SDXLで画像にノイズが出力される時の対処法

今回はSDXLの出力画像にノイズが出力される際の対処法を解説します。

VAEがSD1.5のものをセットしているとノイズになるのですが、今回はそのお話ではありません。
正しく設定できているのに特定のプロンプトで突然ノイズが発生する場合です。

早速ですが原因を技術的に解説している記事は既にあります。

そして、今回は解決策についてなのですが、実はこの問題は拡張機能を入れなくてもWEB UI forgeの設定で回避できるオプションが追加されています。

[Settings]タブから一番下の[show all pages]を選択します。

[Ctrl + F](ページ内検索)で「norm」と検索してください。

ヒットした結果から「No norm」というオプションを選べばノイズが無くなります。

ただし、このオプションを付けている場合と付けていない場合で出力される画像が変わります。
なので、過去の画像を再現したい場合に全く同じ設定でも少し違ったり、他人のプロンプトやSeedと同じでも（設定が違えば）出力される画像が違ったりします。

また、学習スクリプトにもノイズが発生する原因があったようです。

こちらのtimestep embeddingの修正により、特定の条件で学習したモデルの生成結果にartifactが入る問題が修正されるようです。 https://t.co/XHTItGdnzS

— Kohya Tech (@kohya_tech) March 17, 2024

これにより、今後公開されるモデルではこの設定は不要になる可能性があります。

計算結果が変わるだけで、この設定をしているから品質が下がるということはないので修正されるまではこの設定を付けておく事をおすすめします。