名称未設定-1-01

PCDJからCDJへ移行した話

先日行われた「どーずいん」という同人音楽クラブイベントにDJ/VJで参加しました。その際、いままでのPCDJ環境(Mac Book PRO+DDJ-400をクラブのミキサーに接続)をやめてクラブに常設してあるCDJ(CDJ-2000nxs+DJM-900nxs)を使用したので、そこらへんをまとめてみます。ある程度PCDJでプレイしたことのあるアニクラ寄りのDJに向けてあります。mixi以来のブログなので不慣れです。

移行する理由

1.いままでDJをしながらVJをする機会が何回かあったのですが、VJスペースからDJスペースに移動する時にHDMIの接続が切れて真っ暗になってしまう瞬間があった。クラブのケーブルは頑丈で重量があるので少し動かすと抜けそうになりがち。

2.VJソフトを立ち上げながらDJソフトを使うと画面FPSが極端に落ちる。

3.箱のCDJを使うことでリハ時や音出し時の調整が容易で、PCDJコントローラーを介すより音質が良い(らしい)

4.単純に荷物が減るので移動が楽。これは遠征DJの方に是非とも移行を勧めたい理由です。

5.できるDJはCDJを涼しい顔で扱っているイメージへの憧れ

移行するためにやったこと〜当日

1.DJソフトrekordboxを使って選曲・hot cue打ちなどの仕込みを完了させる。

「rekordbox」は無料で使えるDJ向け楽曲管理ソフトです、要するに仕込みに特化したソフト。

紛らわしいのが「rekordbox dj」はPCDJコントローラーを接続してパフォーマンスをする機能を有していて有料です(でもここら辺の認識は自分でも曖昧です)。

本番当日は無料の「rekordbox」を使って編集したプレイリストをUSBメモリに書き出して、クラブのCDJに読み込ませてプレイするのでまずはその準備をします。

選曲のコツとかはここでは割愛しますが、要は当日PCDJでもプレイできるというところまで作っておいて練習なんかもばっちりしておいてください。

注意点としてはCDJの機種によってhot cueが3つまでしか登録・読み込みできないものがあるのでクラブに電話するかHPの機材リストを参照して調べてください。
こないだの箱はCDJ-2000nxsという3つまでしか読み込めない機種だったので仕込みの際もhot cueはA/B/Cの3つまでにしました。最新のものはA~Hの8つだったりPCDJだと同じくらい作れてしまいます。
私もそれに甘えて4つとかA/C/Dみたいにポイントつくったり変なクセが付いていたのでこの際治しました。実際は3つの最小構成でも全然問題なかったです。

loopやmemory cueなんかも保存できますけど、混乱しないようにそれらの機能はまずは使わずにできるよう練習しました。

こんな感じで仕込みまでバッチリ作ったプレイリストをrekordboxのexport modeで右クリックし、USBメモリに書き出します。

2.CDJのレイアウトに慣れる 

■CDJからCDの機能を取り去ったモデルのXDJという機種が近くの楽器屋に置いてあったので、暇な時に触りに行ったりしました。レイアウトは完全に同じというわけではありませんが、雰囲気だけは味わっておいて良いかもしれません。楽器屋でギターとかドラムを買うわけでもないのに演奏してる人の気持ちが理解できたような気がしました。最近行ったらCDJ-2000nxs2に変わっていたのでいじり倒したいです。

■また、最近はpioneerからCDJに似せたエントリーモデルなんかも出ています。DDJ-400、DDJ-RB等。ほとんどのクラブに置いてあるのはpioneer製のCDJというのはもう有名すぎる話なので、将来CDJに移行しようとお考えでしたらここら辺を購入しておくとスムースだと思います。
お金を出すほどCDJにレイアウトが近づくのでうまいビジネスだなと思いました。
私もDDJ-SB2というDJソフトseratoを使用するPCDJコントローラーを使用していましたが、上記の理由でDDJ-400に乗り換えました。

