見出し画像

私の宅建受験勉強方法

宅建勉強に本格的に取り組みだしたのは3月ですから試験まで6か月というタイミングでした。それまでは毎日棚田先生のYouTubeを見て概念的なものを頭に入れることと、とにかく用語を覚えることに注力しました。

用意したテキストは「みんながほしかった宅建士の教科書」通称みんほしと過去問アプリ、そして車に乗ることが多いので車内で聞けるCDかDVDはないかと探しましたが意外となく、受講する気はなかったけどフォーサイトならDVDがあるのでフォーサイトの講座へ申し込みをしました。


宅建業法を2ヵ月でマスターするように攻める

まずはなんと言っても宅建業法が要です、宅建士試験なんですから重要なのは当たり前で試験でも20点と大きなウエイトを占めますので最重要科目です。テキストを読んでDVDを見聞きし夜は過去問をやる、その繰り返しを徹底的にやりました。

いきなり過去問に手を出すべきではないという意見もあるようですが、試験ではどんな出方をするか確認しながら進めるほうが良いと考えていたのでテキスト→DVD→過去問をひたすら繰り返しました。過去問アプリはそれこそどんな隙間時間でもやってました。しかも一問一答で「勘」や「まぐれ」で正答するのではなくキチンと理由まで含めて正解できるように繰り返したのです。

理解が進まない問題は先生ごっこで克服

何回も間違える問題というのがあり、引っかかるというより理解できていない問題もいくつかありどうしたもんかと悩んでる時に、棚田先生が「テキストを読んで録音して聞くと良い」と言ってました。そのやり方にヒントを得て、自分が先生になったつもりになって生徒に教えるという「先生ごっこ」をしてみたのです。そのシーンを動画に撮り自分で見返す。

私の場合このやり方が見事にハマってくれ一気に理解が進みました。先生をするということは深く理解していないとできませんし、間違いの肢を正解の場合の表現に直すなど応用しながらひたすら自分講義をしました。

この先生ごっこに変えてからノートをほとんど使うことがなくなり、宅建業法はもちろん法令制限や権利関係もすべてこのやり方で勉強を進めました。

7月時点で業法と法令制限はパーフェクト近いレベル

自分講義で一気に理解を深め、業法と法令制限は過去問でも模試でもほぼパーフェクトに近い点数を取れるようになりました。点数でいえば26~28点取れるようになり5問免除科目を足して31~33点を取れる状態が7月時点です。

ここから先は権利関係と税その他を2ヵ月で攻略する計画に入るのですが、業法と法令制限で30強であるならば権利関係で7~8点を取れれば40点が見えてくるのでまず安心ラインに乗っかります。

権利関係は絶対に出るものは必ず取る

権利関係の民法はどこから出るか読めない部分があるので戦略的に勉強を進めなければいけません。まず必ず出る区分所有法、農地法、借地借家法、宅地造成規制法は必ず出ますし借地借家法は2問でることが多いのでこのあたりを抑えれば5問取れるので35~38点が見え合格ラインを確保できます。

権利関係は「試験のための勉強」に徹し得点するためだけの戦略にしました。必ず出るのは確実に取りに行きあとは2~4点取れれば儲けものという考えで残り2か月を迎えたのです。

本試験での出力は80%

試験会場には魔物がいて、どんなに模試で良い点を取っていても当日の出力は80%と聞いていたので40点目標では少し不安です。45点を目標にしても80%しか力を発揮できないと36点ですからかなり微妙です。

ですから後半戦は権利関係の民法を徹底的にやりつつ業法と法令制限を絶対満点を取るべく再度固めていきました。業法の過去問と模試を何度もやって間違った問題を徹底して洗い、並行して民法の法改正があった部分を何度も自分講義をしました。

その甲斐あってか直前2週間前の住宅新報の模試で40点、前日の模試で41点を出し、後は天に任せて当日を迎えるというところになりました。試験前日の棚田先生の動画を見てると涙が溢れ、こんなに頑張ったのはいつ以来だろうと感慨深く約7か月を振り返ったのです。

本試験日は雨、東陽町のホテルイースト21

試験当日はいつもと同じく5時に起床し、お風呂を沸かして浸かりながらアプリの一問一答を50問ほどやり、直前の勉強はこれで終わりました。昼前までは仕事をして12時前に試験会場であるホテルイースト21へ車で向かったのです。

天気は雨で少し肌寒い日でした、館内のファミマでホットコーヒーを飲みながらタバコを数本吸い会場入りしたのです。指示通りスマホを封筒に入れ椅子の下に置き、問題が配られるのを待ちました。

いよいよ目の前に問題が置かれました、私は問題用紙に黙礼し「やっと会えた!今から2時間よろしく頼むよ」と問いかけ試験がスタートしました。

宅建業法の問26から解き始め1時間経たないうちに問50まで到達、問1に取り掛かりました。問1は判例問題でしたが難なくクリア、勉強してなかった選択債権や相続が2問も出たのは想定外でしたが、残り15分時点ですべて答え終え業法の怪しいところを最終チェックして試験が終わったのです。

西葛西の焼肉寿苑で答え合わせ

試験が終わったその足で家内と会社の監査役の飯野氏の三人で西葛西の焼肉屋へ直行し答え合わせをしました。Twitterの速報である程度わかっていたのですがYouTubeの解答速報と照らし合わせながら出た点数は39!業法で2つも落としてたのはびっくりしましたが権利関係と税その他が意外と得点できていました。

速報を見ていると今回の試験は難しかったようで合格予想点は36や35でした、結果的には34点が合格点でそんな中39点は上出来であったと思います。思いっきりビールを飲みロースも上ハラミもしこたま食べた後家に帰り今度は御三家の速報を見ながらしみじみ「よく頑張った!」と自分を褒めました。それでも12月の発表までは気が抜けませんでしたが、発表時に自分の番号を見つけた時は心底ホッとしたものです。

いくつになっても学びは必要

宅建勉強で得た最大のものは「教え方」です。棚田先生は動画の中で「理由とセット」と言うことを再三言ってました。ひとつの回答を導く理由、選択肢が×である理由。

この考え方は日々の仕事も同じで「この作業の工程はこうやる」という教え方はできても更に深掘って理由とセットで教えるということはありませんでした。このような思考を勉強することから得れたのは大きかったと思います。

そして勉強癖がすっかり身に付いたので、この勢いで行政書士や司法書士勉強も始め、特に民法の面白さに目覚めたので今でも日々必ず1時間は机に向かうようになりました。