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練習の目的を考える

はじめに

こんにちは。めありんぬです。

今日はリンクスの練習方法・上達方法について、自分なりに気にしている点や実践している点をまとめていこうと思います。
自分の調整時の考え方だけではなく、最低の悪例として私の友人わいじぇいが調整中にやった、ふざけたエピソードもまとめます。

正直結構笑えると思うので、わいじぇいの悪例だけでも読んでいってください。
そして反面教師にしていただければと。
もくじつけるので、長ったらしい話が嫌いな人や、途中で不快になった方はもくじから飛ばしてそこだけ見てくださいw

勝てばいいわけじゃない

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例えば日々開催されている大会に参加するにしても、ただ勝ち数が稼げていれば練習になっているのか、というと私はそうは思っていません。

言い訳臭くなってしまうのでここまで公には発言してきませんでしたが、G1Xをはじめとする非公認大会に参加する時、私はそこまで優勝しようという意識を持っていません。

正確にはその時の自分の調整段階に合わせて、"勝ち"以外のところに目標を定めているので、仮に負けても自分の調整の実りがあればそれで良いと考えています。

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逆に言えば、"ただ勝っているだけ"にならないようにすることを常日頃から強く意識しています。

勝ってるだけとはこういうこと

わかりやすい例から話していきましょう。
これは私が最も嫌いな行動の一つです。

~試合開始から数分しか経過していないのにも関わらず~
「ジャッジ!相手連絡つかないんですけど私の勝ちになりますか???」
「相手が遅刻してきました!ゲームロスください!(ロスが出る既定の時間に達していない)」
~ルームマッチでよくある対戦が成立しないエラーが起きて~
「相手が切断してきました!ロス出ますよね?」

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はじめに予め言っておきますが、大会のルールで定められた時間を超えた遅刻が発生した場合は、運営に介入してもらうのが大会運営を円滑に進めるためには重要です。
私はそのような行為に対して否定的な発言をしているわけではありません。

ただ、相手のロスで勝っても何も練習になっていないのは事実ですよね?
練習のために参加しているなら、練習の機会を無駄にしてまで1勝を得ることに意味があるのでしょうか?

極論ですが、多少の遅刻の遅刻くらいなら(大会運営に迷惑ならない程度なら)許容してあげて対戦した方が自分にとっては実りがあると思っています。

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あなたの最終目標がこの大会で優勝することならそれでいいでしょう。
もし私が「この大会で優勝できなかったら〇す」と言われたら同じことをすると思いますが、実際はそうではありません。

例えば、「もっと上手いプレイヤーになりたい」だったり、「KCで1位になりたい」という最終目標に向かって練習するための過程として、大会参加している方が殆どだと思います。

もちろん初戦敗退は気分がいいものではないですし、優勝したい・より勝ちたいと思うのは当然だと思います。
ただ勝てば、当初の目的である「上手くなる」という目的を満たせるのかというと、そうではありません。

勝つこと=上達することではない
ですし、逆に言えば負けから成長することもできるということです。
要はきちんと目的意識をもって練習をしていればその瞬間の勝敗は関係ないということですね。

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この件で一番言いたいのは

ゲーム外のことで勝ちを拾えないか思考する時間があるなら上手くなる努力をしろ!

これに尽きます。

普段何を目標として大会参加しているか

「勝ちにこだわらないなら普段何を考えて大会出てるの?」という話になると思うんですが、私は基本的に"何かを試す"ことを強く意識して参加しています。
それはプレイだったり、構築だったり、様々ですが、毎回テーマをもって参加しています。

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例えば、ハーピィが一番強いとされている環境で、自分自身でもハーピィをきちんとプレイできるようになったなと自覚できた場合、環境的にはハーピィの方が優れていると感じでいても炎王などのその他のデッキを試すようにしています。

これは他のデッキの可能性を見落とさないようにするためでもありますし、もし仮にKCなどでハーピィを使う際も相手視点でやられたら嫌なポイントを抑えることに意味があると思っているからです。

私のことをこの記事を読む前から知ってくださってる方は、私に対して色んなデッキを使っている印象を抱いている方がいるかもしれません。
これはこのような理由で、意図的に多くのデッキを試しているためですね。

