軍事オペレーションズ・リサーチ
三恵社「飯田耕司」氏のシリーズのファンでコンプ?できてますかね?
(何冊か取りこぼしがありますね)
著者は自衛隊の教官(オペレーションズ・リサーチ研究者?)の様です。
のっけから、とても難しいです!数式がずらっと並んで。
私は数式は全然怖くはないのですが、この本で独習するのは無理ですね。
元々、捜索理論というのは
第二次世界大戦の駆逐艦戦術である対Uボート戦から生まれ、
現在では潜水艦対潜水艦のパッシブソナーによる捜索も含みます。
更にそれが拡張されて、点ではなく面の捜索にまで発展しました。
この版は版下がワープロっぽくなっていて、それはそれで味があります。
改訂版では組版されています。
後の巻で解説がありますが、捜索というのは2種類あるそうです。
一昔前:静的な捜索。エリアをグリッド分割して、
どうやって潰していけば効率的か?という探し方。
現代 :部分部分の捜索結果をフィードバックして、その結果を元に
再度次の最適化捜索ポイントを更新していく動的なやり方。
上の2冊は静的な方法についてはメッサ詳しくまとめたそうです。(著者)
もっと細かくなるとアクティブソナーによる探知、その精度による違い、モデルの作り方とか色々あるそうですが。
捜索理論を含み、
総括的にオペレーションズ・リサーチの手法を紹介してます。
やはり独習するには難しいです。
数学的な内容よりも、歴史的に実際面でどの様にオペレーションズ・リサーチが使われてきたか?と言う分かり易い解説書です。
ブルーバックス「はじめてのOR」(著者違う)に近い内容だと思います。
意思決定理論の本です。
知ってる人が読めば分かるのでしょうが、やはり難解。
この分野(意思決定理論)の本は最近は他にも出てますから。
間違えて2回買ってしまいましたが、捜索理論に関しては
最も分かりやすそうです。(初学者にも分かり易い訳ではありません)
いい本だから、まぁ、2冊あっても惜しくないか。。。
悔しいからボロボロになるまで読んでやりますよ。
特にスペイン沖に沈んだ水爆の発見、スコーピオン潜水艦の捜索についての
記述は興味深いです。
捜索技術そのものについての記述は、
上記「捜索理論」の方が詳しいそうです。
ORというよりは外交問題に関する内容です。
今まで、外交というのは明文化できないスキルだと思っていましたが
そうではないと初めて知りました。
アメリカ大統領が代わって世界情勢が不穏になった時に、読んでみました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?