打ち合わせの目的とは

お疲れ様です、担当の高長です。
本日もよろしくお願いいたします。

時間が空いてしまいました…
文字だけとはいえ、考えをまとめるって結構大変なんですね。
改めて毎週描いている漫画家さんの凄さを実感します…

先日、学校で漫画家志望の皆さん向けに講義をしてきました。
人前で話すのは慣れなくて緊張しますねー…
久しぶりだし、生徒さんも皆マスクをしていたので反応がわからず
苦労しましたが、なんとか90分話し切りました。
いつかは全部まとめたいですが、長くなりそうなので
ひとまず前回の続き「担当編集者は打ち合わせの先に何を見ているか」についてお話しします。

簡単に言うと、「どんな連載作家になるのかな?」という部分です。
前にお話ししたように、どういう人柄や経験をしているのかを聞きながら
どんな題材が合いそうか、どんな個性やこだわり、持ち味を持っているかを確認します。作品からはテクニックを、打ち合わせからはアイデアを見せてもらっている感覚ですね。

ここでいう「アイデア」と「テクニック」という用語を自分の中では10年近く使ってきました。わかりづらいかもしれませんが、アイデアは考えやネタなどももちろんですが、題材、個性、作風など作品を作る上での広い意味を含んでいます。

アイデア:面白さの核となる部分、作家さんが本来持っているもの
テクニック:アイデアを伝えるための技術

と言い換えてもいいかもしれません。
上の2つを磨きながら、連載デビューを一緒に目指すのが担当編集の役割であり、打ち合わせの目的です。編集者にも様々なタイプとやり方があり、作家さんのタイプによって使い分けてもいるのですが、僕はこのアイデア(=作家さんが本来持っている作風や資質、個性)を見せてもらうこと、共有することを一番大事にしていて、初めての打ち合わせから連載デビューした後も、折に触れずーっとここの部分を考えています。もちろんネームや作品の中身も読んで考えてはいるのですが、絶対に作者より考えること、良くすることはできない。その考える作者を、外側から見ているイメージですね。

それでは、お疲れさまでした。

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