禍話 第一夜(1)家に幽霊がいるかどうか知る方法

まずいきなりなんですけど、「家に幽霊がいるかどうか知る方法」って、よくネットであるでしょ。
あれね、しない方がいい。絶対しない方がいいな。

あれって、熱心な人は知ってるけど、知らない人は知らないじゃないですか。
流れというか、やり方というか。

で、女子高の話らしいんですけど、
ある時放課後にみんなで話していて、事前に何も言わずに先に「心理テスト」みたいな感じで言って、
後から「実はこれは家に幽霊がいるかどうかを知る方法でした!」なんていうドッキリを友達にしようと思って。
友達3人くらいに、「ちょっとやってみてゲームゲーム!」って。
『おお、なになに、心理ゲームかな?』みたいなことになって。

「目をつぶって、自分の家の中想像して。
 玄関から入っていって、すべてのドアや窓を全部開けていって、開けていって、開けていって…」
『うん全部開けたよ』
「家の奥まで行ってね。例えば二階だったら二階の一番奥の部屋まで行って全部開けたら、
 今度は全部閉めて戻ってきて…」

戻ってる?戻ってる?なんて言いながら。
最後に玄関を閉めました。と。

で、そこで
「誰か、いましたか?」みたいな。
で、これ誰かいたら、そこに霊がいるということになるんですけども。

そう言おうと思ったら、

急に一人の女の子が
『え、すごいねこれ…うわ、すごいね、びっくりした』
って。

え、なになに?って。
やってる方も「え?」って。

何が?って聞いたら、

『どの部屋行っても、お母さんが後ろ向きで立ってる』

って言うんですって。
しかも、

『その後ろ向きのお母さんの肩がものすごい揺れてるから、
 多分、お母さんすごい勢いで笑ってるんだと思う』

ねぇねぇ、ちなみにこれ何がわかるの?
って言われたって言うんですよ。
怖いですね(笑)


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