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無観客試合が選手に及ぼす影響とは?!

Jリーグ中断期間の今、体も感情も持て余しているのではないでしょうか?

選手の皆さんはこの難しい状況(コンディション調整が特に難しいかと)のなかでも懸命にトレーニングに励んでいます。

我々ファンサポーターも少しでもコンディションを上げた状態でJリーグ再開を迎えましょうね。

さて、今日は「無観客試合が選手に及ぼす影響とは?!」について、一緒に考えていければと思います。

Jリーグで無観客試合が決行される事が決まった訳ではありませんが、この有事を機に考えてみるのも悪くないかと思い、執筆しています。

アスリート、元アスリート、ファンサポーター、指導者、様々な立場の人達から意見を聞くことが出来たので、そんな意見達と共に皆さんも考えてみてください。

モチベーション低下問題

「アスリートにとって観客の中でプレーすることはある種の日常なので(数に差はあれど)、急にその観客が居なくなってしまうのは正直いつも通りのモチベーションで臨めないかもしれない」

「声援が無いことで個人・チームの士気は下がると思います。例えば、試合で苦境に立たされた時にそれを乗り越えることが難しくなるとか」

モチベーションの低下はかならず起きるとの意見だ。確かにそうだ。僕自身もプロでのプレー経験は無いが、観客が居るなかでのプレーと無観客でのプレー(練習試合)とでは、試合に臨む際のモチベーションは明らかに差が出ていた。そのモチベーションの高さによって、パフォーマンスが良くなったかどうか別問題として…

「無観客試合でいつも通りのプレーが出来なかったという経験を通して、“声援が無くなっただけでパフォーマンスが低下するようじゃまだまだチームとしてダメだ!”と反省し、統括する事によってチーム全体のレベルは上がるかもしれない」

というあくまでも“苦い薬”的な感覚で、後には必ずプラスな影響を導くことが出来るという意見も。

ファンサポーター×選手のアップデートに繋がってほしいという願い

「無観客試合を経験する事によって、何の為に自分がプレーしているのかもう一度考えるキッカケになるのではないか。そこで、ファンって大事だな~って思ってくれて、例えばファンサービスの一つにしても、いつもはサインを書くだけにしていたところ、“ありがとう”と言ってくれるだけで、ファンの立場としては本当に嬉しい気持ちになる」

無観客試合が決定した訳ではない。しかし、このJリーグ中断という有事を「ファンサポーター×選手」の今後に活かされる事を願っている。

また、選手に願うだけではなく、自身も一人のファンサポーターとして、いい文化作りの為の日々勉強を怠らずやっていきたいという姿勢が見えた。

ゲームプラン(采配)も変わって来るだろう

無観客試合で臨むとなると、チームとしての闘い方も変わるかもしれないと述べる指導者もいた。

「リーグはホーム・アウェー形式で進んでいく。例えば、アンフィールドをホームとするリヴァプールの“戦術はアンフィールド”と表現しても良いくらい、アンフィールドの存在は大きい。闘い方の一つとしてアウェイでは堅実に闘い、ホームに敵を招き入れた際にはスタジアム全体で相手を畳み掛けるという闘い方が出来る。それが無観客になると、一つのオプションを失ったも同然で、プランを変更せざるを得ない」

確かにそうだ。観客も12人目の選手として闘っている。また、監督もファンサポーターを喜ばすための“ごますり”としてではなく、“一人の戦力”としてファンサポーターを計算している所がまた面白い。

まったくの影響を受けない。フォーカスすべきは目の前のプレーのみ

「自分は観客をモチベーションにしていないので影響を受けない」

なるほど。ではどこにモチベーションを置いているのか?

「オンプレー中に観客の声が聞こえる事はあまりない。もちろんプレーが途切れた時は観客の野次みたいものが聞こえる時もある。しかし、集中すべきは目の前のプレーだけ。試合の流れのなかで必ずミスはある。ミスを含めた試合の流れの中で、自分が出来る最善の選択は何なのかを常に考えている。ファンサポーターの意見は試合後に整理して、自分自身の改善に役立てる。試合中にファンサポーターの声でプランを変えたり、パフォーマンスが低下したりするのはリスクが大きすぎる。予め様々なパターンを準備するのが重要。つまり観客が居なくてもチームにフォーカスしてプレー出来る」

なんとも頼もしい。

自身は気にならないが、チーム全体としてはむしろ良いパフォーマンスが出やすくなるのでは?という声もあった。

「試合中って結構観客のため息とか聞こえたりする。そこを気にする選手は、リスクを背負わないプレーを選択しがちだけど、そういうのが一切無いと考えると、いつもよりもリスクの高いプレーを躊躇なく選択出来る選手も中にはいると思う。例えば、普段はそこで楔(くさび)のパスを刺さないところでも、刺せるようになるとか。」

※「楔のパス」~DFからMFへ、MFからFWへの縦パス。通ると局面が大きく変わりチャンスにも繋がりやすいのだが、比較的リスクが高い。

なるほど。

良くも悪くも緊張感・プレッシャーを感じなくなるが、それによって受ける影響は選手のパーソナリティーや考え方によって変わってくる。

筆者の感想

捉え方、工夫次第で、プラスに導くことが出来る。

スポーツ興業に関わることで生計を立てている人達はたくさんいる。仮に無観客試合が決行されるとなると、クラブから末端の人達まで想像を越えるダメージを受けてしまうが、

今回この記事を通して、「あ、選手ってこんな事を思ってるだ」とか「ファンサポーターってこういう気持ちで応援してるんだな」と新たな考え方へとつながり、

その考えが新たな行動へと繋がってくれれば、書いてる者としてそれ以上嬉しいことはない。

また、今回は皆さんと一緒にこのテーマについて考える事が目的ですので、様々な意見・コメントを頂けると有難いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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