ついでに本稿の趣旨からは逸れるため軽くしか触れませんが、このようなことから競技的にこのゲームに挑むなら課金は避けては通れない部分ですし、どんなに高くても環境のデッキは全て揃えるべきだと思っています。

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課金するか否かの選択肢がある、というよりは全ての選択肢を手元に置くことが最初のスタートラインだとすら思っています。
プレイを磨く努力はできるのに、カードを揃える努力ができない理由が私にはあまり理解できていません。

プレイヤーとして競技に臨むうえで準備が必要で、そのために時間またはお金(お金も働けば手に入るため実質的に時間と同義)のリソースを使って準備する。
プレイなら時間、カード資産ならお金を使う。そこに何も違いはないと思っています。

この話は賛否あると思いますが、今回はここまでにしておきます。

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さて、話を本来の趣旨に戻しますが、試すのはデッキだけではありません。
例えば、狡猾と月の書を伏せている時、どちらから使うか少しでも悩んだなら、私は次同じシチュエーションになった時必ず試さなかった方の選択肢を取ります。

また、名のあるプレイヤーと当たった際は、意図的に自分にとってリスキーな選択肢を取ってでも、相手のプレイヤーがどのようなプレイで状況を脱するのか見たいシチュエーションを作り出し、プレイを見させてもらったりもしてます。

仮にそこでリスキーな行動をとったせいで負けたとしても、そこで得た知見は必ずその試合を勝った一瞬の喜びよりも大きな意味が生まれるはずです。

勝つことに意味がないというわけではない

じゃあ勝つことに意味はないのかというと、そうではありません。
勿論大会でコンスタントに結果を出している人が上手い人であることは間違いありませんし、何より大会に本気で挑み勝つことで今の自分の実力を客観視することができますから、場合によっては試すことよりも価値があると思います。

私も沢山試した結果「これは勝てる!」と確信した時、その確信が本当に正しいのかを試す意味で「今日は勝ちにいくぞ!」と意気込んで参加することがあります。

上記のように意気込んで参加した大会はリンクスを始めてからの数ヶ月で今まで4,5回ほどあります。
逆に言えばそれ以外の時はなるべくいざという時に結果が出せるように、様々な可能性を模索することに徹しているということです。

「これじゃ練習になってねーよ!」悪例エピソード集

「これじゃ練習になってねーよ!」という悪例エピソード集です。
まずは軽めな方から。

エピソード1~趣旨わかってる?その勝ちに意味あった?~
友人のわいじぇいとの調整中。
当時は本当にリンクス始めたてで、今では当たり前のように判断している相性差も理解できていませんでした。

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めありんぬ「オノマト対闇遊戯サンドラってどっちが有利なのか検証したいからしばらくサンドラ使ってくれない?」
わいじぇい「いいよ!」
~オノマトを使うめありんぬが勝ち越す~
「………」

ここで迎えた対戦。当然先ほどまでの対戦と同じようにわいじぇいのキャラは闇遊戯。
先攻のわいじぇいは何もせずターンエンド。
「まぁサンドラはそこそこ事故るよな~」
「クリボール持たれてたかー。ターンエンド!」

迎えたわいじぇいの2ターン目。
ここでわいじぇいの手から繰り出されたのは、"月光融合"
(。´・ω・)ん?

当然狐落としから瞬殺。
え、今オノマト対サンドラの相性検証中だったよな…?
教訓
検証、練習中に負けても気にしない。正しいデータ・検証結果を得ることが何より大切。

検証中に不利な方を使ってる人は負け続けて不快な気持になりますよね。
でもそれってあなたが下手で負けてるわけじゃなくて、あなただけ不利マッチを続けているだけですから、結果を気にしすぎないでください。

調整中に負けたデッキに寄せてリストを弄るのも、正しいデータが取れなくなるのでやらないように気を付けましょう!

