水に馴染みます。魚やクラゲのように、きれい曲線を描いて動けるスペース。海の水に包まれると力を抜いてもふんわりと存在出来て、海は命の母である、というのがうなずけるのです。力を抜いても包み込まれてそこに安心して存在できる感覚。
 天使の空間で、ゆだねてあずける感覚を思い出していました。

 さて、打合せと称して初めて会場を訪れた時のこと。
優しい表情の天使たちに迎えられました。今回の天使たちも、ひとりひとり全く違う性質(?)を持っているようですが、どこかはさちこさんと通ずるものがありました。
一人の天使の前で歩みが止まる私です。一瞬、私の頭の中でその天使がうちのお寺の床の間の仏さまのお隣に居る様子が浮かびました。
 実は、、、初めてだったのです。そんなにしっくりと天使さんが居る景色を思い浮かべられたのは。私の中のかなり大きな発見です。
 前に踊らせていただいた時にやってきた天使さんは、私が会いたい時にそっと引き出しを開けると会える場所に居たりします。それは、私だけの天使さん、の感覚なのだと思います。でも、今回は違うのです。お寺のオープンなスペースに天使さんを迎えることは、私の意志をそこに加えるということです。私がお寺で暮らしてる足跡を残すことです。
 
 私、あそこに住もうとしてるんだ。あそこに住んでもいいと思ってるんだな。
  
  心の片隅に、”いつでも身軽に動き回れること”、を目指す私がいることは知っていたので、心境の変化をもたらしたここ数年の出来事を振り返って、改めて、その場所に暮らすことの縁を考えた私です。

 天使さんが私の手元にやってくるのは、どんなタイミングなのか、楽しみなのであります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?