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「ヘリウムガスを吸ってくれ」
「え〜何突然マッドサイエンティストじゃん」
「俺さ、まだ人がヘリウムで声高くなってるとこ見たことないんだよね」
「俺がそういうキャラだから頼んでる?」
「他に頼める人がいないから頼んでる」
「え〜嬉し〜悪い気しない〜」
「じゃ、よろしく」
「用意がいい。いきますよ」
「はい」
「…………あのよ、何でお前そういう時真顔でいられるんだ?」
「マッド、サイエンティストだからじゃないかなぁ」
「感情が死んでる……」
「いいから早く! これでも楽しみなんだよ」
「10年後ぐらいに鉄仮面と呼ばれる科学者が生まれたら俺はお前のことだよ」
「早く!!」
「はい…………どう?」
「思ったより」
「嘘でしょ」
「高くなっててウケる」
「よかったぁ〜」
「はは、耳が痛い喋るんじゃない」
「理不尽じゃん」

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