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新生始めて69日目で漆黒のヴィランズ(クエスト名)とその後のIDを突破してのFF14全体の感想(再掲)

・はじめに

この文章は2020年7月12日にふせったーに投稿した文章です。
最初いくらか加筆しようと思いましたが当時の文章の熱量をそのまま残すために誤字修正と最後の追記に留めます。

以下転載

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まず感想を書くにあたり、このゲームへの感想、衝動、感動、を語るにあたって、それらは3つのレイヤーに分類分け出来ると思います。

1.物語内の「光の戦士」である『彼女』のレイヤー

新生時代のお使いは好きでした。MMO経験者なので慣れてますからね。
ただ結局のところ帝国を倒す、アシエンを倒す、どちらも完遂出来なかったし、エオルゼアを救うとはいえ大国や暁に大分いいように使われていて、「『暁』という他人の物語を眺める」という感覚でした。MMOって割とこういうシナリオ多いので、自分は違和感無く受け入れてましたが、ここで脱落する人は多いのではないかなぁと。それだけに最後の出奔は衝撃的でした。あれで蒼天数ヶ月待たされるの拷問では??

んで蒼天になると視点が大分狭くなって、自分とそれを助けてくれた人の物語になっていきます。
特にエドモン伯爵、アイメリク、オルシュファン、エスティニアンが助けてくれたからそれに報いる話、
また、新生の「帝国と三国」に比べて「自国と竜」と規模が小さくなっ、ミニマルな視点で物語が展開されていきます。
国や仲間(便宜上)に裏切られた私を助けてくれたのだから、私は彼らの助けになろう、

という心が決まってすぐにオルシュファンの死亡。これはホントに効いた。
おまけに彼の言葉「イイ騎士は民と友のために戦う」「英雄には悲しい顔は似合わない」はこの後今の今まで自分の行動指針として刻まれる。刻まれてしまう。その後の選択肢(特に紅蓮に入ってから)にもちょいちょい彼の言葉、理念からくる選択肢があり、ついつい選んでしまう。この時点でもう「報われる」とかはどうでもいいわけです。英雄と言われた。力を持った。友人が民と友のために戦えと言った。もうそれだけで気がついたら紅蓮最後まで終えてました。
(実際蒼天のクリア速度はめちゃめちゃ早かった気がする)

それで漆黒のトレーラーを見ました。厳密にいうとトレーラー自体は悠久の風目当てに何度も見たのですが、紅蓮が終わって漆黒のトレーラーを見た時の衝撃たるや。
謎の生物(という体のエメトセルク)が「お前には戦う理由がない」と言い放ったところで衝撃を受けて、俺はオルシュファンの言葉という『呪い』と『使命』で動いていて、理由があって動いてたわけではなかったなぁ、と思い返しました。

そして世界は飛んで、今までと同じく周りを助けて、助けた人たちに感謝されて、と話は進んでいきますが、その冒険は常にアルバートが歩んだ旅路と対比されます。彼らの闇に塗れた光の戦士の旅路と、彼女の感謝に溢れた「闇の戦士」の旅路。
結果的には対称となりますが、自分も結果的にアルバート達と同じ目にあっていてもおかしくはないなぁ。と見てました。「彼はもう1人の自分なんだ。自分が歩んだかもしれない道を歩んだ悲しき戦士なんだ」と思ってたらアーモロートであんなこと言われてひっくり返りましたね。

アーモロートから話を戻してグルグ火山に取り付くタロース。それを作り上げたのはノルヴラントの力でした。そしてそれを集積させたのは間違いなく彼女。あのシーンは本当に感動しました。報われるために戦っていたわけではない。でも、人から何か返されるのはこんなにも嬉しいんだなって。あの前後で「お前達の戦いは無駄ではなかった」という「うしおととら」の言葉を何度か引用していましたが、ホントこういう展開に弱い。Fate/hollowのブロードブリッジなんかもそうですね。気まぐれなティターニアが助けにきたところは不敵に佇む子ギルを連想しました。

ただ、そこで終わればそれは普通の世界の物語です。
漆黒の物語は第一世界と共に原初世界を救わねばならない。そして悪く言ってしまえば、第一世界の人々の感謝と助けだけで原初世界も救うことになります。原初世界の人々は何もしていない。このままでは。

そう、原初世界からも助けがきていました。それも別次元の想いを乗せて。時を越えて。
この思いを託す展開が上手すぎる。彼女が今まで駆け抜けたエオルゼアの旅の数々はこの時のために。まさしく人と人の思いが繋がる物語。余りにも上手すぎて唸った。そしてそれを託された水晶公の覚悟の重さに震えましたね。「そんな重いこと出来る?」という問いに対して「彼女への感謝」だけで説得力が十全なんですよ。それだけ自分は世界を救うために動いていたわけですから。自分が一番よく知っている。

水晶公の物語はまだ続くようなので彼に対する言葉はこのへんで。
ここまで世界を救った実感のあるFFは始めてかもしれない。

2.「MMOであるFF14プレイヤー」としてのレイヤー

ここで視点を1つあげてメタ視点であるプレイヤーとしてのレイヤーの感想。

1.の最後の話と関連するんですが、黒薔薇云々を除いて、結局の所第一世界から原初世界への「感謝」を伝えるなら「今の次元」のクリタワが次元を超えて過去に転移してグラハティアが準備を始める、でもまぁ問題はないんですよ。むしろそれこそ今まで旅してきた世界の人たちが思いを託したわけで、説得力はあります。

