キツネが鳴く夜　その１

何年か前の晩秋のある夜のこと。
 

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　　あ、明日は早起きしなくちゃいけないんだ・・・

私は子供の頃から寝つきが悪くて親を困らせたようだけど、
〇十年後の今でもちっとも進化していない。

眠剤吞んでショパンのピアノ曲でも聴こうと手を伸ばした瞬間


「ギャン、ギャン」と「キャン、キャン」
の中間のような聞きなれない鳴き声。


 　　ン？キツネかタヌキ？


我が家の庭の向こうの畑のあたりで騒いでいるらしい。

 
　　　時々川向こうの道で見かけるキツネが
    　　子育て中なのかな？
 
　　　２～３匹の子ギツネが戯れているのかな？

　　　それとも子ダヌキ？

　 　　う～ん、

　　　　　　　・・・多分キツネでしょう。
　　
 
 
「きっとそうなんだ」と勝手に決めて
幼いキツネたちが無邪気に走り回る様子を思い浮かべながら
いつの間にか眠ってしまった。
 
 
翌日、夕食後にネット検索。
まず、「キツネ　鳴き声」と入れてみたら、
 
 
　あ、これこれ！

　　　👇
https://www.youtube.com/watch?v=7LP6N3-WclU
 
　　これが何匹かで鳴き交わす声だったんだ。

 
この夜以来　毎年この時期になると
この鳴き声が聞こえるようになったので、
キツネが山からこの人里近くに来て住むようになったのは
この頃からなのかと思う。

 　　　そうそう、
　　　外に置きっぱなしておいた夫の靴が片方無くなったのは
　　　きっとキツネの仕業なんだ！
　　　イヌ科だもんねえ。

　　　あ？　でも犬が履物をくわえて行ってかじったり
　　　自分のおうちの前に置いたりするのは
　　　人間の匂いのするものが好きだからなんでしょ？
　　　キツネが人間の匂いなんて好きなワケ無いわ！

　　
そこで「犬　靴を持って行く」で検索してみた。

　　あったあった。


犬が靴などを持っていくのは、野生本能が影響しているといわれています。 元々犬は狩りをする動物です。 そのため獲物である靴を「自分のそばに置いておきたい！ 」「あとでゆっくり楽しみたい」などの気持ちから、自分の場所に置いておこうとする習性があるようです。

と、真っ先にみつけたページに書かれている。

　　ははーん、キツネもこれと同じね。
　　「獲物」なんだ。きっと。
　　ゴム長靴なんて巣に持ってってかじって楽しんでるのかあ・・・

　　　なんか　カワイイ　(*^。^*)
　　

 けど、近頃では
このあたりで時々見かけるキツネはなぜかどれもやせ細っていて、
（この辺には餌になる小動物が少ないのかな？）
抜け毛がみすぼらしくてちっとも可愛くない。

あ！「どれも」じゃなくていつも同じキツネなのかな？

  
人を見かければ愛想もなく
道端の草むらに逃げ込んでしまう。
 （そりゃそうでしょうよ）
 
いつ見ても体毛はボロボロで、
犬より幾分太い尻尾が斜めに下がってるのが
「キツネです」と主張しているのみで
どう見ても可愛くは思えない。

 どっちかというと　キモチワルイ。

ミジメなキツネ

タヌキもよく見かけるけれど、
キツネが車を見ればすばやく道路を横にそれて
隠れてしまうのに比べ、
タヌキってのはどうやらアタマが悪いらしくて
車が来るとトットコトットコとのろくさく、
ひたすら車の前を走って逃げる。

 
　　アハハ、バカだねえ　（；^ω^）
 
　　車がスピード上げたらどうするの？
　　もっとすばやく逃げられるの？

　　　ひかれちゃうよーー
 
タヌキも皆 皮膚病にかかっているらしく
年中 毛が満足に生えていなくてビョウキの肌が見えていたりして
哀れでこそあれ、これもまたぜーんぜん可愛くは思えない。
夫に聞くと、 疥癬病といって
これに罹ると手当をしなければ
数週間ほどで衰弱死してしまうのだそうだ。

この辺りの飼い犬が感染したりしないといいけど・・・((+_+))

　　

　　　　　つ　・　づ　・　く

　　　　　　　　⇩

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