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「営業マン×極端回避性・ゴルディロックス効果」


 いつもお世話になっております。孫平です。

 今回は前回に続いて、私たちの「選択」に関するお話をしていきたいと思います。

 

 実は私たちの日常生活(特に購買活動)では、人間の心理をうまく使われて、まんまとカモられていることがよくあるのです。(私もよくあります…)

 
 今回の話は、みなさんも冷静に考えたら思い当たる節がある内容だと思います。それを知識として頭に入れておくだけで、消費者としてはカモられることなく、しっかり自分の意思で本当の「選択」ができる可能性が高まるはずです。

 営業マンとしては、選択肢に「ある仕掛け」をすることで、こちらが売りたいものをお客に選ばせやすくなります。

 

 それでは具体的にみていきましょう。まずは次の問いに対して、みなさんだったらどうするか、考えてみて下さい。



「極端回避性・ゴルディロックス効果」

 

 みなさんはピアノのコンサートに行くことになりました。(例なのでピアノに興味がない方は、好きなアーティストのライブや、スポーツ、演劇などに置き換えてみて下さい。)
 
 
 次の①と②の選択肢がある場合、みなさんだったらどの席を買いますか?

①A席5,000円、B席3,000円
②S席12,000円、A席5,000円、B席3,000円


 
 さて、どうでしたでしょうか。状況によって変化する可能性もありますが、一般的に①の場合は、B席3,000円が選ばれる可能性が高いです。

 しかし、S席12,000円が加わった②になると、なんとA席5,000円を選ぶ人が多くなるのです。


 
 みなさんも、外食に行ったときや、買い物に行ったときに、なんとなく真ん中の価格帯を選んでしまうことはないでしょうか?

 この心理作用を、「極端回避性」といいます。
 
 

 人間は、選択肢が2つであれば、自分にとって損か得かの判断が容易につくのですが、選択肢が3つになるととたんにその判断が難しくなるのです。

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