でもFF14はMMOであり、クリスタルタワー、機工城アレキサンダー、次元の狭間オメガ、は必須ストーリーではないんですよね。(クリタワは流石に必修になるけど)
その3つを経験せずに漆黒メインをプレイする人が一定数(割と多い?)いるわけです。その人たちが漆黒を進めて、そしてシルクスツイニングをクリアして、データログ2.5、3.5、4.5を読んで「レイドやっておけばよかった!」と後悔する。そしてそこからアレキとオメガをクリアしても、ストーリー上辻褄が合うように出来ているんだな。ってなった瞬間に「うわ、すげえな」って叫んじゃいました。
その3つの力を解析してこちらの次元に持っていくのは相当未来の話であり、今からクリアしても間に合います。むしろ別次元の水晶公に助けられたからこそこちらの次元でもその3つの力を解析するためにクリアしてみよう、という「選択式であったレイドへの訴求力」をメインシナリオに持ってきてるのがめちゃめちゃ上手いな、と。「選択式のサブシナリオをクリアしてないと面白さが分からないからやってほしい」ではないのが素晴らしい。後からやっても楽しみが失われないように出来ている。

あと最後のハーデス討伐戦への演出でしょう。
アルバートと彼女が一体になった後に水晶公の「彼方の勇士、稀なるつわものよ!」で柱が7本出てきて、「お、別世界の同じ魂の人を呼び寄せるのか?」と浅い考察をしていましたが、あれは討伐戦で一緒に戦う『彼方の勇士』の柱でした。もうそのシステムすら感動ポイントに利用するのを見て涙で前が見えませんでした。これはズルい。今までレイドで人が揃う理由付けをしていなかったのがここに来てですよ。上手すぎる。これは普通のRPGじゃ出来ないんですよ。MMOという共に戦う人たちがいるからこその演出。俺たちは素晴らしい時代に生きている。


3.「FF14コミュニティ」としてのレイヤー

最後にもう1つ視点を上げて、コミュニティの話を。
FF14はいろんな人たちから余りにもグイグイ勧められてて、余りの押しの強さに正直辟易してました。
それへの反発心と「今MMOをやったら間違いなく沼に落ちる」という自戒から手を出せずにいました。ROで地下水路2やスリッパ道場に籠もれる人間ですからね。絶対ヤバいわけです
それでもゲーム自体への魅力は感じていました。何より生放送の吉田Pの会話が楽しい。14時間生放送のNQひろしが楽しい。そういうスタッフが作ったゲームなら絶対楽しいだろうなぁと。

んで色々な事情があって始めたわけですが(シャニマスのスプリングフェス中止とか2ndライブ中止とか)
その際にグイグイ勧めてくれた身内のFCに入りました。んでその人達から色々教わりましたが、いい意味で「助けては」くれませんでした。IDも討滅も基本野良。ペロったり落ちる様を白米のおかずにされ、その後ガチアドバイスが飛んでくる。オーラムヴェイルを一緒に攻略した後に
「メディカとメディカラとケアルガの範囲」「リジェネの回復力」「DoTとHoTはエオルゼアタイムで1分毎」「ただしアサイラムは別」
と始めて10日目の私に集中講義してくれました。その後も新しいスキルが増えるたびに使い道やタイミングを教えてくれて、GCDに対する意識、戻すスキルへの厳選。色々教えてくれたのは感謝しかありません。

そしてそんなFCメンバーが、初見のレイドや討滅攻略を手伝ってくれたことが2回あります。
1回目は天動4層。普通はDPSが入るタイムホールギミックに「入って中を眺めてください」と白である自分を放り込んでくれたこと。おかげで背景で何が起こってるか詳細を眺めることができました。
2回目はハーデス戦。アーモロートのムービーが終わった瞬間にPT要請が飛んできました。その後上述のように光の柱から『稀なるつわもの』が出てくるわけですが、出てきた人たちの大半が武器が光ってて、ホントに彼方の勇士が俺のために来てくれたんだな…。って感動したんですよね。そういや絶クリアしたってツイート何人か見たなって…。そしてそんな上手い人たちが『俺のFF14』を最高のものにするために力を貸してくれたって事実に感動もプラスされて涙流して鼻すすりながら討伐戦やってました。MTのHP4桁まで減らして本当に申し訳なかった。

この場を借りてありがとう。私はあなた達のおかげで最上最高の体験が出来ました。


4.まとめ
まとまらねえ。とにかく自分が受けた感情と体験を書き綴っただけだ。
ただ今の思いを書き残しておかないと、この後色々検索して出てきた感想長文に引っ張られる気がしたので今のうちにお気持ち長文を投下しておきます。
このゲームまだまだやってないことが多いので、飽きずにダラダラやっていけたらいいな、と思います。
FF14最高。

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以上転載。

・追記

この文章を勢いに任せて書いてから8ヶ月経ちました。それからFF14のいろんなコンテンツを経て、自分もあの時の『稀なるつわもの』と同じ武器を持てました。次は自分が誰かにとっての『彼方の勇士』となる番だ。

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