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フードプロセッサーの視線

我が家には、フードプロセッサーがある。
アタッチメントも複数変えられて、みじん切りからブレンダーからホイッパーまで。
結構良いものが家にある。
これは我々の結婚祝いとして、双方共通の友人から頂いたものである。彼は直ぐに金を使おうとするので落とし所を見つけるのが難しかったのだが、私の希望により、フードプロセッサーを贈ってくれたのだ。

そんな思い出のあるフードプロセッサー…フープロくんだが、あまり出番がない。
いや、ないわけではない。フープロくんにしか出来ない作業(ブレンダー)の際は非常に助かっている。
特に、頂いた初期は私の趣味であるお菓子作りの幅が広がると非常にときめき、わざわざフープロくんを活用できるレシピがないか探したものだ。
それから、一年ほど経った今、彼の活躍は思うほどない。

使うタイミングはあるはずなのだ。
今日、私はお好み焼きを仕込んだ。
せっせとキャベツを刻み、ちくわを刻み。
あらゆる食材を刻んでいく、途中ではたと気付いた。
「…これ、フードプロセッサーの使い所では…?」
しかしもう遅い。刻んだ食材は半分もすぎ、残りは手で刻んだ方が早いくらいのキャベツだけなのだ。
そんなタイミングにしか思い出せない私の脳みそが悪いのか、それとももっと存在感を放たなかったフードプロセッサーが悪いのか。

全く、困ったものである。フープロくんには、もう少し出番の気配がしたら主張して欲しいものだ。
そう、熱視線を送ってもらわなければ、家にあっても使えないのだ。

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