見出し画像

2024年日本酒覚書(随時更新予定)

竹鶴純米2019BY
恵比寿のオシャレな酒店で「オシャレなお酒買おう♪」の意気込みで買った酒。睡龍と迷った。オシャレじゃないとか言うな。オシャレやろ。
ウィスキーの竹鶴はここの息子です。
味はめっちゃ旨いって感じの酒。冷やでも燗酒でもいけるがとにかく味が濃いのでちょびちょび飲むのを推奨

七田 七割五分磨き R2BY
忘年会で飲んだ七田が美味かったので購入。ひやおろしに比べてこっちのほうがどっしりしている感じ。そりゃまぁ作ってから時間経ってるからか。これも何してもいい感じだしツマミを選ばない。

辨天娘 生酛強力 H30BY
「名古屋のオシャレな酒店に来たからオシャレな酒を買おう」と思って買った酒。確か酒米違いで山田錦と五百万石もあったはず。愛知の酒屋で鳥取の酒が酒米違いで買えることあるんだ……
上と違って完全に温める専用の酒。そのままでも美味いけどクセが強いし何よりラベルに温めろと書いてある。温めると味が濃くなるだけでなくキレが良くなるためずっと飲める。燗冷ましも美味いのでまずは温めましょう

雪小町 大吟醸
福島のヒカセンの友人からもらったお酒。辛口で飲みやすくてすっと入る理想的な大吟醸って感じ。最近家にある酒が鉈みたいな酒ばっかりだったので新鮮だった。ごちそうさまでした。

・七冠馬 一番人気
飲みやすい辛口なのになんでこんないい意味で重いんだろうな……。冗談抜きでシンボリルドルフみたいな酒で多分人によってはつまらない味って評価しそうなところまでシンボリルドルフそっくり。
今度漆黒のSが限定ラベルで出ますが特A地区山田錦に価値を見出す人はあのラベルに興味ある人とそんな重ならないと思うの……

・〆張鶴 花
実家帰った時に親父と飲み交わした酒。
〆張鶴は本醸造が3種類あってそれぞれ米の磨き具合で雪・月・花と分かれています。でも宮尾酒造のサイトには雪と月しか商品概要がありません。
これでだいたいピンと来たと思いますが「花」は新潟県限定で流通しているガチ地元民向けの酒です。一升瓶しか規格が存在しない上にそれが1980円とかいうアホみたいな値段で流通してます。
それでいて味は下手な大吟醸より美味いからすごい。結構加水してアル添してるはずなのに下手な辛口()を謳う純米大吟醸より味が乗ってる。食中酒として128点満点を上げたい。正直今年飲んだ日本酒ナンバーワンあるかも。

・恵那山 純米吟醸
職場の上司が色んなところから酒をもらいすぎたということでおすそ分けでもらった。芳醇旨口というべきか。奥底に拡がる深い甘味を楽しむ結構深い酒だった。晩酌が楽しくなるそんな酒。

・九頭龍 垂れ口
冬限定の九頭龍。口から垂れてくる酒を詰めてそのまま出荷した、と書かれてあるのをそのまま受け取れば「無濾過生原酒うすにごり」だと思われる。甘くて濃い所謂「無濾過生原酒(季節限定で濃くて甘いからレアそうに見えるけど別に火入れと比べて味が優れてるというわけではなくむしろ料理と合わせなくても単独で飲める関係でペアリングとか何も考えずに店に置けて味の濃さから少量で満足するため店に置いておいても負担にならず名前の漢字の多さで貴重っぽく見せて日本酒知らない店としても知らない客に売るにはハクがついて最適な酒)」に比べるとかなりキレがいい。この辺が黒龍。むしろ一口目の甘くて濃い味を黒龍が出せるんだ、という感動がデカい。ここまで爽やかに抜けると料理割となんでもいける。とはいえ醤油と合うのは通常の黒龍のほうが三歩先にいるのでその辺は使い分けかも。

・玉川 五百万石 2019BY
玉川自然仕込の酒米違いシリーズ。普段の玉川は北錦、米違いで五百万石、雄町、山田錦があったはず。
玉川は大分ヤってる酒造でして、この自然仕込シリーズは無濾過生原酒なんですがとてもそんな味はしません。アルコールが19-20というところだけ無濾過生原酒っぽいです。
製造年月が20年4月なので仕込んですぐ出荷したっぽいんですがそのまま店頭で寝てました。常温で
(これ店が勝手にやってるだけで玉川は基本冷蔵庫で保存としっかりラベルには書いてあります。ラベルには書いてあります
この酒店前もアイスブレーカーを常温で並べてたしどう考えても分かっててヤってるんだよな……。
味はすごいです。野生。酸と甘と旨が凝縮された野生。甘いのは高アルコールもありそう。普通の人がまともに飲むならオンザロックか割り水燗で。そんな人は常温の玉川は買わないと思いますが……

