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【使い方】Pony Diffusion V6 XLのおすすめの設定やプロンプト

Pony Diffusion V6(以後PonyV6)は色々なモデルの元となっているが、使い方が特殊なので使い方を忘れた時の備忘録として記録する。


モデル概要

PonyV6はSDXLを文章型プロンプトとタグ型プロンプトの両方でトレーニングしたモデルで、健全絵とエロ絵のどちらも出力可能。
非常に幅広い表現力(ケモナーなど)を持っていて汎用型モデルとして性能が高い。

しかし、表現力を高める上でこのモデル独自のプロンプトや品質タグが存在する上に、学習時に一部失敗をしているので扱いが非常に難しくなっている。

推奨設定

  • 品質タグ:score_9, score_8_up, score_7_up, score_6_up, score_5_up, score_4_up

  • clip skip:2(重要)

  • サンプラー:Euler a

  • ステップ:25

  • 画像サイズ:1024px

詳細な説明

モデルの概要欄と以下の作者の記事から重要な所を抜粋。

・設定について

clip skip 2にしないと低品質な画像になる可能性がある。
それ以外の設定は一応おすすめとのこと。

・品質タグについて(重要)

Ponyシリーズでは従来の「masterpiece, best quality」を学習しておらず独自の品質タグが存在している。
「score_9, score_8_up, score_7_up, score_6_up, score_5_up, score_4_up」
学習当初に狙っていた効果は以下である。
score_9 = 品質90%以上のもの(Pony独自の品質評価)
score_8 = 品質80%以上のもの
score_7...
※当初は「_up」が無かった。

しかし、PonyV6ではこれらの試みが上手く行かず、
実際は「score_8 = 品質80%~90%までのもの」となっている事に気づいた。

そこで、作者の意図は不明だが、以下のタグに変更された。
品質90%以上のもの = 「score_9, score_8_up, score_7_up, score_6_up, score_5_up, score_4_up」
品質80%以上のもの = 「score_8, score_7_up, score_6_up, score_5_up, score_4_up」
品質70%以 ...
※「score_8」と「score_8_up」に違いがあることに注意

その結果、この冗長な品質タグ全体が一つの塊として学習されてしまい、順序まで学習されてしまった。
作者はこの失敗に途中で気づいたが既に修正できる段階を超えていたため、次のV7では修正すると語っている。

「バージョン7でこの問題を修正します。」

結果「score_9」単体で使うなどの使い方はできず、冗長な品質タグ全体を入力する必要がある。
また、スコアをネガティブプロンプトに使うことに関しては「ネガティブプロンプトについて(重要)」で説明する。

・スタイルタグについて

ソースの種類が以下に分類されている。
「source_pony, source_furry, source_cartoon, source_anime」
詳細な説明が無く名前から効果を推測するしか無いので、時間があれば追加検証をする。

・レートタグについて

レートタグは以下に分類されている。
「rating_safe, rating_questionable, rating_explicit」
詳細な説明は無いが、名前から推測するに左から「健全 <-> センシティブ」となっている。

・ネガティブプロンプトについて(重要)

前提としてこのモデルはネガティブを入力しなくても良い絵が出るように学習されている。
しかし、ネガティブを使っても品質が下がる訳では無い。

・品質タグをネガティブに入れることに関して

従来のモデルでは「(worst quality, low quality:1.4)」などスコアの低いタグをネガティブに入れる手法がある。
しかし、PonyV6で「score_4」以下は学習されておらず、「score_4」や「score_5」をネガティブに入れても本当にスコアの低い画像(従来のworst qualityのようなもの)を遠ざけることにはならないとの事。
※作者の原文

「score_4/5をネガティブで使う事はできますが、本当に悪い画像を遠ざけるわけではありません
ん。」

ただし、効果が無いとは言っていないので追加検証する必要あり。

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