見出し画像

♯60 用賀の道が二股に分かれる場所にある延命地蔵

お地蔵様は道が2つに分かれるところにいらっしゃることがけっこうありますね。ここ用賀にも分かれ道にお地蔵様がいらっしゃいます。

画像1

用賀駅から環状八号に向かう道にお地蔵様がいらっしゃいます。ここの前を通るのは2回目ですが、これから何度か通る道です。というのも、玉川病院へ向かう道なのです。

今年の6月に特発性大腿骨頭壊死症と診断されたのです。医師は、聞いたことがあるかもしいれませんがと病名を教えてくれたのですが、僕はまったく聞いたことがありませんでした。しかし、次の話はどこかで聞いたことがありました。「この病気は難病に指定されていて、すぐに区役所に行って、難病申請の用紙を受け取ってください」というものです。そう、千原ジュニアさんがテレビのトーク番組でお話しされていたのを思い出しました。ネットなどで検索したらやはり同じ病気でした。千原ジュニアさん以外にも坂口憲二さんや堀ちえみさんといった有名人もかかっていると言われています。

診断をしてくれた病院で人工関節置換手術をするはずだったのですが、そのうち痛くなくなったし、なんだか怖くなって、手術をキャンセルしたのです。その後、新しい病院をさがし、玉川大学病院に通うことになりました。なので、今回このお地蔵様にお会いするのは二度目です。

お地蔵様を見てみますと、なんと見覚えのある人形がお供えしてあるではありませんか。

画像2

「ド」の文字。これはドンキホーテのキャラクターですね。しかも2つも。頭の中で、ドンドンドンドンキ、ドンキホーテって音楽が流れました。お水とともに鬼ごろしが供えられているのを見るにつけ、なんだか楽しい気分になってきますね。

お地蔵様は、頑丈な鉄の扉の向こう側にいらっしゃいます。手を合わせ、撮影の許可をお願いし、カメラを向けました。

画像3

なんとも穏やかなお顔をしていらしゃいますね。この道を行く人々の旅の安全を祈っていらっしゃるようなかんじです。

再び手を合わせて、この大腿骨頭壊死症が少しでもよくなるようにとお願いをしました。いや、実際は治らない病気なので、けっきょくは手術をするしかないんですけどね。

ネットでこのお地蔵様のことを検索したら、いろいろありました。なかでも興味深かったのがこちらの記述。

この地蔵尊は1777年用賀村の女念仏講中の人々によって建てられたものである。
前面には「法界万霊」と書かれている。これは供養塔を意味しまして無縁仏を供養したものだろうと想像できる。また、この大山道を通る人の安全の願いを込めたものでもある。
延命地蔵 : 世田谷 玉川村名所物語


ここ、大山道だったんですね。落語、「大山詣り」でもわかるように庶民の娯楽のひとつがこの大山道を歩き、大山詣りをしていたわけですね。そんな時代を夢想しながらまたこのお地蔵様に手を合わせようかななどと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?