オノマトを回すうえで必要な心構え

はじめに

こんにちは。めありんぬという名前で活動しているものです。
リンクスの記事を書くのはこれが初めてですので、はじめましての方の方が多いでしょうか。
以後お見知りおきいただけますと幸いです。

先述の通り、はじめましての方が多いと思いますので、簡単に自己紹介をさせていただきます。
本編のみ知りたい!という方はもくじから飛ばして読んでください。
以下の自己紹介は興味と時間のある人だけ読んでいただければ。

自己紹介

普段はMTGをプレイしていて、MTGを始める前はバディファイトというカードゲームをしていました。過去にはバディファイトで日本3位になったこともあります。
Twitterのプロフィールに簡単にまとめてあるので、上記のゲームどちらかを知っている人なら、その大会知ってる!という大会で結果を出したことがあるかもしれませんね。

リンクスは今年1月末にはじめた超初心者で、現在はじめてから2ヶ月半ほどになります。

そんな超初心者の私がなぜこのタイミングで記事を書くかというと、最近オノマトで出た大会の結果がなかなかに良く調子に乗ってしまったわけですね。
G1Xを2週連続でTOP4入賞(うち1回優勝)、それによって参加権利を得たCCSでもオノマトを使用して3位に入賞しました。

当時はあまりメジャーではなかった、メインにスペシャルハリケーンを2枚入れた構成を使用しており(ライトニングボルテックスリリース前)、それによって私のことをこの記事を見る前から知ったという方も一定数いるのではないでしょうか。

その他、ランクマッチ・KC1st・公式ポイバ・配信者さん枠のある程度参加人数の多いポイバ、でもオノマトを使用した際はそれなりにいい戦績を残すことができていたことから、ある程度オノマトに対する理解度は高い方なのかなと自負しています。

世間と自分の感覚のズレ

今回この題材で記事を書こうと思った一番のきっかけでもあるのですが、嬉しいかな悲しいかな、私がオノマトで結果を残すたびにリンクス関係のフォロワーさんが増えていき、それによって良くも悪くも私自身や私のデッキについて色々な意見を言われているのを目にしてしまいました。

「毎回後手を取っているだけ」「引きが強いだけ」こんな心無い言われ方をしているところも目にしましたし、単純に私のリストをコピーして回してくださった上で、「私は引けないから(後手を取れないから)回せないや」といった旨の感想を呟いている方も見かけてしまいました。

(一応弁明しておくと、エゴサとかはしてないんですが、○○さんがフォローしてます系のアレなどでどうしても目に入ってしまいました)

これに関しては声を大にして言いたいのですが、


確率的に、常識的に考えて、大会中ずっと後手取って局所し続けられるわけがないだろう!

と、いうことです。

大会中自分たちの対戦を配信されている時に後手で局所的ハリケーンを引いたりすると、そういう見え方をしてしまうのはある程度しょうがないと思っているのですが、それにしてもちょっと考えたらその裏では先手や局所がない時も勝っているから勝ち上がっているとわかりませんか…。

ここら辺から本題へ

ただ、ある程度仕方がないと思う分もあって、オノマトというデッキは使う時も使われる時も不快に感じやすい要素が詰まっているんですよね。
それがゆえに感情的な評価をされがちなテーマだと思っています。

例えばオノマトを使っている時も、
・戦略的ノーガードエンドをあっさりワンキルとられる。
・先攻バウンサーエンドを簡単に返されて負ける。

など、ついカッとなってしまいそうなシチュエーションに良く遭遇します。

使われている時も、
・こっちが事故ると、毎回スキルによって必ずワンキルを決めてくる。
・罠デッキを使っていたら局所を打たれて負ける。

といった具合に、はい!クソゲー!と叫びたくなるようなゲーム展開ばかりです。

ですが、ちょっと振り返ってみてください。

・本当に先攻でのプレイは適正でしたか?

・もちろん先攻がとても強いデッキとは言えませんが、そんなに先攻の勝率は悪いですか?

・ちゃんと数百戦以上のデータを数値化してかつプレイミスがなかった上でそんなに悲観するほど勝てていないですか?

・"後手の簡単さ"に甘えてプレイプランの追及を妥協していませんか?

・簡単に負ける時もいい勝負で負ける時も、勝率上の差はありません。感情的な評価をしていませんか?

