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【数学】解の個数と定数分離

対象:定期試験以上

今回は 関数の分野で解の個数の1つの問題を扱います
最初に出てくるのは 2次関数の分野で
その後,様々なところで出てくる基本的な論点です

2次方程式の解の個数 つまり 2次関数と$${x}$$軸の交点の個数は
判別式によって解決します
解の個数を判別するから 判別式 でした



関数$${f(x)}$$の中に文字$${a}$$が含まれていたとしても
次のように単純に判別式によって 場合分けできましたね

ところが 2次関数でない場合にはそもそも「判別式」というものが存在しません
したがって,グラフを描いて$${x}$$軸といくつの点で交わるか を考えるわけですが 文字定数$${a}$$が含まれていると メンドウです

さて,方程式の解とはグラフの交点の$${x}$$座標と言い換えることが出来ました

これより

方程式の解の個数をグラフの交点の個数として数えよう

というのが基本的考えです

さて,実際に1問見てみましょう




絶対値がついているので,2次方程式ではありません.
場合分けをして,絶対値を外して議論することもできますが
場合分けによって $${x\geqq 〇}$$のとき のような議論になるので
メンドウになります

今回の場合には,定数$${k}$$のみを分離できますから
$${y=f(x)}$$と$${y=k}$$の交点の個数を数えればよいことになります
これがいわゆる「定数分離」です

しかし,問題によっては定数$${k}$$のみを分離できないこともあります
例えば $${f(x)=kx }$$ などのようになる場合です

このような場合には $${y=f(x)}$$ と $${y=kx}$$ のグラフの交点の個数を考えましょう

$${固定されたグラフ=k \ の簡単な関数}$$ の形にして,解の個数(交点の個数)を視覚的にとらえることが目的です

以上 解の個数と定数分離のお話でした


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