70点〜80点くらいの私
この記事はパンサーの向井さんのラジオやnoteでのお話から思うことがあって書かせていただきました。
スナックで尊敬している同い年の同僚がいます。
勢いがあってノリがよくてライブ感で生きているみたいな人です。
リスペクトと、こうはなれないという悔しさと、でもこうなりたいわけじゃないなと、会うたびにぐにょぐにょっとした気持ちになります。
スナックでのお仕事のお話を少しだけさせてください。
私は、来てくださったお客さんにとって良い時を過ごせるように、お客さんが話していた内容や、歌っていた曲はできるだけ覚えるようにしています。
「前に話していた○○見ましたよ〜!」「そういえば以前××っておっしゃってましたけどあれからどうなったんですか〜?」みたいにたとえ数ヶ月来てなかったとしてもちょっとだけ前回の振り返ります。
ただのバイトだからそこまでしなくても良いとは思うのですが、うまく手を抜けるほど要領もよくないので、ちゃんと話していた内容はメモをするし、お客さんに合った話し方を研究するし、興味のありそうな話やニュースもチェックするし、お客さんに勧められた本は読むし、お客さんの喜んでくれそうな歌を調べて練習もします。(あれ?書き出してみたらこれくらい当たり前なのかも…)
まあでも、こういう地味な努力を怠ったら、私は本当にひっくいパフォーマンスしか出せないのです。
さて、私が尊敬している同僚ですが、多分真反対な人種なんだと思います。
ものすごい勢いがある。お客さんの話もあまり聞いていないけど、いつも笑顔で自分の楽しいことや嬉しいことを伝えていて、人の心にズンズンと突き進んで来るような人です。
ちょいちょいと失礼なことを言っていたりするので、怒らせているのではと心配になって急いでフォローに入ったりしますが、その度に「私が同じことを言ったら許されないだろうな」なんて感じています。笑
そういった細かい気遣いとかはちょっとアレですが、私はそんなに自己開示をできないし勢いよく人の心に飛び込んでいくことを躊躇してしまうので、ただただ「すごいな…」と関心させられます。
大体のスナックとか水商売は売り上げを伸ばすためにシャンパンとかワインとかを入れてもらえるように女の子たちが頑張ると思うのですが、どうしても私はお願いするのが苦手なのです…。(得意という人の方が少ないと思いますが)
元々売り上げに貢献するために来ているお客さんは別として、お願いするお客さんの気持ちや背景を深く考えてしまうとお願いする気も失せます。笑
でも、その同僚は「私ワイン好きなんですー!もう一本いきましょうー!!」なんて言って1日のうちに同じお客さんに2本とかどんどん開けさせている笑
勢いと笑顔と、商売とわりきっているかどうかは分かりませんがあまり相手を考えすぎないこと。これが大切なんだなって考えさせられます。
「70点〜80点くらいの私」と「下手したらマイナスだけど120点出せる同僚」。評価となるとどうしても後者にばかり目が行ってしまうこと。同じ失敗をしても私の方が怒られること。もう生き方も変えられないので、ぐにょぐにょっとした気持ちになっても受け入れていくしかないです。
でも、目立たなくても、ちゃんと私を評価してくれている人もいます。
つい最近は中島みゆきさんの「ファイト!」の語りパートも練習しておいて救われました。
「しょうがない、私は地味な努力をするしかない」なんて思いつつ、また明日からも頑張っていこうと思います。
試作でかわいい消しゴムハンコができて嬉しかったです。