例えば、勝つ時は毎回気持ちのいい勝ち方をして、負ける時は毎回いいゲームだったと思える接戦で負けるデッキがあったとします。
そのデッキはリンクスというゲームを楽しむうえではとても優れたデッキだと思いますが、私はそれより勝率が良いのなら、例え勝つ時も負ける時も、相手をしている時でさえ不快に感じるようなデッキであっても、後者のデッキを選択します。

つまり何が言いたいかというと、オノマトというデッキに対して過剰な期待も過剰な諦めもしないで適正な評価をしつつ向き合えば、このデッキの真の強さが見えてくるという話です。

反対に言えば、私の目からは感情的な評価をしてしまっているが故に、適正なプレイをするスキルを身に着ける前にオノマトに見切りをつけていたり、使用者もこれは勝てなくてしょうがないと成長の機会を自らつぶしている人が多いように見えます。

伝えたいこと

私は本稿で、先攻のプレイプランの提示、オノマトというデッキの長所と短所の紹介、堕天使との有利不利について、を解説したいと思います。
それを見てみなさんは、冷静な目でこのデッキは使用に値するものなのか判断していただければいいと思います。
私は回転率の速さを度外視しても、デッキの強さにおいてオノマトは現環境でトップクラスだと考えています。
その魅力が少しでも伝わればいいかなと思います。

逆に、本稿ではオノマトのワンキルルートなんかは一切紹介しません。
そういうルート紹介は限界東雲かんざわさんTsunTsunさんなどの著名な配信者の方が高いクオリティで紹介してくださってますから、そちらをご覧になってください。
入りとしてはそういった動画がいいと思いますし、皆さんも真っ先に知りたいのはこれらの動画の内容だと思いますが、この記事で触れている内容は軽視されがちな割には重要だと思ったので筆を執った次第です。

オノマトの性質を知ろう~長所と短所~

☆短所について

短所として、オノマトの先攻があまり強くないのは皆さんご存じの通りです。
ですが、私は以下の理由から先攻でも問題なく勝率が出せると考えているため、オノマトというデッキを使い続けています。

・そもそもフォトンストリークバウンサー単騎やノーガードでターンを返しても生きてターンが返ってくるマッチアップがそれなりに多い。

・マッチアップや引きによって変わりますが、そもそも無理してでもバウンサー込み3面でターンを返さないといけないマッチアップや、トレミスを絡めた3面でターンを返さないといけないマッチアップなどがあり、それを理解していれば一見無理そうなマッチアップでも勝率を上げることができる。

・バウンサー単騎で耐えられない攻め方をしてくるマッチはそもそも他のデッキでも耐えられることの方が少ないのではないか?という観点で考えると、オノマトだから負けてしまったというゲームは実は少ない。

・それでもなお先攻だと負けてしまうマッチアップはジャンケンになってしまうマッチアップであることが多い。具体的にはミラーやBF,サンドラ辺り。
これらはデッキ性質上仕方のないことであり、逆に言えば自分が後手なら概ね勝てるため割り切る。

つまり私の見解としては、後攻が強すぎるためインパクトが強く先攻の弱さが際立ってしまいますが、実際数字にしてみた上で更に他のデッキなら勝てたのかを考えた時に、さほど悲観するほど先攻が弱いわけではない。ということですね。

特にマッチアップによって先行の展開を使い分けることは非常に勝率に直結するプレイスキルなので、ぜひこの手札から何ができるのか、先攻こそ考えてから動きましょう。
後述の項目で、具体例を出しながら話していきますので詳しくはそちらで。

☆長所について

言わずもがな、後攻のワンキル力の高さは環境随一です。
意外と複雑な展開ルートも複数あり、伏せられたカードに目星がついていれば局所なしでも踏み抜いてキルを取ることも多々あります。

オノマトは"局所デッキ"という括りにされることが多いですが、実際局所的ハリケーンを強く使えるワンキルテーマの中でも特に、ドドドドローの存在によって高い確率で局所を打つことができます。
罠デッキは相手からワンキルをされることも少ないことも加味すると、かなり有利といえるでしょう。

また、現環境においては、青眼や堕天使という2トップに対して有利だということも強みの一つでしょう。
堕天使に関しては、大会の勝率上も世間的な見解も不利だというものですが、これについても後述の項目で触れていきます。

