家庭教師ヒットマンREBORN! がどうしたって?

 誰も何も言ってませんよそんなこと。急にどうしたの。

 僕には、確実に聞こえたんだ。「家庭教師ヒットマンREBORN!」というタイトルが……。

 それはあなたが勝手に聞こえたフリしただけですよ。あなた疲れてるのよ。

 そ、そんなわけは! そんなわけはないんだ!! だって「家庭教師ヒットマンREBORN!」は常に僕の側に……!

 あることにはあるよ。本棚の一番目立つところに並べてあるし。僕が最もハマったジャンプ漫画であることは明らか。最初期の僕のTwitterの様子を知っている人を引き合いに出すのであれば、それは「火を見るより明らか」とすら言える。
 だからといって、令和2年9月12日(土)に「家庭教師ヒットマンREBORN!」の名前を聞くことなんてそうそうないし、このタイトルはほとんど幻聴から来る妄言なんですよ。

 「家庭教師ヒットマンREBORN!」はどうもしてない。ただそこにある。僕は久々に書くnoteでREBORN(いい加減略すね)について語らせてもらう。

 作品概要とかは、その、公的な文章じゃないから省くとして。シンプルにこの作品を説明するならば「数多くの人を沼に沈めた」と言うのが正しい気がする。

 僕がハマってた当時はまだ「沼」という名称が流通してなかったからシンプルに「ハマってる」って言い方だったけど。もし今の時代にあのムーブメントが現れたのなら確実にREBORNは「沼」だよね。それも「底無し沼」にカテゴライズされるタイプのやつ。

 僕は最初、アニメで観てたの。リング争奪編辺りかな。土曜10時頃に偶然チャンネルを合わせてて、なんかハマって。そしたら兄が漫画を持ってたから読んで。さらにハマって。それが僕がまだ中学生の頃かな。

 23歳の僕、軽くゾッとしてるよ。えっ小学生? 冗談言うんじゃねぇよ。

 まぁ最初はただキャラデザとかにハマってた感じだったのだが。

 その時期、REBORNとは関係のないところで盛り上がっている界隈があった。

 それが「うごくメモ帳」。俗に言う「うごメモ」というやつだ。
 僕は実家がWi-Fiを取り入れたことで、DSiからうごメモに接続できるようになった。

 基本それまではネットから隔絶された生活を送っていた僕にとっては、毎日無限と言える量の創作物が更新されていくうごメモはさながら円周∞kmのメリーゴーランドのようで、馬鹿ほど張り付いていた。

 学校から帰ってきて夜飯が出てくるまで、夜飯を食って風呂の入る順番がくるまで、風呂に入って眠くなるまで。「その実直な情熱を今何かに注ぎたい」と今思うほどに、僕はうごメモにハマっていた。

 そして見つけてしまう。

 イナズマイレブンの二次創作BLに。

 あっれ、REBORNは!?
 まあまあ。落ち着きなはれよ。

 当時同じぐらいイナイレにもハマっていた。サッカーを始めスポーツ全般が嫌いだった僕だが、それは現実に限った話で、スポーツ漫画は大体好きだった。その中でも「必殺技」というわかりやすいファンタジー性を孕んだイナイレに僕がハマらないわけがなかった。

 そんな僕とイナイレのBLの邂逅。
 驚きで一度DSiを閉じて、もっかい開いたほど。

 所詮中学生であるが故に同性に恋愛感情が湧くことはそもそも想定の範囲に含まれないというか、考えたこともなかった。
 だからBLの意味を最初は理解できなかった。
 ただ、知ってるキャラと知ってるキャラが抱き合っている、と。

 うごメモの規約ギリギリという訳では全然ない、なんなら普通のスキンシップとも取れる「ハグ」という行為。それがBL特有の湿度高めな画風で描かれている。

 興味本位が勝った。

 ここが僕のターニングポイント。ここで何事もないように他の作品に目を向けていれば、確実に今はなかった。
 僕はその作者のメモをディグった。
 何を思ってのことかはもう覚えていない。ただ、シンプルにこう考えたのであろうということはわかる。

「風丸の絵ないかな、あるのかな」

 と。字面だけ見れば好きなキャラを探すただの文言のように見えるが、これには少しだけ隠し味が含まれている。

「(他のキャラと絡んでる)風丸の絵ないかな、あるのかな」

 だ。あくまで当時を鑑みての僕の想像だが、今の作品ディグりと根本が同じならこの思考でいろいろ探したんだろうと思う。

 そして一通りディグって、調べる。
 BL? なんて意味だろか。

 「ボーイズラブ」であることを目視し理解するまでそんなに時間はかからなかった。少年たちの恋愛。

 なるほど。

 僕は今一度うごメモに戻り、そこからしばらくは棒人間バトルとイナイレBLをディグり続けることになる。

 そしてある時。僕はあることを考える。

「REBORNにもBLってあるんだろか」

 神の一手。この気づきは今思えば、天才的ひらめきと言える。
 僕はすぐに調べ、突き止める。

 ツナが、守護者たちに言い寄られている!!

 そこから、僕のREBORNを見る目がだいぶ変わったように思える。

 僕が人生で一番好きなキャラクター、「雲雀恭弥」。僕はこのキャラがシンプルにカッコ良くて好きだった。

 だがうごメモというBL犇く巣窟に迷い込んでからは、もう「カッコ良い! そしてツナにご執心!」とあらぬ要素を付加することになる。

 おかげで人生イチ推してるCPはヒバツナ。これはおそらく今後も変わらない。

 BLというフィルターが追加されただけで、雲雀さんがツナにちょっかいを出すシーンが全て「愛故」に見えてしまう。それが雲雀さんの不器用な愛情表現で、独占欲なんだと思いながら僕はジャンプを読んでいた。

 今思えばまぁ汚れた目線だこと! まぁでも中学生ですから。他の価値観に染まりやすいことは大目に見ていただいて。

 ただ、継承式編のアーデルハイト戦で雲雀さんがツナに言った「見ててよ僕の戦い」ってセリフは戦意を喪失したツナに対する応援であり、「大空(ツナ)があるから雲(僕)は遊べる」ってメッセージだったので、ここに関してはヒバツナ過激派として公式からの圧倒的供給に感謝してしまうところですよね。

 何の話なんですかね。
 これは最近文章を書いてなかったリハビリみたいな一面があったのでマジでタイトルに関しては幻聴なんですけど、あぁ幻って文字を見るとあれだね。雲雀さんと幻騎士のバトルを思い出させるね。

 未来編の雲雀さんは色気がありすぎてほんと僕(当時未成年)は酔い狂ってましたね。いや〜素晴らしかった。最後に過去の自分に戦いを託すのも素晴らしいしその言葉が「羨ましいな」なのが最高に雲雀さんって感じで好きです。

 原作読まずともまあまあ覚えている自分にびっくりしながら、とりあえず今回このnoteを読んでくれた人に与えられるものがなにもないので申し訳ない限りなのですが、改め改め改めて、今後ともヤッコのnoteでの活動をよろしくお願いします。

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