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創作振り返り_2020/9/15のフィギュア編

9/15は、Twitterでの活動で看板娘を務めてくれている、夢々(むむ)ちゃん(noteのアイコンにもしている子)の誕生日です。正確には名前を付けた日。
2010年から描き続けて、今年で10年目。盛大に祝いたいな!と、半年以上前から考え続けてまして、辿り着いたのが「立体の夢々ちゃんを作りたい」

ということで7/19から大体2か月間、夢々ちゃんのフィギュアを作ったのですが、その過程を振り返ってみようと思います。



【5月_教本の購入】

前回の集合絵を描いている最中に、「夢々誕、フィギュアとか作ってみたら楽しいんじゃない?」と思いつき、作ることが出来そうか情報収集を本格的に始めたのがこの頃。私に作れそう!という決定打はなかったものの、初心者に分かり易そうな本を見つけたので、とりあえず買ってみました。
「フィギュアの教科書 原型入門編/模型の王国著」という本です。


【7/19_作ることを決心】

ひとつ前の目標を達成したので、9/15に向けて最終的にどうしようかとじっくり考え、やってみるか!と初めてのフィギュア作りを決心。
前もって買った本で作業工程を大まかに把握し、原型の完成をゴールに設定しました。複製や着色は時間と予算が足りなかったのです……


【7/21_デザイン・材料と道具の注文】

本で初心者に難しい形やポーズについて書いてあったので、それを出来るだけ避けたデザインを描きました。
最後までこのラフを見ながら作りました。

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このタイミングで道具類を通販で注文しました。
他にも買ったものはあるんですけど、今回これが無かったら作れなかった!ってくらい大活躍したものをとりあえず纏めてみました。
これが無けりゃ始まらない・材料のエポパテは使い切っちゃったので写真にはありません……

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左の方から、
◆彫刻刀:小学生の時に版画を掘ったきり眠っていたもの。小さい半円形のものが顔の造形に大活躍。
◆手回しドリル:ホームセンターで購入。パーツ同士を繋げるために、針金を刺すための穴を開ける用。軽い力で綺麗な穴が開いて作業がスムーズに。
◆瞬間接着剤:悲しい事件で心が折れなかったのはこれのおかげ。
◆ニッパー:家の工具箱で眠っていた。思ったより沢山針金を切ることになったので、あってよかった。
◆リップクリーム:ダブって買って眠っていたもの。離型剤として使用。
◆ピンセット:100均で慌てて買い足した。細かい部分のやすりがけに重宝しました。
◆ダイヤモンドやすり:これも100均で後から購入。粗めのやすりがけは全てこれで済ませてしまいました。
◆スパチュラ(へら):セットで買ったもののこれしか使わなかった…。指では届かない隙間に。
◆デザインカッター:以前切り絵をした時に買い揃えたもの。作業の7割で使っていました。
◆サーフェイサー:見た目を整える塗料。最後まで使いこなせなかった…

下段に移って、
◆耐水やすり:別に要らないのでは?と思ってましたが、これをしっかりやらないとサーフェイサーをかけてもザラザラでした。大事。
◆針金:骨組み作りから、サーフェイサーを使う時の持ち手まで最後までお世話になりました。
◆木:どっかの道の駅で貰った端材。これに立てながらバランスを見たりしてました。この不思議な形が役立ったり。


【7/24_材料と道具が届く・習作作業開始】

上記の道具の大体がこの時点で手元に。あと写真にはありませんが、布やすり、アクリル溶剤とエナメル溶剤、溶きパテなるものも届いています。ちょこっと使いました。
届いたものを使って早速、本の通り練習の簡単な作品作りに取り掛かりました。
材料のパテが固まるまでの時間や、削り作業での要領がぼんやり把握できて、大事な工程となりました。


【7/27_習作完成・夢々ちゃんが大体人の形に】

辛うじて残っていた写真がボケボケなんですけど、最初はこんな感じでした。大体人の形。

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【8/13_胴、上腕、足の粗削り】

写真を撮ってなかったんですが、隙間を埋めるように肉付けしていき、もっと人の形を手に入れたあたりだと思います。
そしてカッターでガリガリと調整を始めた頃ですかね。
noteの更新はここで途切れています。今回続けられなかった……
ここから先はTwitterの進捗アカウントに残っている記録を元に書いていきます。


【8/15_手、上半身の服の粗削り】

画質が悪くて分かりにくいですが、不器用に削った跡がデコボコと見て取れます。
右側に置いている手は、指をうっかり折ってしまって作り直してる途中です。小指がとても太い。

