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デザインは "ディーサイン"

「このデザインが好き!」「性能が良いのは分かるけどデザインが嫌い」などというように日常私たちが頻繁に使っているこのデザイン(Design)という単語、TVの中のアナウンサーでさえモノの容姿つまり見た目を指す言葉として使ってるくらいですから、おそらく大半の人々もそのように認識しデザインという言葉を『見た目をあらわす名詞』として使っているのではないでしょうか。

さて、くらし座は皆様の生活技術の向上に貢献することが大きな役割と考えておりますが、このデザインという言葉は生活技術の向上にとってもとても重要です。普段買い物をする時、ターゲットとするモノの品定めをするにあたって、このデザインという言葉の解釈はその価値判断に大きな影響を及ぼすしていると考えられます。

本来このデザイン(Design)という言葉、その語源はラテン語だそうで、ディーサイン(De sign)。つまり「達成したい何かを実現するために積み上げた計画を記号化する」というような意味で、デザインは『名詞』ではなく実は『動詞』なのです。例えばグランドデザインは全体を長期的に総合的に見渡し構想を練ることで見た目のことではありません。

くらし座はインテリアショップですので取り扱う商品の大半は耐久消費財です。一般的に学校教育で学ぶこともなく購入経験も少ない、こういった内容が分かりにくいものを購入をする時は、『デザイン』を『動詞』に置き換え意識することはとても有効です。

購入目的「今回の買い物で自分はこれからの暮らしの中でいったいは何をデザインしたいのか?」を振り返り、そして用途「品定めしている対象物は何をデザインしたものなのか?」を確認し、それらが合致しているかどうかを照合することが可能となります。一過性の仕掛けられた流行りのフォルムに振り回されない為の「さめた目」が少しずつ養われます。

本来シティーデザインにせよ、プロダクトデザインにせよ、生活デザインにせよ、その行為には「ものさし」があります。そしてこの「ものさし」は「フォルムの持つ意味」や「用途の持つ意味」と「使い手」を結び、両者の良好な関係へと導いでくれる消費行動にとって重要な羅針盤となるわけです。



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