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それはそれとして、わいじぇいは負けが混んで嫌になったのか、ただただサイコパス野郎なのかは未だ謎のままです。
私は後者だと睨んでます。

エピソード2~俺の話聞いてた?~
今回のメインです。
ここまでの項目でお話ししたように、私は日頃の大会を出る際、「今は練習が必要なフェイズだから、勝ちにこだわらず次に繋がるような試合をしていきたいね」とわいじぇいに話していました。

とあるデッキ変更自由の大会がある日の昼。
わいじぇいとのLineでこんな会話をしていました。

「今の俺らって実力的にもまだまだだから、勝ちにこだわらないほうがいいね。」
「そうだね。目的意識大事だね。」
「本来は相手のデッキ読んで有利なデッキ当てたりする大会だと思うけど、そういうところで勝っても仕方ないからあくまでプレイ面を追求していこう。」
「わかった。まずは実力つけていこう。」

~その日の大会参加中~
わいじぇいからのLine通知が。
「ガチでヤバいことが起こった。あまりにもヤバすぎるから戒めのためにも全て話す。」

わいじぇいから聞かされた内容は以下。

まず、わいじぇいはデッキ変更自由BO3の某大会で、その時期天気を使用していることで知られていた某強豪プレイヤーとマッチングしたとのこと。
ここでわいじぇいは早速、その日大会直前まで私に言っていた「まずは実力つけていこう。」とは何だったのかという暴挙に出る。

使用デッキに永続魔法罠に非常に強いアンティークギアを選択。
この時点で私は半分わいじぇいの話を聞く気が失せていたのだが、それに飽き足らずなんとわいじぇいはそこに"醒めない悪夢"をも突っ込んだのだという。

………お前はKCで醒めない悪夢入りのアンティークギアを使う気があるのか…?

だが、この話はここで終わらない。
なんと彼の予想通り、相手のデッキは天気。
これは流石に負ける要素が全くない。

「で、勝ったなら話してないで次のラウンドやらないとじゃないの?」
「いや、負けた。」

は?
意味が分からない。

聞くところによると、醒めない悪夢という本来入っていないカードまで入れて歪ませたデッキを使っておきながら、わいじぇいは"天気は永続魔法罠を沢山置くデッキ"以外の情報を持っておらず、天気にほぼ意味をなさない狡猾な落とし穴などをデッキに入れたままにしていたのだそう。

どうやら神様はきちんと見ているようで、入れていた狡猾はきっちり初手にきたのだとか。
それでもデッキが歪み切っているだけあって、ゲームは優勢に進んだのだが、なんとわいじぇいはここで更に失態を重ねる。

なんと、目の前に現れた曇天気スレットのテキストを読まずに醒めない悪夢を使用。
当たり前だが、スレットのテキスト通り天気魔法罠が場に戻ってくる。
ライフを無駄に払い続けた彼は、押し切られ敗北。
その後デッキ読みも外し、まさかのマッチ敗北をしたというのだ。

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みなさんにはこれを聞かされた私の心中を察していただけるだろうか?
冒頭でお話しした私とわいじぇいの会話をもう一度見直してほしい。
このあまりにもキモ過ぎるエピソードは戒めのため(あと単純にくそ面白いので)後世に語り継ぐと心に決めました。

また、この化け物デッキと天気で対戦させられた某プレイヤーの方は心中お察し致します。
私ならもし負けてたらリンクスアンストしてました。

教訓
目的を見失わない。
プレイの追及が目的なら、目の前の勝利に目を眩ませない。

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これが先の項目でお話しした、勝っても成長しないパターンですね。
特にKC前に調整のために参加しているなら尚更、こういった意味のない勝利は重ねないように心がけるべきです。
これならKCで使用する予定のデッキで敗北した方がよっぽどマシだと思います。

そもそも貴重な練習の時間をこんなことに使う人間が上達するわけがないですからねw

総括

目の前の勝利より、もっと先の大事なタイミングでの勝利を見据えて練習するように普段心掛けているという、自分の取り組みの紹介でした。

また、大会に参加してもなかなか勝てない人も中にはいらっしゃると思います。
そういう方も、負けた試合から何か一つでも学べていたら確実に勝利に繋がっているはずなので、あまり気に病む必要はないと思いますよ。

反対に、なんとなく参加してなんとなく負けている人は、そこに負けている原因があるんじゃないかなと思います。

最後に、本稿ではネタにするために友人のわいじぇいのことはぼろくそ言いましたが、5D's Cupにも一緒に参加したし通話してルムマ調整なんかも良くする仲です。

勿論プレイヤーとしても人間としても"ただのやべえ奴"ではないので、今後とも、わいじぇい共々私とも仲良くしてもらえたらなと思っています。

おわり



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