「楽」について

 人間誰でもそうであるように、何かで「楽をする」のは目標であり、命題だろうと考える。

 わざわざ自分から「苦労する」方向を目指す人は、よほど強い執念を持っているか、そこらへんの感受器官が壊れていて無限に没頭できるかのどちらかだと思う。

 僕は生きている限り楽な方へ進みたい。意識は高くも低くもなく目線ぐらいの位置で保っておきたい。

 そう生きていると、人間は僕が「マウントを取りやすい生命だ」と気付く。
 まぁ、楽しようとしている人は得てして悪に見えてしまうからね。

 そんな人と積極的に距離を取り続けていたら、幾分人生が楽になった。
 これは僕の人生の中でも数少ない成功体験。
 楽しようとしたら楽できた。

 他の物事はそうは問屋が卸さないって感じでしつこくつきまとってくるのに、人間関係というのは簡単だ。

 楽な人間関係っていうのは、適度な関心と適度な無関心がちょうど釣り合っている状態のことだと思っていて、幸いそうあれる友人が周囲にいっぱいいる。
 僕の決意としては、今いる友人達から「こいつが楽な存在である」と思い続けてもらうこと、そして僕がその人達にマウントを取らないように慎重に、でも気は抜きつつ生きていくことだ。

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