・しぼりたてギンパック
菊正宗が出してる紙パック酒。自分が飲んだのは1合だが1升もある。
これはねえ、すごいですよ。1升1300円でこの味が出せるかってくらいフルーティな日本酒感がある。さすがに典型的過ぎる味はあるけど変な苦みや甘みではなくちゃんと日本酒の味が仕上がってるのがヤバい。バランスの良さや後味の良さ含めて、これは大手じゃねえと作れないな、って味。家に1本常備は正解かもしれません。

越後雪紅梅 純米大吟醸
貰い物。新潟といい純米大吟醸といい自分じゃ絶対買わないタイプの酒
香り華やか、するっといけるけど奥に旨味と苦みあり。平均的な新潟辛口系とは割とズレたところにある味。ツマミも醤油は合うけど俺は醤油よりも何もなくチビチビ晩酌の2杯目でいただきたい酒だなーって。間違いなく美味いけど俺は買わないタイプなのでいい勉強になった

・剣菱
くーこれこれ!
説明不要の1升2000円切る超コスパ酒。その癖味が濃い。
とにかく旨味強くて美味いけどキレも両立してる軽さも感じる。これだけでよくなる諸刃の剣。家に1本欲しいそんな酒。

・群馬泉 山廃酛純米
地元が誇る超旨な酒。本醸造が欲しかったが一升瓶持って帰れるキャリーバッグを持ってこなかったため泣く泣く純米に。
単体でもダラダラ行けるが多少酸味強め。温めると一気に化ける。

・奥飛騨 雪 純米吟醸
これももらいもの。若干の重たさとそこそこのキレで口の中に味が広がる感じ。開栓後の味の変化が面白かったかな。やはり自分で買わない系統の酒は勉強になる。

・石鎚 極み辛口本醸造
栄のラシックの鯛めし屋で。石鎚は緑ラベルは飲んだことあって、そのときは酸味とフルーティさを抱えたすげー今どきウケする酒だったんだけど、本醸造はあまりにもクラシカルな辛口かつ苦みでビビった。本当に石鎚だったのかあれ?もしどちらも作れるとしたら蔵の実力が半端ないことになる。もう1回試したい。

・大七 生もと純米
旨い。ただただ旨い。バランスがいいって何も褒める言葉がないときの苦肉の策だと思ってたけどこの酒はマジで渋も苦も酸も甘もバランスがいい。何より温度帯をマジで選ばなくて、冷たくても美味しい酒がぬる燗で化ける。どう飲んでも何しても旨いのは多分狙ってそういう酒に仕上げてる。これは『技術』ですよ。常温保管可能なのも偉い。めちゃめちゃ美味かった。

・群馬泉 本醸造
純米4合じゃ飽き足らず実家にもう1回帰った際に一升瓶買ってきた。キレの良さや味の含み込で俺は純米よりこっちのが好みかなぁ。ついつい手が伸びて1ヶ月しないうちに半分なくなった。これはねえ、危ないよ

・しぼりたてギンリッチ
ギンパックのアルコール17-18度バージョン。フルーティさはそのままにアルコールの強さがイコール甘さとか味の強さに直結してる。アルコールによる甘さがあるおかげで温度帯が多少上がっても美味い=常温保管OKという意味でもギンパックよりも取り回しがいい。あとロックが美味いね。これが1升1600円は流石にバグ。

土田 上州クラシック 冴
土田の群馬限定酒。群馬の米100%。高崎駅の試飲自販機で。
精米歩合90%でいつもの変態酒のノリで作ってるかと思いきや恐ろしくスッキリしつつフルーティな今どきの純米吟醸みたいな味がして目が覚めた。これを10%しか削らず作ってるのマジでどうやってんの?ていうかこんなストレート投げれるのにスクリューとツーシームばっか作ってるのもなに?って感じの非常にクラシックないい酒でした。今度お土産に買うかな。

・玉川 アイスブレーカー
今年も買いました。ちゃんと2023BY買いました(奥の棚に2022BYが残っててそれを取りかけた)
もう説明不要のロックが美味い、というか温度変化と加水率変化が楽しい酒。そのままの強さと加水しての酸とキレの良さを同時に楽しめるのは中々ない。唯一無二だと思うので酒屋で見かけたらぜひ買って欲しい酒。無濾過生原酒だけど常温で置いてます。玉川なので。なお杜氏のオススメはレンチンです。ホントこの蔵は……

以下新しい酒を買う度に更新

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?