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【8/21_顔の作成】

凹凸が複雑で、作っていくうちにどんどん小さくなってしまいました。そして、鼻が思うように作れなく、のっぺりした顔に。
迷った末に後で作り直してます。
この作業中にかなりカッターの細かい作業の経験値を獲得しました。

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【8/22_襟、ブーツ、別パーツのリボンの作成】

細かいパーツを揃えようとしていました。小さいリボンは胸元用、大きいリボンは腰の背面につけるためのもの。小さいリボンはまた作業中に折ってしまい、接着剤でくっつけてます……
胴体や足にやすりをかけたりもしてますね。このやすりがけは、ダイヤモンドやすりで全部かけました。脇の下なんかも入り込めて楽ちんでした。

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【8/31_ブーツと腕のバランス調整】

またまた写真はありませんが、腕が接続部分の上下で太さが違うのを直したり、ブーツの踵や靴底を作ったりしてました。


【9/2_スカート作成】

スカートの作り方は本に載ってなく、ネットで検索しました。
薄く伸ばしたパテを巻き付けて作る方法を採用しました。全然上手く伸ばせずに苦労しました。
この時点では、分厚くてなんだかもちもちしてそうなスカートです。

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【9/7_スカートの調整・顔を作り直し】

いい感じにヒラヒラ感が出るよう、スカートの裾を少しずつ薄く削っていきました。スカートの長さが前と後ろで違っていたのも整え、スカートらしく見えるようになったかな……?

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次に、顔を作り直しました。髪の毛を足すにしても、胴体に比べて顔が小さすぎる気がしたので。
これは作り直して大正解でした。
1回目は球体から作っていきましたが、2回目は顔面はほぼ平面の状態から作っていきました。頻繁にいろんな角度から見て、ここが出張っているな、という所を少しずつ削っていきました。
1回目は本や持っているフィギュアを参考にしたんですが、2回目はいつも自分が描いている絵をそのまま立体にするつもりで作りました。そしてら完成イメージがはっきり思い描けてサクサク進めることが出来ました。
いろんな角度の顔を描く練習がこんなところでも生きるとは…

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【9/11_髪の毛粗削り】

やっと髪の毛の作業。一気に夢々ちゃんっぽくなってきました。
ちなみに、髪の毛パーツと、顔面パーツは分解できます。前もってリップクリームを塗り、くっついてしまわないようにしたからです。
なので、顔と接している部分の髪の毛にも手を入れることが出来ます!

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【9/15午前3時_完成】

残り3日で、ひたすらやすりがけをしました。無になってひたすら。おかげでかなりピカピカになりました。
そしてなんとか、誕生日当日に少し足を突っ込んだ3時に完成。

そこで悲しい事件が。
写真を撮ろうと、場所を移動していた時になんとやっとできた作品を手から滑らせ落としてしまいました!!腕とリボン、スカートが半分割れてしまう結果に。ただ、こういうことをよくやらかす人なので、冷静に割れたパーツを拾い集めました。そして、割れ目がきれいだったのもあり、瞬間接着剤でそこそこ綺麗に復活させました。
顔が無傷だったのと、ひどく割れたのが主に背面だったのが救い……


【ふり返り】

作っている途中に1番思ったのは、「たくさん描いてきた夢々ちゃんだったからこそ完成まで辿り着けたな」でした。色んな角度、色んなポーズの夢々ちゃんを描いて、見てきたからこそ、挑戦したことのない立体だったけれども完成形をはっきり思い描くことが出来たので。

あと、完成したものを見て、1番思ったのが、良くも悪くも「私の絵にそっくりだなあ」でした。顔は意識してそうなるように作ったのですが、胴が長めだったり、腕が長かったり(これでも途中かなり短くしたんです)は完全に無意識でした。
フィギュアを作って絵の改善点を自覚させられるというオチ。


【さいごに】

最後まで色々ありましたが、まがぐち宅の看板娘・夢々ちゃんの誕生日に、フィギュアを完成させることが出来ました!
途中からツイッターで投げていた進捗に反応をもらえたりしたおかげもあり、くじけず、過度に妥協せず完遂できました!

そして、今日当日に見てくださった方、お祝いの言葉をくださった方、ありがとうございました!!
どうかこれからも、まがぐち共々、よろしくお願いします!


(来年の夢々誕は、バージョン2を作って、複製して着色でしょうか…?)

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