「空想上の生き物」について

 ドラゴンやペガサス、エイリアンやプレデター。広く知られているにも関わらず存在が確認されない生き物たち。僕はそういったものが大好きで、心の底では本気で「存在している」と思っている。

 ここまで人間が地表に蔓延った現代で、未だ観測されない巨大生物など存在しない、という気持ちはわかる。ドラゴンなんて天空を住処としている生物だし。でもいる。僕たちに見られることを避けているだけ。人は自分の背中を道具を用いずに直視することは出来ない。

 また、空想上の生き物に似た生き物がいることも論拠ではある。例えばドラゴンであればタツノオトシゴ? ってな感じで。逆に、タツノオトシゴやトカゲから連想してドラゴンを生み出したんだと言われると「へー、ふーん」としか言えなくなるんだけど、でも似た物があるということは「似た元」があると言ってもいい。

 加えて、僕の主義というか、この世界についての大前提「人が想像できる物はこの世界に存在できる」。物理法則を無視した車だって、時間移動だってこの世界には存在できる余白があって、まだそれを叶えられないだけ。じゃああの生き物たちにも存在できる余白がある。

 先程から僕は「すでにそれらが存在している」という書き方をしているけれど、上記の前提で言うならば、「これから生まれるだけ」かもしれない。人の想像は時間を先取りする。想像があるから開発があり、その開発が想像に追いついた時、時代が動く。

 だから将来的に、天空を住処とするドラゴンが、処女の目の前に現れるペガサスが、人語を解するエイリアンが、そのエイリアンに敵対するプレデターが、人の想像力に追いついてこの目の前に出現することを僕は楽しみにしている。

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