ネームでの持ち込みについて
現在、ネーム原作賞の審査中!
普段の新人賞とは違う、純度100%アイデアに特化した作品を読むのも
違った刺激と楽しみがありますね。
そしてありがたいことに、ネーム原作者を目指す方からの「ネームを見てください」という持ち込み、相談も増えました。こちらいつでも募集中ですのでお気軽にご連絡ください!
そして漫画家を目指す方からの持ち込み、相談も募集中!…なのですが。
同じく「ネームでの持ち込み」について気になることを。
最近、ネームでの相談や持ち込みが増えました。お声がけいただくのは嬉しいのですが、はっきり言いますと連載経験者や連載コンペを目指している方、作風が固まっている方以外はおすすめできません。
確かにネームを見て、「ここはこうしたらいい」的なアドバイスを送ることはそう難しくありません。新米の編集者でもできることではあります。ただこれから新人賞に出すとか担当編集者についてもらうのが目標というという地固めの段階でネーム相談を行ってしまうと、見せ方のテクニックが先行したり他人(編集者、セオリー)の癖がついてしまうなど、デメリットもあると感じています。
持ち込みは自分の個性や実力をアピールする場なので、原稿を見て持ち味をきちんと理解していないと個性を奪うアドバイスにもなりかねないのです。
おそらくネームで持ち込みをしたい新人さんの多くは不安なんだと思います。原稿を描いてから良い結果が出ないのは辛いし、できるだけ失敗なく最短距離で結果を出したいと思う気持ちはわかります。
ですが、漫画家になる上で一番大切な「個性・持ち味」は原稿を描くことでしか磨かれないと思っています。絵ではなくアイデアで勝負したいという方も、結局そのアイデアは絵で見せるものなので、原稿を描かないと伝え方がわからないまま宝の持ち腐れになってしまいます。
そして何より、マンガを描きなれていない時期こそ、原稿を描くことを楽しんでほしいです!当然ながら新人賞や担当付き、読切や連載などステップアップするにつれ期待と同時に要求も高くなっていきます。「マンガを描きたい、原稿描く楽しみモードに入りたい!」と強く思っていないと打ち合わせやリテイクはどんどん辛いものになり、目標を見失ってしまう人も…
回りくどい言い方になってしまいすみません。だけど本音はまだ見ぬ面白い作品をたくさん見たいです!ネームで持ち込み・相談を希望される方はぜひ過去の作品を一緒に拝見できると、作風や持ち味がわかるのでお話ししやすいです。お待ちしています!!
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