オノマトの長所は非常にわかりやすいですし皆さんも既にご存じでしょうから、あまり語ることもありませんのでこの辺にしておきます。

先攻の勝率を数%ずつ上げるゲームプラン

☆どのマッチアップでも共通の先攻展開時の考え方

先攻展開する時、皆さんは何を考えていますか?
何も考えずバウンサーエンドする人相手のターンで死なないことを意識する人返しのターンで勝てるかを意識する人、色々あると思います。

結論としてはこれらの要素を総合した判断をしなくてはいけないのですが、これらのいずれかが欠けた判断をする人が多い印象です。
例えば、先攻で不要牌を多く引いてしまった時、無理にスキルを使用してバウンサーを立てようとすると手札に余力が残らなくなってしまいます。
これでは仮にターンが返ってきても勝ち切れず、相手の2ターン目に負けてしまうため何の意味もないんですよね。

こういう時は覚悟を決めてノーガードエンドをすることが多いです。
ここで最も重要なのは、負けないためのプレイをするのではなく、最も勝ちに近いプレイをする必要があるということです。

もっというと、マインド面で最も重要なのは、ここでノーガードエンドをしてあっけなく負けたとしても苛立たないことです。
あなたは、勝つために最も正しいプレイをして負けました。
先述していますが、そもそも惜しかったりいいゲームをしていようが、負けは負けです。
負け方が違えど数字に差はありませんから、心を落ち着けてここで苛立たず正しいプレイを積み重ねる意識が最も重要です。

☆遊馬ミラーの理想展開

遊馬(オノマト)ミラーはできればバウンサー込み3面展開をしつつ、手札にガガガヘッドを残す状態を目指してください。


ドドドドローが絡んでいる時は比較的簡単で、


・ドローでドワーフまたはオノマトピアを落とす
・シスターバンチョー→バンチョーで捨てたカードを吊り上げ
・シスターバンチョーでバウンサー、ドワーフまたはオノマトピア効果で適当なカードを守備表示で出す

こんな具合で展開しましょう。この時に手札にガガガヘッドが残っているとベストです。

この展開をすると、相手のガガガシスターに対してバウンサーの効果を当てることができます。
そうすると、素引きをしていない限りガガガボルトによる除去をされません。
オノマト、というよりリンクスでは、エクシーズを3体並べることは困難(というかほぼ無理)なので、デッドリー×2またはデッドリー&トレミスの展開をされてもガガガボルトのサーチさえ止めていれば3面展開によって、それなりの確率でターンが返ってきます。

手札にガガガヘッドがいれば、ターンさえ返ってくれば問題なく盤面を返せますし、私はこのプレイでオノマトミラーの先攻を何度か勝っています。

ある程度引きが良くないとできないので、毎回狙っては行えませんが、知っているか否かでKC中の1勝2勝に影響すると思いますから、覚えておいて損はないと思います。

☆青眼相手の展開

手札に合わせてノーガードエンドを視野に入れましょう。
もちろんワンキルとられることもありますが、先述の通り、負けないことよりより勝ちに近付くプレイを意識するべきです。

ノーガードエンドを視野に入れる時は主に、不要牌を2枚引いてしまった時です。
青眼の盤面は、スキルさえ使用してなければ返せますが、精霊龍の2体以上同時に特殊召喚できない効果銀龍の対象にとれなくなる効果によって、ガガガヘッド1枚から盤面を返すことが困難です。
先攻でバウンサーを作るために全力を出し切ってしまうとむしろ悪手になってしまいますが、不要牌2枚=局所を引いているので、ターンさえ返ってくればほぼ確実に勝てるといっても過言ではないでしょう。

この一手で勝敗を分かつことになりますから、よく考えてから動きましょう。

ただし、一概にバウンサーを作ることが間違えているわけではなく、例えば局所を引けていない場合返しの2ターン目で勝ち切れる保証はないですし、バウンサーが青眼相手に全く効果がないかというとそうではないので、手札の状況を鑑みて判断しましょう。

☆闇遊戯相手の展開

これは賛否両論あると思いますし、正直強くお勧めはしませんが、私は最近は仮想敵をディスティニードローのセプスロ堕天使に絞っているため、バウンサー攻撃表示でエンドしています。
これはマスティマにバウンサーが破壊されないようにするためですね。

