見出し画像

生成AIの本 レビューが両極端で面白い

要旨:生成AIは道具に過ぎないので、ハウツー本を求めている人がそうでない本を読んでも目的が違うので役に立たない。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0CKBBJZKH/ref=ppx_yo_dt_b_d_asin_title_351_o03?ie=UTF8&psc=1

何件か感想レビューが書かれていて、その方たちと知り合いな訳でもないのであくまでも推測なのだが、ここまで両極端に評価が分かれるのは珍しいので、理由を考えていた。かく言う私も生成AIを触り始めたのはまだ数週間で書店で見たときは中身をパラパラと見て、全く買う予定は無かった。しかし、どうしても気になったので夜になってこの著者の別の本を見直してみたら理由が分かった。色々と。

生成AIの使い方というのは、まだ過渡期なのはあるけれど色んな意味で誤解が渦巻いている。大別すると…
 ①日常や仕事の文章を書かせる。(議事録を含む)
 ②知識を問う。
 ③クリエイティブな事を書かせる。
 ④要約をする。
 ⑤プロンプトに書かれていない事を含めて論理的に考えさせる。
などか。これを抽象化する
 1)過去の知識を元にして文章を生成する。    (過去のまとめ)
  👉①②③
 2)自分が新たに与えた情報を元に未来を分析する。(未来のまとめ)
  👉④⑤
だろうか。勿論、Google検索は1)が(どちらかと言うと)得意??で、2)は不向き。
私は1)の使い方にはまるで興味がない。
2)を深く深く考えて使いこなしたい。

そして、この本に描かれているプロンプトエンジニアリングの章の内容は1)ではなくて2)に近い。つまり、この本の通りに生成AIを使いこなしたい人は生成AIに与えるだけの情報や知識が経験によって既に身についているのが前提条件であって、この本に描かれている例をコピペして使ってもまだ分かっていない人には何のご利益も無い。

私自身、生成AIが出てきてから丸一年間は自分が何の目的で生成AIを触れば良いのか想像がつかないので、1秒も触らなかった。丁度ChatGPT4.0?が出たあたりが触り始めた時で、最初から2)の使い方しかしていない。触っていない間も関連する展示会には行き続けていて、「業務のメールを書いてくれます」「議事録を書いてくれます」「マニュアルを放り込めばBotになります」みたいな、全然価値が無いと思われる製品群(そんなの買わなくても誰でも0円で出来るんだろうな)が展示会に溢れているのを溜息をつきながら眺めていた。自分なりに答えを見つけて、プロンプトエンジニアリングを一通り見て、納得する使い方が出来る様になった頃にたまたまこの本に出会った。

実はこの本には(書かれていないけど)前提条件とする知識があって、それは以下の2冊で丁寧に記されている。(特に、2冊目)それを知らないで、いきなり上の本だけを読んでも、そりゃポカンとさせられる。

今、2冊目を読んでいる。これがなかなか手ごわく。1冊目は瞬く間に読了したけれど。これを読み終わらないと、3冊目の本(冒頭の本)には進む権利は無いな。特にその3冊目の本(冒頭の本)は散々なレビューが半分ほどあって興味深いのだが、著者と同じレベルで物事を理解しているのかどうかは私には分からない。この著者、私は初めて出会うので2冊目の内容にはちょっとビックリした。この方たちと匂いが似ている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?