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スペイン革命、スペイン市民戦争

この案件ほど、世間の知識が偏った事例を私は他に知りません。
ロバート・キャパの有名な写真にせよ、
誰もが知る有名な資料は、ほぼ100%が「人民戦線」側の視点なのです。
それよりも両陣営の主張が知りたいのです。

ごく簡単にいうと
①人民戦線、共産主義がスペイン革命を起こします。
 呼称は
 赤軍、共和国軍、国際旅団、アナーキスト、共産主義者、
 社会主義者など。
 王権倒れました。これが「スペイン革命」。
②フランコ将軍の一部軍隊、ナチズムがクーデターを起こします。
 呼称は
 白軍、反乱軍、ファシズム、ナショナリストなど。
 これが「スペイン市民戦争」。
色んな思惑があって、各種団体が え? という側に付きます。

一番良い本はこれですね。
人民戦線側の立ち位置とはいえ、両陣営の様子や戦地・生活の様子まで詳しく書いてあって写真も多い。しかも分かりやすい。


王道はこれでしょう。

両陣営をきちんと扱ってくれます。赤色テロル、白色テロル。
日本語で読もうとすると凄く凄く高い。。。ので
どうしても原書に頼りたくなります。


戦線の様子に特化した珍しいもの。比較的安いので助かります。

使用された武器の写真とか、豊富な説明が良いですね。
両陣営をきちんと扱ってくれます。


人民戦線側で起きた政治的な出来事に限定なものの、詳しいです。
特に、ソ連に金塊が渡った経緯など。これも日本では高いです。

コツとして、上巻は実はこれと同じなので安く読めます。


普通に有名なのは、おそらくこれでしょうか。
フランコ軍と戦うより自軍内の内輪争いで自滅していった様子が読み取れます。


有名なキャパの写真の分析。
内容はご存じの方も多いと思います。


誰か、フランコ側だけから見た資料書いてないのかな? ありました。
これはこれで参考になります。
セルフ・パブリッシングらしいので、そこは。


そもそも「人民戦線」って何?という方は。


軽く全体を眺めたい場合は。


続いてOspreyシリーズ。
フランコ将軍側

人民戦線側

国際旅団


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