月光戦は致命的ですが、私は炎王戦に関しては世間で言われるほどバウンサー縦置きにリスクを感じていません。
それにランクマなどで、月光や炎王に当たる回数とセプスロ堕天使に当たる回数を考えた時に、堕天使に寄せた方がいいと思うくらいの比率だったので、今現在はこのようなプレイをしています。

KC中に月光や炎王が流行ってきた兆しを感じたり、想像より月光に当たるようだったらこのプレイは変えますが、この堕天使環境で月光がそこまで多くなるとは思えないため、現状はこのような考えをしています。

闇遊戯は最悪ノーガードでもワンキルされないことが多いので、青眼と同じく何もせずエンドでもいいでしょう。
これは再三ですが、手札と相談して決めましょう。

☆ハングオンマッハ相手の展開

ハングオンマッハデッキはレベル上昇を持っているキャラが多く、またほかのスキルも優秀であることが多いのでなかなかデッキを読むことが難しいです。

その中で、もしハングオンマッハ読みができたり、KC中ハングオンマッハが流行ってきた兆しを感じたら、下記を意識してください。

・堕天使やセプスロ部分にはバウンサーが効くので、バウンサーエンドでもいいですが、手札に抱えるリソースはガガガヘッドではない方がいいです。(ハングオンマッハによってガガガモンスターが墓地にいかないため)

・ガガガヘッドを使わずに手札にリソースを残す場合、モンスターを2枚以上確保しておくのが好ましいです。

・ハングオンマッハを倒せないといけないので、ガガガボルト+ガガガモンスターまたはガガガシスターを確保しておく必要があります。

・バウンサーを作ることより後続が確保できていることの方が優先度が高いです。手札によってはトレミスを作ってシスター回収エンドもよくやります。

つまり、
手札が強い時→バウンサー
手札が弱い時→トレミスでシスター回収

の2ルートから選択になります。

ディスティニードローの堕天使と違い、きちんと4000ダメージを出してくることが多いため、あまりノーガードエンドは推奨しません。
先述の通りハングオンマッハはデッキ読みが難しいですから、読みが外した時のことも考えると何かしらのアクションは取ったほうがいいでしょう。

結構堕天使にも勝てる話

最後の項目になります。
めちゃくちゃ私情ですが、これを書いている今それなりに私生活が忙しくて、かつKC2ndが刻一刻と近付いているため、かなり雑なまとめ方になってしまうと思います。申し訳ございません。

ご本人様も配信内で普通に触れられていたのでここに書いても問題ないと思うのですが、実は先日TsunTsunさんからご連絡をいただきまして、オノマト対セプスロ堕天使を20戦ちょっとルームマッチで調整させていただきました。

これは私だけの情報ではないため、堕天使側の詳しい構成や具体的な何勝何敗だったのかは伏せさせていただきますが、少なくとも世間で言われていたり、大会結果で出されている勝率ほど不利ではないな、というのが私はもちろん感想戦を経てTsunTsunさんサイドからも同意をいただけた感想になります。

非常に辛辣な言い方をしてしまいますが、オノマトは引きだ後攻がなんだという見方をされてプレイを突き詰めているユーザーが少ない反面、堕天使側だけが正着となるプレイが煮詰められているためこのような偏りが出ているのではないか、というのが私個人の感想です。

TsunTsunさんクラスの人と対戦してもほぼ五分に近い感想を抱き、ランクマでは明確に勝ち越しているため、実情としては大した相性差はないのではないかと私は思っています。

ぜひこの記事で書いたことを意識してプレイしてみてください。
堕天使に対する相性の認識は特に世間との強いズレを感じているため、皆様の感想ご意見もお待ちしております。

まとめ

以上が、私のオノマトに関する見解や回す上でのマインド野紹介になります。
プレイルートの紹介はよく見かけますが、こういった記事はリンクス界隈であまり見かけなかったため、書いてみました。
感想やご意見もお待ちしておりますので、ぜひ気軽にお声掛けください。

本当は間に画像入れたり、編集や文章校閲ももう少し力を入れた方が見やすいのはわかっているんですけど、今回はどうしても忙しい&KCが近くて時間がなくクオリティが低いまま世に出してしまって申し訳なく思っています。

最後に、今後ともよろしくお願いいたします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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