となりのトトロ

いや~何度観てもいいですね…(泣)
僕はジブリ作品ではトトロが一番好きなのですが
今日は思い出したことを一つ。

僕は3人兄弟の長男で、子供の頃初めてトトロを観た時からずっと
サツキ目線で観ていました。サツキに感情移入していて、メイはどちらかと言うとトラブルメーカー、困った子というか…幼い頃は邪魔だとすら思っていたかも。

それが当然で、みんな同じ感覚で観ていると思っていたんです。ところが違うんですね、昔知り合った女性が末っ子で、完全にメイに感情移入して観ていたんです。サツキはいいお姉ちゃんだけど、もう少しメイの気持ちを汲んであげてほしいと。それを聞いたときは衝撃でした…こいつとは仲良くなれない!と思ったその人が今の奥さんです。それは置いといて…

大事なのは「目線が違う」ということですね。どちらのキャラクターにも筋が通っている。確かに見返してみるとメイが病院へ走ったきっかけは、妹の前では決して泣かなかったお姉ちゃんが泣き崩れるところを見てしまったから。ちなみにこのシーン、メイが見ている構図で描かれていてみんなの位置関係がわかりやすく、なおかつ誰の感情を追えばいいのかすごく自然に誘導できています。なるほどな~と唸った新人編集者がおりました。未熟すぎて恥ずかしい思い出です…(汗)

一本道のようなストーリーでも、キャラクターそれぞれの感情をしっかり伝わるよう描くことで、キャラや物語に深みが生まれ、より多くの人に愛されるんだなと気づいたことを思い出したエピソードでした。

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