「お茶」について
こだわりはない。
元も子もないですね。ちょっとした野望の話をするね。
僕小6のときに茶道クラブに入ってたんですよ。
うちの小学校は部活動とは別にクラブ活動があって、隔週で1時間ほどクラブに打ち込むカリキュラムがあった。
僕が茶道クラブを選んだ理由は極々シンプル。
学校でお菓子が食べられるから。
小学校で口にするものって給食ぐらいで、お菓子いうてもデザートだったり特別な日のケーキぐらいじゃないですか。そこに飛び入る「茶道クラブでは毎回お菓子が振舞われる」という情報。僕は何も考えず加入をします。
ちなみにクラブ活動自体は3年生から始まるんだけど、茶道クラブは6年生限定。今考えると「6年生になれば下手にお菓子に釣られる人はいないだろうから」なんだけど、思い切り釣られましたね。当時の僕の頭は5年生以下だったみたい。その証拠に男子僕だけだったし。
で、いざ茶道クラブが始まって、気付くんですよ。
読んでくれてる人も気付いてるかな。頑なに僕が「お菓子」と書いてることに。
茶道の裏には「茶菓子」が隠れている。そのことに当時の僕は気付いていなかった。
茶道イコール抹茶、の構図は組み立てられてたものの、僕にとっての抹茶は”抹茶味”のそれ。とても甘い奴らばかり。
そしてそこに添えられるお菓子というのは、アルフォートとか、カントリーマアムだとか、そういうものを想像していたわけですよ。
現実。苦味の強い抹茶にうっすら甘みのするらくがん。
「おわぁ〜〜〜っ!?」と思いましたよ。想像の真裏を掻かれた感じ。
でも、僕は当時から和風がそれなりに好きだったのもあって、あっさりハマる。お茶も点てられるようになる。
一応、一通りのマナーを習得したことで認可証的なものをもらったりもした。
まぁ今ほとんど覚えてないんだけどね。
でもそれからずーっと抹茶は大好き。祖母が茶室を持ってる関係で実家に帰ると時折飲むぐらいにはちゃんと好き。
ただ、お作法は苦手。
そこで僕は考えた。さ、ここから僕の野望の話ですよ。
カジュアルにお茶を楽しみたい。
洋室部屋で、あぐらを掻いて、適当に喋りながらいい感じに点てたお茶を飲む。それをしたい。友達にも振る舞いたい。
そもそも、お茶を共有しづらいのはこのお作法のハードルが高いからなんだよ。
注意! あくまで個人的な意見であり全世界がそうなれや、とは思ってないよ。
なので、僕はカジュアルにお茶を振る舞うために、部屋にお茶碗がいくつかあるし、茶扇もある。あとは茶葉だけ。ウォーターサーバーのおかげでお湯も事足りるし。
これを足掛かりに、お茶本来の美味しさを広めたい! と思っている。
いつか僕が、カジュアル茶室、ヤッコ苑を開いたらぜひ来てね。