成功体験の本質

成功体験とはなにか?について深掘りしてみようと思う。
面接の機会などで「成功体験」についてはよくヒアリングをしているが、
成功体験の定義について深く考えたことがなかった。成功体験の本質の本質について少し言語化できた気がするので記事にしたいと思う。

母校訪問!

本記事を作成するに至った発端であるが、あまり良い思い出のない中学校に先日訪問してみた。中学校は学芸大付属世田谷中学校という東京の学校で、今住んでいるのも川崎市なので、1時間もあれば訪問することができる。

事務で受付を済ませ、適当にぶらついた後に教室を見に行った。そこで一つの情景が思い浮かんできた。テストの返却風景である。

学校では実力テスト(通称「実ッテ」)というものが年に数回ありその結果の返却イベントが教室では度々発生する。返却は出席番号順で名前が呼ばれ一人ずつ返却がされる。

返却が始まるとクラスに男が20名いるわけだが、この20名で「笑っている側」と「そうでない側」の2種類のグループが発生する。

想像の通り、「笑っている側」は点数の見せあいが始まり、「そうでない側」は目立たないように振る舞うことになるこのイベントは男子の後の女子20人の返却が終わるまで続き、「笑っている側」にとっては最高に楽しい時間であり、「そうでない側」にとっては憂鬱の時間である。

「笑っている側」は全体としては点数が高い集団になるが、中には「やっと平均点を超えられた!」といった笑顔の者もいるためシンプルな成績上位集団というわけでもない。納得した結果を得ることができた集団であるといえる。

小学校からの内部進学でかつ、なにも勉強してこなかった私は当然ながら常時「そうでない側」の人間であった。しかし、1度だけまぐれでそこそこまともな点数が取れ、「笑っている側」に入ることができたことがあった。これが、「そうでない側」として惨めに過ごしていた時間が180度変わった瞬間である。

以来、1科目だけでも良い点数を取ろうと努力するようになり、その1科目については返却日が待ち遠しくなった。1科目だけではなく2科目、3科目と頑張るようになっていった。憂鬱の時間であったテスト返却が楽しみで仕方なくなった。

成功体験とはなにか

「成功体験とは笑っている者とそうでない者が存在しているとある集団において笑っている者に自身が置かれている状態を体験したことー」であるという本質を掴めた気がする。

ちなみに挫折とは常時「笑っている側」だった者が「そうでない側」に置かれた状況だと思っている。

勝ち組が「笑っている側」、負け組が「そうでない側」とも言えるだろう。
笑った奴が勝ちである。

特に目的なく行った母校訪問だが、鮮烈な記憶と共に一つ発見があった気がする。


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