新人賞/持ち込みは何を見る…?

お疲れ様です、担当の高長です。
今回は「新人賞や持ち込みでは何を見ているのか」について
お話しします。

特に新人賞には「審査」という言葉がついてまわるので、非常に硬くなるというか、身構えてしまう方が多いようです。中には怖いという方もいらっしゃいますが勿体ない!僕らがやっているのは「審査」ではなく「発掘」です。絵とか構成とか、項目に分けて点数つけているわけではなく、まして減点法で採点しているわけでもありません。はっきりと言えば「良いとこ探し」をしています。

マンガは絵とか構成とか演出とか、技術が高いだけでは面白くなりません。
何より大事なのがアイデア(=面白い要素、伝えたいポイント)で、技術はそれを見せる、伝えるためのもの。はっきり言えば、技術は担当についてからでもいつでもいくらでも磨けます。

もちろん技術も見ているのですが、それ以上にアイデアはあるか、感情やキャラクターへの愛、物語へのこだわりなどは伝わってくるかを一番に見ています。わかりやすく言うと、「面白い」はもちろん高評価、「面白そう」も高評価です。「面白くなりそう」「面白いもの描いてくれそう」ここの原石を見抜くのが編集者の腕の見せ所であり一番楽しい部分ですね。

なので持ち来みでも投稿でも、「〇点、△点…」という感じで読んでいるのではなく、「何を見せてくれる?どんな”面白い”を持ってるんだ…?」と問いかけながら読んでいるイメージです。書店で何か面白いマンガはないかな~?と探している時と同じだと思います。

よく「怖くて持ち込み行けない」「実力がついてから投稿する」などの意見を耳にします。おそらく怖い編集者にぼろくそにダメ出しされるイメージがあるのでしょう。気持ちはわかるのですが勿体ない!
持ち込みや投稿は面接や採点ではなく、良いところを見つける場であり、もっと言うと編集者とのマッチング(感性などが合うかどうか、一緒に仕事をしたいかどうか)の場でもあるのでチャンスしかないのです。仮に合わない編集者に当たって、悪い評価を受けたとしても実力や才能が奪われるわけではありません。合わない編集が判明した、度胸や経験が身に着いたという点ではプラスなのです。そこまで思うのは難しいと思いますが。

長くなりましたが、最後に持ち込みで一番大切なことを。
慣れないうちはとにかくたくさんの編集部、編集者に見てもらいましょう。数撃ちゃ当たるというわけではないですが、まずは経験値をたくさん積んで作品を見てもらうことに慣れ、相手(編集者)が作品を読むときの読み方を観察できるようになるといいですね。そうすると感想やアドバイスもリラックスした状態で聞けると思います。緊張すると悪い部分しか覚えてなかったりするので。
運悪く合わない編集に当たってしまったとしても、再度電話をすれば大抵は別の編集が見てくれると思います。この雑誌で描きたい!というのがあるならば、一度の持ち込みで挫ける、諦めるなんてもったいない!

毎度のことですが、持ち込み随時募集中です!
移動が難しい、都心へ行くのに不安のある方はWEBでも受け付けておりますので、Twitterなどから気軽にご連絡ください。
あなたの「デビュー作」お待ちしています!!

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