■CDJ移行完全マニュアル的な動画があればよかったんですが日本語のものが探しても見当たらなかったので操作説明動画とか公式HPとか観てイメトレで我慢しました。
https://www.pioneerdj.com/ja-jp/support/documents/cdj-2000nxs/
https://www.pioneerdj.com/ja-jp/product/mixer/archive/djm-900nxs/black/support/#info

3.当日

仕込みをしっかり行っていれば当日は下記にマークしたボタン類だけでプレイできます。他はデフォルトで良い感じになってたりするので観なかったことにしましょう。

1.USBメモリを挿す
2.メディア選択ボタンで「USB」を押す
3.反対側のCDJの「LINK」を押してこちらでも曲選択できるようにする
4.ジョグセレクターで一曲目を選択して押し込むとデッキにロードされる
5.Hot cue Aを押して再生開始の位置を呼び出す
6.そのままでは再生が進むのでターンテーブルを操作してhot cue Aの位置まで戻り止める
7.cueボタンを押してcueポイントを打つ
8.チャンネルフェーダーを任意の位置に上げる
9.ここぞというタイミングで再生開始
10.(3曲目以降:ジョグセレクター左上の「戻る」ボタンを押して)次の曲をジョグセレクターで選択、押し込んでロード
11.モニターCUEを押しておき出音の確認
12.hot cue Aで再生開始位置を呼び出し
13.そのままでは再生が進むのでターンテーブルを操作してhot cue Aの位置まで戻り止める
14.CUEポイントを打つ(hot cue Aと同じ箇所)
15.チャンネルフェーダーを任意の位置まで上げておく(自分は5〜10割を曲によって)
16.前の曲のディスプレイに注目し、目印として打ってあるhot cue Bが来たら再生ボタンを押す
17.18.低音を入れ替える(hot cue B-Cの中間あたりで)
19.hot cue Cまでには完全にチャンネルフェーダーが下がる感じで前の曲を落とす(ボーカルがぶつかったりするので)

これの10-19を無限に繰り返すだけです。
6とか13はなんかスマートじゃないので私のやり方が間違っててほかにいい方法がある予感がします。(ここでMemory Cue使うのかな?)

緑で示した箇所はお好みですが

緑A.BEAT SYNCです。PCでがっつり仕込んでる人ならほとんどの人が使うんじゃないでしょうか。自分はここら辺の挙動をいまだによく理解してないので、BPM SYNC(ボタンが点滅し、グリッドにシンクしてくれなくなる)に勝手に切り替わったりしてしまいます。ロードするたびに白く光る方のBEAT SYNCを押しなおして防いでます。

緑B.SOUND COLOR FXです。PCDJでも音を散らしてごまかすのに便利なHPF/LPFですがそれらをよく使う人なら、左の6つあるボタンの右下を押すと使えるようになります。

緑C.エフェクトゾーンです。上のSOUND COLOR FXと組み合わせて使うとより多彩な表現ができますし、音ゲーのSOUND VOLTEXみたいなアクションができます。transとかphaser、echoはわりと使います。

※よくわからなかったのがhot cue Aを押すと前の曲に戻ってしまう挙動が現れたことです。おそらくなんらかのセーフティー機能が適用されたのだと思いますが、ニードルサーチとか使ってなんとかしました。

さいごに

身も蓋もないんですが、ネットを探しても親切丁寧に移行について語ってる人が少ないのはもしかしたらそこまで心配することじゃないからなのかもしれません。実際、私も当日いきなり触ってみて特に不便せずに扱えましたし、seratoやTRAKTORからスッと移行してる方も全然います。

ただ、少なくなってきましたが昔のカーステレオみたいなディスプレイの機種はさすがに扱える自信がないので、もしそのようなクラブでやることになったらPCDJセットを持ち込むかもしれません。

また、繋いでいく手順も人それぞれなので私の手順を参考にしすぎず、ご自分のやり方と擦り合わせてトライしてみていただければと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?