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風水渙【卦の解説】
はじめに
今回は風水渙について解説します。
風水渙の解説
渙は散る、散らすという意味です。帆を張って舟が水上を行く象といわれ、外に向かって大いにエネルギーを発散させ、大事業を成し遂げてゆくときです。卦の形は、水面を吹く風がただよう木の葉や屑を吹き散らすさまを表します。停滞を吹き飛ばして新しい出発をはるかによい卦です。色々な問題が一斉に解消します。しかし、散るということは、民心離反、国内分裂、一家離散の暗い前途をも暗示しています。出発に際しては、まずそのことを考慮に入れ、気を引き締めてかかねばなりません。そうすれば、大危難を克服し、志を果たすことができます。
爻辞
初六: 傷を負った馬を助けてやる。吉。
九ニ: 水が家の土台に向かって勢いよく流れて来る。難儀が消える。
六三: 水がわが身の方に流れてくるが、何も難儀な目には遭わない。
六四: 水が群衆に向かって流れて来る。大吉。水が丘に流れて来る。これは予想もしなかったこと。
九五: 大水が出て人々が大声で叫ぶ。王の宮殿にまでその水が流れて来るが、災難を免れる。
上九: 水が勢いよく流れ、もはや心配も去り恐れもどこかへ行ってしまった。災難を免れる。
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